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麗水万博訪問記 

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 #2 2日目(7月21日)

 9、西市場

 (1)麗水水産市場~校洞市場

 「麗水水産市場」は、魚介類や塩干物を扱う店舗がずらっと並んでいて、日本の市場と同様、活気がありますね。中国でもそうでしたが(こちらの2)、市場を歩くのは楽しいものです。


 この一帯は、市場が集中するエリアのようで、隣のブロック(校洞市場)のアーケード街にも食品関係の店舗が軒並み並んでいます。時間が遅いためか、こちらは営業時間を過ぎているようでした。


 途中で、脇道へ入ってみることに。狭い路地には、小さな店舗がびっしり。この混沌とした雰囲気、好きですね~。そうです、こういう所を歩いて見たかったんですよね~。途中で、お菓子屋(餅屋)を発見、餅菓子の好きな私としては、ちょっと食べてみたい気もしましたが、とりあえずパス。


 入り組んだ市場の中をウロウロしたいる内に、大通りへと戻ってきました。店の看板も道路標識もすべてハングルなのを見ると、「韓国に来たんだな~」と実感すること仕切り。歩道橋から西方面を眺めたのが、写真右です。ここが麗水旧市街地のメインストリートになります。

 
 もう少し足を伸ばしてみたいと思い、さらに西へと行ってみました。途中で見つけた万博のマーク、思わずパチリ。

 

 この辺りまで来ると、自分が今、どこにいるのかもわからなくなってしまったので(道に迷ったので)、ちょうど見つけた観光案内所のボランティアさんに地図をもらって、現在地を再確認。ここからもう少し西へ行ってみることにしました。知らない街をただ、ぶらぶらするというのは、最高の気分。まもなく橋に到達、その向こう側にも大きな市場があったので、ここを訪問してから戻ることにしました。


 (2)西市場~中央市場

 こちらもアーケード沿いに店舗がびっしり。特に入り口付近には、日本で見る朝市のように、地元のおばさんたちが店を構えていました。ここが、今回散策した中で一番大きかった市場「西市場」。地図を見ると、旧市街の西端に当たるようです。こんな雰囲気です、いいですね~。

 お店のおばさんからは、「イルボン?」「エキスポ?」って何回も聞かれましたが、腕に「青い○のスタンプ」をつけて、この市場を散策している日本人が他にもいたんでしょうね。

 
 商店街の中でちょくちょく見かけたお菓子屋さん。食べてみたい好奇心に駆られて、4軒目でとうとう購入、一番「外郎」に近そうな雰囲気の餅菓子を選んでみました(写真下段)。

 白と蓬の2種類。独特の模様が、特徴的。っそく食べてみると、甘みはまったくなく、普通のお餅と同様の食感。一番の違いは、ゴマ油で包めてある点。所変れば、伝統的な餅菓子も違うものですね。

 西市場を満喫し、橋を渡って戻っていくことにします(15:20)。こちらにも市場が広がっていますね。この辺りが「中央市場」。
 

 (3)鎮南路商街

 「中央市場」を抜けると、若者向けの新しい商店街が広がっていました。こちらが「鎮南路商街」(商店街、じゃなくて)。英語表記の看板のブティックが多く、日本の地方都市の商店街のような雰囲気も。

 

 ここでも、通路に万博マークを発見、さっそく撮影してしまいました。


 この商店街で印象に残ったのが、対照的な2つの光景。書店(写真左)と漢方薬店(写真右)。
 
 韓国へ来ても、一度は訪れてみたいと思っていた書店。偶然見つけて、直行。万博関係の書籍を探すのが一番の目的ですが、ちょっと覗いてみたいという好奇心も。本のタイトルから本文まで、すべてハングル。私の記憶では、昔の韓国の新聞って漢字・ハングル混じりだったよう気がするんですが、現在は漢字が廃止されてしまっているようです。なお、万博本ですが

 もう一軒の漢方薬店。ハングルで書かれた看板が並ぶ中で、一軒だけ漢字で表記された「久東洋堂漢藥」の看板は目に付きますね~。
 歴史的に、日本よりも漢文化の影響を大きく受け続け、地名や氏名までもが漢語化された朝鮮半島。それが、現代では南北とも漢字が完全に廃止。この辺りの事情については、韓国に来る直前に発売された『韓国が漢字を復活できない理由』(豊田有恒 著)に詳しく解説されています。正に、タイムリーな出版でしたね。興味深く拝見しました。

 ちなみに、これまで歩いた道程は以下のようでした。


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