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万博遺跡レポート
#51 万博会場と記念公園〜”古地図”と現在図 06/08/27 夏休み最後の日曜日ということもあってか、今までの私の記念公園訪問日の中では最高の人出。駐車場も見る見るうちに埋まっていき、とうとう満車。東海三県のナンバープレートに混じって、関西・北陸・関東からの車もみられました。小さなお子さん連れの家族が多く、きっと昨年の想い出を探しにこの場所に戻ってみえたんでしょう。 定点撮影・その2 本日の来園目的は、[北ゲート]と[企業パビリオンゾーンA]付近の定点撮影。こちらは[遊びと参加ゾーン]と異なり、会期中の区割りが大きく改変され、一目見ただけではどこに何があったか、まったくわかりません。このままでは会期中の写真と定点撮影もままならないので、作戦を立てるのに少々時間が掛かってしまいました。その作戦とは新・旧公式地図を比較対照して、会期中の撮影地点を割り出すというものです。 この手法は、実は城郭散策でいつも行っているものです。城郭散策では、江戸期の古地図と現在の住宅地図を手に、現在の街の中に埋もれてしまった、外堀跡や城門址などの城郭遺跡を確認していきます(「桑名城訪問記」や「竹中陣屋訪問記」を参照)。それを、ただ万博に応用しただけのことです、はい。 今日の”万博遺跡調査”に持参したものは、 @会期中の写真。 背景の山や林、リニモの軌道などが、撮影地点を探すヒントになります。 A新・旧地図。 会期中の地図(図左)に撮影地点・方向を記入し、それらを記念公園の地図(図右)に写します。 B方位磁石。 正確な撮影方向を確認します。 Cカメラ。 会期中からお世話になっている愛機。コンパクトカメラながら広角撮影が可能、という優れものです。 以上を手に撮影を開始です。
といっても、公園入り口や駐車場を行ったり来たりするだけ、という単純な作業。駐車場に入る車を避け、車を降りて公園へ向かう家族連れを横目に、2時間半の奮闘でした。前回と違い、涼しかったのがせめてもの救いでしたね。探し出した撮影地点は、近からず遠からず、といったところでしょうか。ちょっと比較対照してみてください(こちらの1・2)。 記念公園内の整備工事 今日は、駐車場を行き来していただけで、奥のエリアには行きませんでしたが、[コモン6]に変化があるのが確認できました。前回は見ることのなかった「通路」の整備が進んでいます。第二期オープンに向けて整備が進んでいる[コモン6]や[愛・地球広場]などのエリアも、これからは月に一度の定点撮影を行っていく予定でいます。
ところで、駐車場前で撮影中の私と後ろを通過する来園者のことばを聞いていると、なかなか興味深いものです。「何もなくなってしまったね」は一番よく聞くことばですが、[コモン6]に残された円形レストランを見て、「何かできたね」とか「日本館?」などという発言も聞かれました。これだけ変ってしまうと、会期中の景観と重ね合わせるのも簡単ではないですものね。 などと言っている私もひとつ勘違いをしていましたので、ここで訂正です。「かえで池」のほとりに残された建築物はてっきり「中部千年共生村」だと思っていたのですが(#46)、正解はその隣りの「長久手愛知県館、屋外展示空間」(こちら参照)でした。 なぜ分かったのかというと、テラさんの万博サイト『おぼえとりゃ〜す?愛・地球博』を見て。私とはまた違った視点から万博や記念公園を観察されていて、毎日、わくわくしながら見ています。私のお勧めサイトです。 |