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麗水万博訪問記 

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 #2 2日目(7月21日)

 2、梧桐島

 (1)防波堤道路

 防波堤道路の付根付近からは、遠くに会場が見渡せます。アップしたのが写真下、スカイタワー、テーマ館、ビッグOなどが確認できますが、えらく、もやってますね。朝の散策に来ている観光客もちらほら、会場入りには早すぎるので、皆さん、海の風に当たりに来ているんでしょうか。


 防波堤の反対側は漁の真っ最中、多くの漁船が見られます。聞く所によると、この一帯はアワビの産地として有名だそうですね。会場のある一帯も、以前は漁村だったとか。


 防波堤の途中に設けられているのが、「沿岸漁業体験場・藻場」。会場内のエネルギーパークと並べ、「体験型施設」の1つとされています。沿岸漁船とミニ養殖場、移動式藻場があり、韓国の沿岸漁業の変遷が学習できることになっています。なかなか意義のある施設のようですが、会場外であるし会場から遠すぎ、利用率はどうなんでしょうか?


 防波堤を渡って10分で梧桐島に到着。島の入り口は、東端(図の①)。梧桐島は麗水の名所の1つ、観光スポットとしても有名のようですね。看板には「閑麗海上国立公園」の表示がありました。

 今まで歩いてきた防波堤道路を振り返ったのがこちらの写真。思ったよりも遠かったですね~。後で知ったんですが、MVLホテルから島まで1260mもあるそうです。
 
 (2)梧桐島・公園

 湾を埋め立てたと思われる平地が公園となっています(地図の②)。最初に目に付いたのが、石碑と船。詳細は別項に譲るとして、ここ麗水は李氏朝鮮時代の水軍と関わりが深い所とされています。豊臣秀吉が朝鮮に出兵した「文禄・慶長の役」のとき、対する朝鮮軍の水軍の基地があったようです。朝鮮軍の将軍、李舜臣が日本軍に対抗して建造したとされている「亀甲船」の復元模型が展示されていました。

 石碑には「若無湖南無國家」の碑。「(麗水のある)湖南(=全羅道)がなければ、国家もない」、つまりは李舜臣のいる水軍基地があるかぎり国家は安泰ということでしょう。韓国における李舜臣の評価が伝わってくるような碑文ですね。

 ただ、今回の韓国滞在中に(会場や観光案内以外で)目にした漢字はこの石碑と、商店街で見た漢方薬店の看板のみ。漢字を捨てた韓国で、この碑文の意味を理解できる韓国人がいるのかしら、というのが、この碑を見ての正直な感想でした。

 
 
 
 公園内には、ヨニスニや万博を記念するモニュメント。観光案内所の他に、万博の展示館らしき建物も。万博をPRするため、会期前からの設置ではないかと想像。ちなみに、写真右下のバスは、陸側と島を結ぶ観光用の連絡バスのようですね(一般観光客が歩いて渡るには遠すぎ)。

 観光施設と、「亀甲船」を模った遊覧船。この観光施設では、海の幸が楽しめるようです。昼間の開店時は、多くの観光客で賑わっていそうですね。

 

 (3)防波堤道路・2

 梧桐島まで散策に来たいた観光客も、公園内にあるヨニスニ像の前で記念写真を撮ってUターン。これより先も、灯台へと続く堤防道路があるのですが、先へと行く観光客は皆無、地元のおじさんの乗る自転車と途中ですれ違っただけでした。では、灯台に向けて先へと進みます


 ここからは、また違った角度から会場が一望できます。左から、テーマ館→国際館→エキスポタウンと続く「第二の万博軸」が見られます。


 この時、ちょうど大型フェリーが入港するところ、万博を見学するツアーなのでしょう。さらに先へと進むと、防波堤の突端に建つ「白い灯台」が正面に見えてきました。


 朝の散策の目的地「白い灯台」にやっと到着(7:00)。こんなに時間がかかるとは思っていませんでしたね~。島からこの灯台まで、800m。つまり、「MVLホテル~白い灯台」の往復だけで4kmもあったんですね。せっかく来たので、灯台に登ってみることにしました。灯台の上から、今来た防波堤道路と島を眺めると、写真右のようです(誰もいない)。


 会場南端から延びる防波堤の突端には「赤い灯台」。こちらは立ち入り禁止となっています。


 今朝、ホテル近くのコンビニで買ったおにぎりを食べて、軽い朝食。休憩もそこそこに、戻ることにしました。

 途中で気になったのが、島の岩肌。梧桐島に限らず、この辺りは、岩盤剥き出しの景観が多く見られますね。日本のように火山がないので、厚いローム層が形成されなかったことから、岩盤が露出しているとのことです。


 この時間になると、朝方に見られたもやも晴れてきて、青空が見えてきました。今日も暑くなりそうです。開場時間も近づいてきたので、会場へと向かうことにしましょう。

 

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