万 博を歩こう・TOP > 上海万博訪問記 > 3-9

上海万博訪問記 

前へ 次へ→ 


 #3 3日目(6月13日)

 9、フェリー

 第1日目にB・CゾーンとAゾーン南側、第二日目の午前中にDゾーンをほぼ”踏破”、と言うことは残る半日で”未踏破”のAゾーン北側とEゾーンを巡らなくてはと、ちょっと焦りが・・・。企業館やベストシティ実践区があるEゾーンを後回しにして、先に日本館のある浦東のAゾーンに行くことにしました。

 浦西エリアから黄浦江をまたいで浦東エリアへと渡る方法は、地下鉄・バス・フェリーの3つ。地下鉄は経験済みだし、バスでトンネルを潜って渡るよりも、フェリーで河を渡る方が優雅かなと思い、フェリーで移動することに決定。Aゾーン行きのフェリー乗り場は、韓国企業連合館前のL3乗り場です。

L3乗り場

 前の便がちょうど出発したばかりなのか、次の便を待つ人も少ない様子[14:50]。フェリーの展望デッキの上から河越しに会場の様子を撮影したかったので、これはいい場所が確保できるだろうなと期待。フェリーを待つ間も、周囲の中国人の賑やかなこと、賑やかなこと。どこのグループも大きな声で休みなく話し続けるし、それに空間の捕らえ方が日本人と違うのか、人と人の空間が狭くてちょっと息苦しいような雰囲気も。これも民族性の違いですね。


 5分も待たない内にフェリーが到着しました。と同時に、皆さん猛ダッシュ。考えていることは誰しもが同じのようで、フェリーに乗り込むや2階の展望デッキへと一目散。私も負けじと付いて行きました。このように必死こいて乗り物の場所取りをするというのも久々です。中国人は本当にバイタリティーがあるというか、お行儀がよくてちょっと控えめの日本人だと圧倒されてしまいますね。と、フェリーに乗る間にもついつい中国人ウォッチング。

 やっとのことで確保した展望デッキの”特等席”から、隣に停泊していたL4行きフェリーを撮影。前面には大きく上海万博のロゴマークが描かれていますね。


 写真左が、今しがた駆け抜けて来た桟橋。出発までまだ時間があるのか、乗り込んできる人たちもちらほら。写真右は、船体にあった中国移動通信のマーク。スポンサーでしょうか、こちらも撮影しておきました(下船した時ですが)。


 15:00、隣のフェリーに続いて、こちらのフェリーも出航。AゾーンのL2乗り場へと向かいます。

隣のL4行きフェリー 桟橋

 Dゾーンがどんどんと離れていきます。スカイブルーの韓国企業連合館、その奥には日本産業館の巨大な姿も見えますね。その右側には石油館も。

Dエリアの光景

 外の風を感じながら万博会場の景色を眺めるのも、心地よいものです。と同時に、愛知万博が森の万博であったのに対し、この上海万博が河の万博であると、つくづく思いました。浦東エリアが近づいてきました。こちらも産業遺産の1つでしょうか、造船所時代の巨大なクレーンが見えてきました(写真右)。


 フェリーが河の中ほどまで達した辺りで左90度に方向転換、河岸と並行するように川下へと進んでいきます。川上には盧浦大橋が一望できます。

 
 Bゾーンの万博センターが見えてきました(右側)。上海万博を運営する上海世博会事務協調局(日本でいうと、博覧会協会)の本部がある建物ですね。その左側には、上海万博のシンボル「陽光谷」も見えてきました。


 世博軸の一番北に位置するのが、慶典広場。多くの人波が見えますが、イベントの真っ最中でしょうか。ここ、後ほど訪問します。

 
 そして、昨日も夜景を楽しんだ文化センター。こちらも後ほど近くまで行きます。

 
 万博の景色を楽しんでいる内に、フェリーは浦東エリアへと近づいてきました。他のフェリーと何度もすれ違いましたが、写真左のフェリーは乗船しているものと同形。向こうのフェリーの展望デッキも混雑していますね。こちらもあのような状況です。

 
 10分ほどでAゾーンのL2乗り場に到着。乗客が次々と慌しく降りていく中、「まあ一番最後でいいや」と思って、列の後ろの方でゆっくりと待っていると、私の後ろにも30代前半の若者が二人。とてもおとなしそうな感じ、しかも、日本語で会話しているじゃありませんか。聞くと、東京と京都から来ているとか。う~ん、私たち、遠慮深いと言おうか、なんか出遅れていますね~。

 

前へ 次へ→