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上海万博訪問記2 

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 #3 3日目(8月17日)

 8、後灘公園
 

 万博に来ての一番の目的が、全パビリオンの撮影。 そして全エリアを隈なく散策し、自分の目で見て、撮影して、万博サイトにアップして、記録に残す、ということでした。 そして、残るは、何度も紹介していますが、河岸に広がる「世博公園」と「後灘公園」。3時には会場を出て、そのまま空港に直行しなければならず、残り時間は、あと1時間40分ということになりました。 


 上海万博会場の両岸には緑地公園が設けられています。 浦東エリアは、東から「中国庭園」「世博公園」「後灘公園」、それぞれA~Cエリアの河側にあります。 

 1)中国庭園 

 こちらは6月に行ってきました。L2フェリー乗り場の西側に入口があり、フェリーを降りるとこの庭園へと繋がっています。 文化センターへの近道にもなっていて、行き交う人、途中で立ち止まって記念写真を撮る人も少なくありません。庭園の中にあった、中国の伝統的な家屋もよかったです。 

・・・

  2)世博公園 

 文化センターから橋の辺りまでが、世博公園となっています。 


  文化センターから橋までは一昨日に歩いていますので、今日は橋から西、つまり、世博公園の西側部分と、後灘公園全域ということになります。下の地図で、赤く囲った細長い部分。ちなみに右端が「宝鋼大舞台」(1)、そして左端が8号門(2)。この間、およそ1.5キロ。では、散策に出発。 


 「宝鋼大舞台」を出ると、目の前には盧浦大橋が見えてきます。 


 下を潜ると、この橋の規模がよく分かります。 


  この辺りから、武装警官の姿がほとんどで、すれ違う来場者は数えるほど。実際、この行程途中で会ったのは、10人いないと思います。どうしてこんな所を歩いているのか、聞いてみたいくらいですね~(自分のことはさておいて)。 

 河岸は、不審者の侵入の容易な場所と見えて、警備が他のエリアとは比較にならないほど厳しかったです。河に向かって、多くの歩哨が設けてあり、少し歩くとすぐ次の歩哨。そして、3人の警官によるパトロールも頻繁に行われています。いつ、職務尋問されるかと、警官とすれ違う度に思ったものです。(愛知万博のとき、会場裏の公園を、写真を撮りながらぶらぶらしていたら職務尋問されたという経験があるので・・・) 。

 橋の袂付近は、自然な感じの池が設けてあります。休憩所やトイレも点在していますが、どれも会期後の利用を考えて、仮設ではなく恒久的なもののようです。大阪万博や愛知万博の万博公園と同様、この世博公園も会期後、公園として残されることが決まっているようです。 


 正確に言うなら、上海の中心街には、ニューヨークのセントラルパークや東京の皇居のような緑地がないために、万博を口実にこの辺りにあった低所得者層の住居を強制退去させて、恒久的な公園を確保した、ということらしいです。8500世帯、25500人が退去させられたといいます。

 公園から南を眺めると、外国館がチラリと見えました。スイス館ですね。 


  振り返ると、橋がちょっと遠くに見えるようになりました。この橋、これも上海万博のランドマークと言えるかもしれませんね。 


 3)後灘公園 

この辺りから、後灘公園となります。後灘は、8号門の正式名称、そしてこの近くの地下鉄の駅名ともなっています。 


 後灘公園は、細長い水路に沿って散策路が設けられています。入口に当たる、この池。水辺まで降りていけるようになっています。人が一人写っていますね。あとは誰もいません。 


 公園のちょど真ん中辺りに、浦東エリアで一番西の、L6フェリー乗り場があります。ここは万博博物館の前、浦西エリアの一番西のL5フェリー乗り場と連絡があるだけで、利用客は極端に少ないですね。前まで来たとき、ちょうどフェリーが到着したところでしたが、他の乗り場と比べると寂しいものです。 


 ここでコンビニと伊利の売店の「跡」を見つけました。会期中にも関わらず、すでにこの場所から撤退したようです。昨日見た、「宝鉄大舞台」前の売店も閑散としていましたが、こちらはそれ以上に厳しかったようですね。 


 暑い中、誰もいない(警官以外)散策路をひたすら西へ。途中で、アフリカ共同館が見えてきました。初日に入ったところですね~。 写真にもあるように、散策路の途中にはいくつかのオブジェが置かれています。会場の各広場前にもオブジェが見られました。これも愛知万博を参考にしたと、新聞で紹介されていました。目にしたオブジェも一通り撮影したので、こちらもまとめておきたいなと思っています。 


 さらに草むらの中の一本道を進むと、工場の鉄骨を利用した休憩所が見えてきました。やっと、西端に到着です


 来た方向を振り返ると、遠くに盧浦大橋が見えます。あそこから1.5キロ近く歩いた訳なんですね。


 この赤い鉄骨の休憩所も行ってみたかったのですが、ここで2時。ぼちぼちと5号門まで戻らないといけないので、諦めました(というか、くたびれました)。 2つの公園の散策を以って、上海万博全エリア踏破。宿題も時間内にすべて片付け、満足感でいっぱい。 


 公園から世博大道を渡って8号門へ。相変わらず広いゲートです。 よく見ると、ゲートの上にスローガンが、前回見たときはなかったのに。中国人のスローガン好きは相変わらずですね~。 


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