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上海万博訪問記2 

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 #1 1日目(8月15日)

 4、老城廂
 

 台北や香港を訪問した際、一番印象に残っているのが、下町の散策。繁華街のメインストリートもいいですが、その国の普段着の姿も見てみたいものです。中国でも下町を散策したいと思っていましたが、6月のツアーではそれも叶わず。ですから、今回の訪問では、是非、下町も散策したいと思っていました。

 前述したように、アヘン戦争以前には上海の中心地だった上海城と、アヘン戦争以後は欧米列強の影響下に入り新たに上海の中心地となった租界に二極化。租界は繁華街となっていますが、古い中国を今に残しているのが旧城域、つまり「老城廂」です(注:中国語で「老」は古い、「城廂」は城下町を意味します)。


 (1)金家坊

 「大境閣」を見学後、堀跡の環状路を南下して行くと、やっとそれらしい雰囲気の横道を発見(15:40)。「金家坊」と呼ばれる路地、中古家具を扱う店が集中しているようです。


 初めて身近にみる、生活感たっぷりの中国人街。こういう所に来たかったんですね~。高層ビルや繁華街よりも、「中国に来た!」と感じるのは、やはりこういう所です。

 目的地はもっと南の方だったので、こちらはチラッとみただけで、さらに南下。老城廂を南北に分ける幹線、復興東路を過ぎた辺りで、バスを発見。海宝のデザインが記されています。そういえば、愛知万博会期中の市バスには、モリコロが付いていましたね。




 (2)夢華街

  やがて、今回の上海散策、3つ目の目的地、「夢花街」へ。なかなか、いい名前の通りです。


 ここに行ってみようと思ったきっかけは、万博特集の雑誌に紹介されていて、「これだ!」とピンと来たから。こんな所です。


 なんか懐かしい雰囲気もします。老城廂の外はもちろん、内部でさえも古い街並みがどんどん破壊されていくなか、このような昔の雰囲気が残る街並みが残されているというのは、うれしいものです。

 (3)文廟路

  もう一本南が、文廟路。夢花路と文廟路の間に、廟があるんですが、文具の取引所になっているようで、一般立ち入り禁止のようでした。 さて、この文廟路、アニメやフィギュアの、オタクの街になっているようです。夢花路と違って、買い物客も多い。この辺で、ジュースを買ったら「コンニチワ?」「アンニョンハセヨ?」などと聞かれたので、日本人だけでなく韓国人も、ぼちぼち来ているようですね。



  文廟路をさらに東へ進むと、道路に面して住宅地があります。 中国の住宅地は、房子と呼ばれる住居が一般的のようで、道路に面して小さな入口があり、中には中庭、これを取り囲むように住居が配置されています。つまり、防御を重視した構造ということですね。


 今まで撮影した通路は、公道。その脇には、房子の入口が並んでいて、チラッと覗くと、そこはプライベートな空間なのでカメラを向けませんでした。しかし、一般の人の伝統的な住居が見れたというのは、貴重な体験でした。


 環状線に戻り、近くの地下鉄の駅から万博会場へ向かうことにしました(16:10)。途中で「名古屋」と言う名前の店を見つけました。改装中でしたが、この看板のしたに は平仮名で、「いらっしゃいませ」と書いてありました。ちょっとひらがなが違っていたような気も・・・、名古屋の古を訂正してあるし・・・。



 伝統的な中国街を、短い時間だけど体験できました。 前回のツアーでは、バスの中からしかみれなくて、いつかはあそこを歩いてみたいと思っていましたが、その2ヶ月後にはその希望が実現できるとは。 本当に感激でした。 そして、自分はこういう雰囲気の下町が好きなんだなと、なんか再認識しました。

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