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上海万博訪問記
#3 3日目(6月13日) 3、D11&E3(企業館) (1)散策
コカコーラ館のある、D11エリアの他の企業館を撮影しながら、南の方へ行って見ることにしましょう。
パビリオンを撮影しつつも、目に留まってしまうのはストリートファニチュアー。というよりも、愛知万博を継承している様々なもの。こちらはサインですね。
そして何度も登場していますが、高架歩道。暑さのためか、下で休憩している人も多く見られますね。
(2)江南広場
高架歩道の南側には3つの広場が設けられています。その中央に位置するのが江南広場。名前の由来は、港湾を復元したモニュメントの側面に解説してあります。清朝末の1865年にここで、「江南造船」の前身である「江南機器製造総局」が建立、ここが中国民族の工業の発祥の地となる。2008年に万博のために移転した、とあります。ですから、港湾の模型があるわけなんですね。
造船所の跡地に建設された上海万博会場は、「産業遺産」という側面も保持されていて、当時の施設を再利用したものも散見されます。江南広場も同様です。写真左上は、ドック跡。現在も水が満たされています。そしてその隣には、ドックの跡を上手く利用した劇場が見られます。沈下式劇場と呼ばれるもので、ドックの底部が客席となっています。
この劇場、名前もズバリ「ドック劇場」、子供向けのイベントが中心となっているようです。出し物の一つが、ご存知「セサミストリート」の登場人物と万博のマスコット海宝がコラボするという「『セサミストリート』の魔法の地図」。通りかかった時にちょうどイベントの真っ最中。女性司会者とセサミストリートのElmoにはさまれて、ちびっ子がインタビューを受けているところでした。下に降りていって見てみたい気もしましたが、先を急ぐので残念ながらパス。
どの広場にも、芸術作品の展示が見られます。なんと会場内には90作品近くが。それらを紹介した詳しいマップ「雕塑導覧図」まで用意してあります。力を入れているんですね。このガランとした広大な広場には特に多くの作品が展示されています。下は2つで1つの作品のよう、名前は「舟影」。江南造船所がイメージしてあるそうです。
江南広場を南へ進むと、万博会場の中央を流れる黄浦江に突き当たります。川べりには緑地帯が設けられていて、散策できるようになっています。でも、誰もいない。そう、ここは万博会場でも過疎地域。このようなエリアの写真を見せると、「万博会場って混雑していたんじゃなかったの?」とよく聞かれたものですが、エリア差が大きく、ましてや会場が広大なのでパビリオンのほとんどない広場の隅っこなどは、「真空地帯」と言ってもいいのではないかと。
この辺りで川幅が500mほど、貨物せんが頻繁に通り過ぎて行きます。向こうには世界センターも見えますね。会場を結ぶ連絡船も行き交っています。後ほど乗船します。この連絡船の展望デッキの混雑ぶり、よく見ておいてください。
そしてまたまたストリートファニチュアー。水のみ場です。外国館のある浦西エリアでは利用者が大変多くて撮影もできませんでしたが、ここは誰ひとりとしていないのでゆっくりと撮影。ペットボトル用、そして子供用と大人用の水飲み場という構造。暑さ対策も怠りないようで。
(3)高架歩道
江南広場を黄浦江沿いに東へ進むと、E3エリアへと入っていきます。浦東エリアを東西に結ぶ高架歩道の端が目の前にあったので、Eゾーンの散策は後ほどということにして、高架歩道を散策しながら西へと戻ることにしました[11:40]。
浦西エリアの高架歩道が直線なのに対し、こちら側の高架歩道はゆるくカーブを描いています。そのせいか、こちら側の方が愛知万博のブローバル・ループにより似ているように感じました。 高架歩道からの様子はこちら。写真左は東方向を眺めたもの、向こうの巨大なパビリオンは中国船舶館。そして写真右は南側の緑地博覧広場。白い屋根の劇場の裏手が先ほどのドック劇場となります。
こちらは東西の高架歩道から北の2号門へと通じる分岐線。浦西エリアの長い高架歩道よりもはるかに短いのですが、それでも向こう側が見えないほどの距離ですね。 |