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万博遺跡レポート

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#62-1 桜吹雪の記念公園 07/04/11
 
 8日(日)は、伊勢方面へ「移転した万博遺跡」巡りの旅に行って来ました。フィリピン館のココナッツドーム、ブータン館・ラオス館、オーストラリア館のジャイアントカモネ、そして37年ぶりに対面した大阪博のオーストライア館。いずれも懐かしさのこみ上げてくるものばかり、久々の再会でした。
 そして、伊勢の旅のもうひとつの目的が城郭巡り。予てより行きたかった松阪城、そして数年ぶり2度目の津城。城内はどこも満開の桜と多くの花見客。万博&城郭遺跡+桜が満喫できた旅でした。

 そして今日は、月1の定点撮影と第二期オープンエリア散策に、記念公園へとやってきました。名古屋市内の桜並木もそろそろ散り始めてきたので、公園内の桜も終わったかと思っていたところ、まだまだ見頃。いつもの撮影コース(写真)を、桜吹雪の舞う中、散策してきました。

北駐車場・南 散策の森


 1、新しい園路

 リニモ駅を降り立ち、[コモン6]で新たに始まったサイクリングロード設置の工事を眺めてから、「「散策の森」そして「こどものひろば」へと向かいました。ここまではいつものコース。第1期オープン時には、「こどものひろば〜水のエリア」で行き止まりだったのが、第2期オープンを機に、西駐車場へと通じる新しい園路が開通しました。
 プール・噴水のある「水のエリア」の南端から西へ向かって新しい道が続いていきます(写真@)。「水のエリア」の南側を通り(写真A)、風のエリアの下をかすめ(写真B)、新しく作られたトンネル(写真C)を潜り抜けていきます。
 「風のエリア」の遊具の上から[西エントランス]の定点撮影をしていて、サイクリングロードの設置工事かと思いながら見ていた道が、この園路だったわけです。

@水のエリア A水のエリア・南
風のエリア・南 西駐車場・北


 2、[日本ゾーン]

 トンネルを抜けると、左側は[コモン6]の南端(写真左)。写真にある高台は、タイ館の跡地。「散策の森」から見下ろした写真とIMTSの通路から見上げた写真をご覧いただくと、よくおわかりかと思います。
 そして、通路の右側が[日本ゾーン]。一部は西駐車場として開放されているものの、舗装もしていなくて進入禁止となっているエリアが半分近く残っています(写真右)。ここに、日本館や「大地の塔」があったんでしたが、[企業ゾーン]の時と同様、どこにあったのか皆目検討がつきません。それは、西エントランスについても同様。西エントランスがどこからどの向きに立っていたのかさえ、まったく思い浮かんできませんでした。
 こちらも、新旧の地図を比較対照しながら、定点撮影をしていく予定です。

[コモン6]・南 [コモン6]〜大花壇


 3、西口休憩所 [愛知県館・管理棟]

 前回は逆光のため断念した、[愛知県館・管理棟]の定点撮影。現在の様子はこのような状況になっています。西側にあったグローバルループも、南側にあった中部千年共生村・愛知県館本館も、北側にあったエレベーター棟もなく、広い西駐車場にポツンと残っているだけ。
 思えば、ちょうど2年前(と1日)の05年4月10日。初めて愛知万博へ訪れたこの日に(日誌参照)、一番最初に向かったのがこの愛知県館。私にとっては想い出深い場所です。でも、今のようにサラ地となってしまっては、当時の様子を思い浮かべるのも困難。あれからもう2年も経つんですねぇ。


 4、大芝生広場

 前回は温水プール・スケート場中心の撮影でしたが、今日は広場の周辺を回ってみました。
 まずは、広場北側の「はす池」付近。はす池の北側は、会期中の建造物がすべて取り壊されていて、遠景にはプール・スケート場以外、何も残されてはいません。それでも、会期中の雰囲気を思っていた以上に感じることのできたのは、残された庭園と2つの「万博遺跡」のせいでしょうか。ひとつは、時計塔(写真左)。もうひとつはテント。会期中はそんなに意識したわけではないのに、このように再会できるとうれしいものです。

時計塔 テント


 次は、広場南側の[ワールドレストラン]。第二期オープン前から、その姿をずっと眺めては、レポートし続けてきました。現在は写真のように白い屋根が残されているだけですが、これまた会期中の雰囲気がよく残っています。周囲から撮影したあとは、この白い屋根の下であぐらをかいて、ちょっと遅めの昼食に。前回訪問の時と違って、今日は人も少なく、屋根の下は私ひとり。広場の様子を眺めながら、ここでも会期中の様子を思い浮かべていました。
 ちなみに、白屋根の後ろ側は新設のトイレ。その前で、懐かしいものを発見。会期中に使用されていたと思われる吸殻入れ(私は喫煙しないので、どこにあったかは知りませんが)。この万博カラーを使用したデザインに、懐かしのロゴマーク。なんか、大変貴重なもののように感じました。万博遺跡は、どんなものでもついついありがたく感じてしまうんですね。閉幕後1年半が経った今でも、万博熱はまだまだ醒めていないようです。
 
[ワールドレストラン]・南から [ワールドレストラン]内部・南から
吸殻入れ

 その2へつづく

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