万博を歩こう・TOP > 麗水万博訪問記 > 1-5

麗水万博訪問記 

前へ 次へ→ 


 #1 1日目(7月20日)

 5、気象環境館

 (1)企業館~テーマ館

 私の万博におけるコンセプトの1つが、会場を汲まなく歩き、すべてのパビリオンを撮影するというもの。まずは、会場の北端に配置された企業館を撮影し歩くことに。天気もよく、パビリオンも青空に映えますね。

 
 韓国を代表する7つの企業がパビリオンを出展しています。サムスン館やロッテ館は、オーソドックスな外観でしょうか。個人的にはGS館が面白いかなと。ヒュンダイ館は、他の万博ではあまり見たことのないような形ですね。韓国の伝統的なものと関係するのでしょうか? 見ているだけで飽きないものです。

サムスン館 ヒュンダイ館
GS館 ロッテ館
 
 
 16時から、気象環境館に予約がしてあったので、企業館を後にして海岸沿いに会場を南下。会場を歩いているときに潮の香りがすると、海の万博なのだなと実感しますね。テーマ館とビッグOも見えてきました。

 
 (2)気象環境館

 愛知万博・上海万博でも、ネット予約をしたことがないという、結構ずぼらな私。今回も同様。ところが、今回のツアーでご一緒させていただいたRさんが合わせて予約を取っていただけたことから、並ぶことなく人気のある5館に入場することができました。気象環境館も、到着するとご覧のように長蛇の列。ありがたいことに、チケットを提示するだけで、簡単に入館。

 主催国の韓国が出展しているパビリオンは6館。「韓国館」、「テーマ館」。そして4つのサブ・テーマ館である、「気象環境館」「海洋産業技術館」「海洋生物館」「海洋文明都市館」。4つのサブ・テーマ館の中でも、万博仲間の間で特にお勧めだったのがこの気象環境館。


 日本語パンフレットから、気象環境館の紹介を引用。

 地球温暖化によって人類の文明と地球が危機にさらされていることを実感し、気候変動の緩和や、海洋環境の保全を訴えるメッセージを伝えます。地球の両極地方の代表的な気象現象のブリザードと氷河を体験していただきます。

 というように、途中には-10度を体感できるコーナーもあり、なかなか凝った趣向かと。ただ、「冷凍庫」状態の一室で、防寒着を着込んで説明をされていたアテンダントさん、大丈夫かと要らぬ心配をしてしまいました。

 さて、プレショーは、アニメによる啓蒙。子供にもわかりやすく、地球環境の保全を解説しています。


 こちらが解説にもある、「ブリザードと氷河」の体験コーナー。


 そして、メインは360度の前面スクリーンを使用しての映像。白熊親子が登場して、これまた地球環境の保全についての啓蒙。入り口にあった説明からもわかるように、万博会場は韓国語・英語・中国語・日本語の4カ国表示。映像の解説も日本語の表示がされるパビリオンが多く、韓国語がまったく理解できない私としては、とっても助かりました。

 
 麗水万博のテーマは、「生きている海、息づく海岸」。したがって、気象環境館に限らず、ほとんどのパビリオンの映像も海が舞台となるのは必然かと。扱っているテーマも;

 ◎ 海から受ける、自然の恵みや豊かさ。
 ◎ 地球温暖化や海洋汚染による、環境悪化に対する警告。

などの、画一的なものがほとんどを占めていた、というのが今回の万博の印象。パビリオンにより、これらの映像をどのようなスタイルで表現するかの差異こそあれ、同じようなテーマの映像が続きます。ここはあくまでも私見ですが、メッセージが直球勝負すぎて、愛知万博でみられたような娯楽性に欠けるのではないか、と感じました。

 環境破壊に対する啓蒙映像という点では、愛知万博「フランス館」や上海万博「都市の惑星館」)が印象に残っていますが、このようなテーマでの映像が増えてきたというのも、時代の趨勢でしょうか。

前へ 次へ→