万博の最後はこれで締めよう、とワクワクしながら階段を上っていくと・・・・ 

　ない。 観覧車の姿が見当たらない。 


　 どうやら廃止になってしまったようです。高架歩道から降りて、観光車が走っている「世博大道」まで戻り、それで中国館まで戻ろうかとも思いましたが、高架歩道をぶらぶらと歩いて行くことにしました。 愛知万博の終りの頃も、グローバルループを何度も回りながら、そこからの風景を楽しんでいたものですが、その時と重ね合わせつつ、今度こそ”最後”となる上海万博の会場に別れを告げることにしました。 

　といっても、45分で1.5キロの道のりを戻って、さらに５号ゲート外のインフォメーションセンターに行かなければなりません。あまりゆっくりも・・・・ 

　一昨日、昨日と、夜遅くまで歩きとおし、今日も８時から食事もせずにずっと歩きとおし。普段から結構歩く方なのですが、両足の親指や小指には大きな靴擦れといか、水ぶくれ。この３日間、本当によく歩いたものです。 

　橋が段々と近づいてきました。 何度も日誌に書いていることなんですが、この高架歩道とグローバルループは本当にそっくり。 


　愛知万博での一番のお気に入りが、パビリオンではなくグローバルループだったように、この上海万博での私のお気に入りは、この高架歩道からの眺めと、高架歩道の上を行き交う人や休憩する人たちを眺めていることだったのかもしれません。まあ、愛知万博の追体験をしていた、と言えるかも。 


　中国館が見えてきた頃から、雲行きが急にあやしくなり、そのうちポツリポツリと雨が落ちてきました。ちゃっと高架歩道の下へ避難。あっという間に、スコールというか、激しい雨に変わりました。 


　 会場のあちこちから避難してきた人たちと、パビリオン入館のために並んでいる人たちで、高架歩道の下は大混雑。最後に、伊利のヨーグルトドリンクをもう一本飲もうと思っていたけれで、ここまで戻るのに結構時間が掛かったのと、この大混雑で、「まあ、いいか」。 

　途中から高架歩道の上へ上がり、５号ゲート前の広場を突っ切り、５号ゲートを出て、朝のインフォメーションセンターへやっとのことでたどり着きました。もう、全身びしょ濡れ。トランクを受け取り、外に出た頃には、もう雨は止んでいました。 ここで、中国館をパチリ。これで、上海万博ともお別れです。 


　（２）帰路へ

　３時、なんとか予定通り、会場を出ることができました。朝、タクシーを降ろされた大通りもで出て、ここでタクシーを広い、リニアモータカーの駅がある龍陽路駅へ。 

　 まずは、びしょ濡れになった服をトイレで着替え、遅い昼食（４時）。 龍陽路駅の中の飲食店街に、ケンタッキーがやっているファーストフードの店があり、ここで休憩することにしました。店の前には、海宝のオブジェ。上海市内や会場ではよく見ましたね～。 



　上海空港へリニアモーターカーで戻り、搭乗手続きを終えてからは空港内をぶらぶら。６月は空港をぶらぶらする時間もありませんでしたが、今回は時間もたっぷりとありました。 大型の書店を発見。ここでも初見の万博本を何冊も見つけ、大型本を含む３冊を購入。中でもランドスケープデザインの本は、掘り出し物でした。 

　６月のツアーと同じく、６時25分発の中国南方航空で上海を出航予定でしたが、相変わらず遅れているみたいで、予定より30分ほど遅く出航。ツアーのときはぐったりとして、機内食もとらずに熟睡していましたが、今回は余裕。 10時過ぎにセントレアに到着。名鉄電車のまだ動いている時間でなによりも一安心。帰宅は11時頃となりました。 


　思いもかけない３日間の上海ぶらり旅。１度きりと思っていた上海万博でしたが、こうやって２度も行けたことに感謝です。今回は限られた時間ではありましたが、上海の街や万博会場を満喫してきました。 

　私の上海万博”訪問”は終わりましたが、私の上海万博は恐らくなかなか終わらないのではないかと、思っています。１度目の訪問記、パビリオンの写真の整理、書籍や切手・絵葉書の整理、などなど。 

　愛知万博の資料も整理せぬまま、もう閉幕５周年。さらに上海万博の資料が加わって、万博サイトの完成はいつになることやらと。これも、まあ楽しみの一つですから、ぼちぼちとやっていきたいと思っています。 


　最後に。 長々とした万博訪問記にお付き合いいただき、ありがとうございました。