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万博遺跡レポート 

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#61-2
 
 7、こいの池

 会期中の「愛・地球広場」の想い出にどっぷりと浸った後は、「こいの池」側へ移動。プール・スケート場から見た様子はご覧のようです。アサヒ・パノラマレストランやグローバルループが完全に撤去され、広場側とは対称的に、万博の名残はほとんどありません。どちらかというと、青少年公園時代に戻ったような光景ですね(といっても、プールができて1回しか行ってませんけど)。
 ただ、池の南側にある階段だけは会期中と同じ姿を留めています。ここで展覧車を眺めながら休憩したことや「こいの池・イベント」を見たことなどが思い浮かんできました。

「こいの池」南岸を、池の東側から望む


 8、日本の塔「月」

 池の東岸から[日本ゾーン]を眺めると、太陽の光を背に受けて、あの懐かしいシルエットが浮かんでいました(写真左)。[日本ゾーン]で唯一残された万博遺跡、日本の塔「月」です。
 会期中はまったく知らなかったのですが、当初から永久設置モニュメントとして設置されたとのこと。製作者は、人形作家の夢童由里子(むどうゆりこ)氏。愛知万博では、ロータリー館の「モリゾーキッコロ」からくり人形を製作されたり、JAM(ジャパン・アート・ムーブ・プロジェクト2005)の総合プロデューサーを務められそうです。
 さて、「月」以外、すべての施設が撤去されてしまった[日本広場]、西側の一部が駐車場として供用されてはいますが、「こいの池」に面した東側は立ち入り禁止地域、それも表土がむき出しで、いかにも整備中という様子。そんな中、「月」へ通じる通路とその一画だけが、申し訳程度に開放されています(写真右)。この狭い区域で定点撮影した画像がこちら
 「こいの池」から「かえで池」へ向かうほとんどの人が、回り道をしては「月」の前で記念撮影をされていきます。会期中は、大きな「大地の塔」に圧倒されて、オマケのような存在でしたが、「月」だけを見ているとなかなかの存在感。これからは、西口のシンボルとなって多くの来園者を迎えてくれることと思います。 

日本の塔「月」を東から望む 日本の塔「月」を西から望む


 9、西口休憩所  [長久手愛知県館管理棟]

 [日本ゾーン]でもうひとつ残された施設が、[長久手愛知県館・管理棟]。会期中は、屋上には「踊る鉄塔」、派手な外観の建物、といえば思い出されるんではないでしょうか。こちらも「散策の森」から毎月、改築される様子を観察していました。近くでみると写真のような様子。内部は、休憩所となっています(写真右)。
 といっても、愛知県館本館や西エントランス、グローバルループに囲まれていた姿しか思い浮かびませんから、だだっ広い西駐車場にポツンと一棟だけ建っている姿を眺めていても、当時の状況を想像するのは難しいですね。こちらも定点撮影の予定でしたが、時間的に逆光になってしまうので断念。また次回ということで。 

西口休憩所 休憩所内部


 10.公園で見たもの

 補足として、本日、公園内で初見のものを2つほど紹介。ひとつは、「こいの池」沿いの通路の照明灯。もうひとつは、新しく設置されたモリコロショップです。
 1、照明灯
 愛知万博を特徴付けるものとして、サイン(案内板)、ベンチ、ゴミ箱、水飲み場などのストリートファニチャーが思い浮かびます。多彩な色のフラッグや自然の素材を利用したサインなど。多くのものは会場内から撤去され、そのうちの一部は会場外へ移設されました。
 会期中のストリートファニチャーに代わって、記念公園内には万博色を一掃するかのように新しいサインや照明灯が設置されました。会期中・後を比較対照した定点撮影の画像をみるとそのことがよくわかります。
 そんな中、会期中の姿をそのまま残していたのが、背の低いこの照明灯(写真左)。シンプルなデザインに、日に当たってちょっと味が出てきた木肌。久しぶりの再会に、とても懐かしく感じました。万博の想い出が、ひとつでも残されているのはうれしいものですね。
 2、モリコロショップ
 赤い屋根のトイレにあった、プレハブのモリコロショップは閉鎖され、隣に新しいショップがお目見えしました。第二期オープンに合わせ、モリコロのピンバッジや関連商品が新たに発売されています。スケート場前のショップもここも、新しいモリコロ商品を求める人たちで盛況です。
 私も記念に、日本の塔「月」のキーホルダーを一個、購入しました。バッジ・キーホルダーなど5種類を、各500個限定販売とのことですが、バッジは既に完売とのこと。皆、ここへ来るとついつい財布の紐がゆるんでしまうんでしょうか。 

照明灯 新しいモリコロショップ

 
 11、西口

 今日の定点撮影を終了後、新設された西口より田籾線を歩いて帰ることにしました。外から見た様子は、写真のようです。前回も報告しましたが、まるで城門のような堅固さ。なぜかとずっと不思議に思っていましたが、どうもこの上にサイクリングロードが新設されるんではないか、とのことです。つまりは、まだ整備中だったんですね。


西口


 西口を出た地点で、南方向を眺めたのが下の写真です。右側がアフリカ共同館があったコモン5。左側がフランス館があったコモン3、尖塔の名残が見えますね。こちらは第三期オープン時にグランドとして使用される予定、尖塔は照明灯になるようです。
 正面がコモン4。こちらも3年後のオープン。このまままっすぐ進むとグローバルループへと繋がっていきますが、現在はご覧のように進入禁止となっています。突き当たりの左に、グローバルループのシートが確認できますが、お分かりになりますでしょうか。
 グローバルループは今回、開放されるのではないかと期待していましたが、当分の間、お楽しみは、お預けですね。

西口から南を望む


 県道へ通じる通路の様子は、こちら。会期中、通用門があったこの地点は進入禁止地域。会期後になると、毎週撮影に訪れるようになりました。検問所があり、ガードマンの方の目を気にしながら撮影に夢中になっていたのが懐かしく思い出されます。あれから1年半、今日は西口となった通路を通って県道田籾線まで出てきました。
 交差点の表示が先月までは「青少年公園西口」だったのが「愛・地球博記念公園西口」に変更。名実ともに、記念公園の西口として生まれ変わった交差点を北上、リニモ西公園駅へと向かいました。

先月みた表示 今回みた表示

 
 これで、第二期オープンした記念公園初訪問は終了。やっと足を踏み入れることのできたオープンエリア、万博の面影を見つけては一喜一憂。全エリアの散策は当分時間が掛かりそうですが、楽しみながらぼちぼちと公園内を巡りたいと思っています。
 閉幕後から続けてきた会場外からの定点撮影もほぼ終了、今後は第二期オープンエリアでも定点撮影地点を決め、第三期オープンにむけての変遷を記録していきたいと思っています。

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