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麗水万博訪問記 

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 #1 1日目(7月20日)

 6、ストリートファニチャー

 ビートルにて麗水万博会場に到着して、すぐに波止場にあるサイン(看板)に目が行ってしまったように、ストリートファニチャーを含む、万博のランドスケープ・デザインにはとても関心があります。上海万博でもその流れの中でランドスケープ(以下、LSと略)・デザインにも目が向いたことは訪問記で触れた通りです。

 愛知万博のLS・コーディネーターとして活躍した涌井雅之氏を中心としたJCLF(日中ランドスケープファーラム)が、上海万博のLSデザインに協力していたことから、上海万博のLSが愛知万博とそっくりでした。

 では、この麗水万博はどのようなLSデザインがされているのか? これが今回の楽しみでもありました。では、ここまで目にしたストリートファニチャーや庭園、設備などを紹介していきます。

 (1)建物

 会場のあちこちに配置されているインフォメーション、トイレ、売店などの建物。インフォメーションやトイレは白で統一、簡素なデザインです。トイレは、男女とも赤で表示、間違えかけたのは私だけではなかったみたいです。売店はペプシやトルコアイスなどがスポンサーになっていますが、小規模な売店が多かったですね。

インフォメーション 売店
トイレ トイレ

 (2)サイン

 赤の直方体を基調とした、”ごつい”造り。韓国語だけでなく、4ケ国語で表示されているので、日本人にも親切ですね。ハングルは全然読めないので、万博に来るまで心配でしたが、インフォメーション・売店での日本語スタッフとともに、日本語表示のサインはとっても助かりました


 会場全体や一部エリアの地図。こちらも”ごつい”というか、しっかりとした造りになっています。地図の下の説明も、4カ国語表示となっています。


 各種の案内も、赤を基調としたものが多く見られました。こちらは、韓国語と英語のみですね。

 
 (3)バナー

 会場の雰囲気を盛り上げるバナー。会場内外とも、写真左の赤・白の対になったものが1種類あるだけ。右は企業館前の広場でみられたものです。ビールとウインナーのPRでしょうか?


 (4)屋外休憩シェルター

 白を基調とした、テントをイメージしたデザイン。愛知万博や上海万博とほぼ同じものとの印象。万博だけでなく他イベントでも同型のものがみられることから、ここでも一般的な型のものが採用されたということでしょうか?  右下は、上海万博で見たのと似ていますね。

 
 なお、霧噴射冷却システム「ドライミスト」も見られました。愛知万博以降、各地の観光地でも見られるほど普及してきましたね。こちらでも活躍中です。


 (5)庭園

 愛知万博にしろ、上海万博にしろ、各エリアの緩和帯には簡単な庭園が設けられていました。特に愛知万博は、彩り豊かな花壇が多くみられたかと思います。上海万博も同様。しかし、この麗水万博では、植栽に庭園にあまり力を入れていないようですね。

 会場外で、花を利用したモニュメントを3ケ所で見ましたが(後述)、会場内では皆無。写真のように緑一色。郊外の公園かと見紛うばかりの庭園。

 この辺りの赤土が植栽に向かないからなのか、庭園にあまり関心がないのか。個人的には、”残念な”万博景観でした。

 
 (6)その他

 愛知万博以降、すっかりと定番となった分別ごみ箱。白を基調としたシンプルなデザインですね。写真右は、旅行先でついつい撮影してしまうマンホール。ここでもいつの間にか、マンホールに反応してしまいました。

 
 最後に、お気に入りの2点を紹介。マスコットキャラクターのイラスト入りの柵、万博マーク入りの会場内の運搬車。万博マークやマスコットキャラクターは、目にした回数が多いほど愛着が増していくんではないか、というのが上海万博を経験した私の印象。ここでも、同様ですね。


 以上、駆け足でストリートファニチャーや施設、庭園などを紹介。なお、別稿にて、「愛知・上海・麗水のストリートファニチャー比較考」を計画しています。詳細はまたそちらで。
 

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