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上海万博訪問記2
#1 1日目(8月15日) 2、上海書城 (1)福州路 上海散策の一つ目の目的地が、福州路の上海書城。上海最大の書店です。前回の旅では、街の書店へ行く機会がまったくありませんでした。ですから、書店で万博関係の書籍を見つけてくるのを、とても楽しみにしていました。 さて、人民広場からみた、福州路の西端が写真左上。この辺りは、アヘン戦争後の1845・48年に、イギリスとアメリカの共同租界となったエリアで、租界が発展してきた20世紀初頭の建築物も残されています。右側は、旧・中華大飯店で、1912年築です。 下段は福州路に入った辺りの様子です。 福州路は、共同租界のメインストリート・南京路から数えて4つ目にあることから、四馬路とも呼ばれていました。上海語で「スマロ」。戦前の上海を歌った歌 謡曲に「夢のスマロ」なんて出てきますが、ここのことだったんですね。租界時代、スマロは歓楽街であったことから、「夢の」という枕詞が付いたようです。 現在は、東京神保町と同じく、書店街となっていて、租界時代の歓楽街のイメージはまったく見当たりません。 (3)上海書城 東西1.5キロのスマロの真ん中付近、南北に伸びる福建南路(これ、後からも出てきますから)が交わる地点に、上海書城があります。7階建ての大きなビルです。 1階のカウンター前に万博コーナーがありました。前回のツアーで購入した本も3~4点、その他は初見のものばかりでした。 店内にも、万博関連のバナーが見えました。 アップすると、 中国館を紹介するもの、万博の歴史や中国と万博の関わりを解説したものなど目に付きましたが、私が購入したのは、パビリオンの解説本が3冊。 ・ 『遊世博』 39.8元 228頁 中国語 ・ 『世博世界』 78元 396頁 中国語&英語 ・ 『2010年上海世博会展館』 295元 189頁 中国語&英語 壁際にも万博コーナーがあり、そこでは子供向けの本を二冊、購入しました。 万博関連紙資料収集ファンにとっては、なかなかいい買い物ができたな、と満足。書店では30分ほどの滞在。他のフロアーの、歴史や言語のコーナーも見てみたかったんですが、ここでもう3時。下町散策もしたいので、そちらはパス。 (3)福建南路 さきほどの上海書城は、旧・共同租界(イギリス・アメリカ)。上海書城から、福建南路を南に下ると自然と旧・上海城域へと突き当たります。福建南路を南へ。 この延安東路が、共同租界とフランス疎開の境界線でした。 そして、延安東路の南側がフランス租界。フランス租界の中心部は、もっと西側にあり、この一帯は共同租界と華界(後述)に挟まれた、細長い地域です。 さらに進むと、人民路に突き当たりました。この湾曲した道路は、旧・上海城を取り囲んでいた環状の堀を埋め立てた跡地です。言うなれば、「城郭遺跡」です。 この環状道路を進むと、バス亭がありました。バス亭の名前は、すべて門の跡地。そして、これは旧・上海城を一周する路線のようです、 |