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上海万博訪問記 

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 #3 3日目(6月13日)

 17、E6 (ベストシティ実践区)

 (1)中部

 E6エリアの南半分は、E8エリアよりも大きな案例連合館が2棟あります。見学前に、まずは橋の袂のレストラン棟の中、ケンタッキーで軽く夕食を済ませることに[19:50]。

 
 まずは、東側の案例連合館2に入ってみることにしました。6都市が出展、中にはパネルだけの展示もありましたが、ブレーメンやモントリオール、イタリア観光庁などはシンプルながら、センスの良さが光っています。フレーメン実践例の前のオブジェ、これは「ブレーメンの音楽隊」をモチーフにしたものでしょうね。

ブレーメン実践例 アーメダバード実践例
広州実践例 ポルトガル
イタリア観光庁実践例
モントリオール実践例
 

 (2)北部

 E6エリアの北半分が、楽しみにしていた実践例展示。14都市が出展しています。ここが浦西エリアの一番端、パビリオンの向こう側にはマンションが迫っています。マンションも、えらい派手な照明ですね、屋根にネオンが取り付けられていて・・・・。

北部
 

 是非入ってみたいと思っていたのが、中国の伝統的な建築をモチーフにした西安実践例館。唐の時代に政治文化の中心であった大明宮の主殿をベースに復元されたもの。水堀に囲まれ、石造の土台の上に宮殿が建つという、城郭好きの私としては、とても惹かれる外観ですね。

 そのお隣のバンクーバー実践例館。テーマが「文化遺産・住みやすい都市:1986年万博から2010年冬季オリンピック」。カナダ・ブリティッシュコロンビア州の最大の都市で、冬季オリンピックも記憶に新しいところです。また、ブリティッシュコロンビア州というと、大阪万博ではカナダ館とは別に独自のパビリオンを出展、巨大な丸太を組み合わせた外観はとても印象的でしたね。ここでも木材を利用した建築をPRしていました。

 出口に、オリンピックのパネルと表彰台。この前で、アテンダントの女性の方(ボランティアの学生さん?)に中国語で、何か聞かれたのですが、よく聞き取れずにポカンとしていたら、外国人だと分かったのか、英語で「どちらから?」と尋ねられました。「Reben」(と、なぜか中国語で)答えると、日本語が堪能な別の女性の方を呼びに。

 この方、日本語でいろいろと話しかけてくれます。「万博、楽しめました?」なんて聞かれたものですから、とても充実した時間を送れたこと、ボランティアの皆さんにはとても世話になったことなどなど、一気にお礼の言葉になって出てきました。想い出に残る交流でした。

西安実践例館 バンクーバー実践例館
 

 話は前後して、こちらは西安実践例館から実践区の夜景を眺めたもの。右側に白く光る、テントのようなパビリオンがありますが、次へそちらへ。

(クリックすると拡大します)
 

 パビリオン外観は西安、交流はバンクーバー、そして展示内容で一番印象に残ったのは、そのテント型のメッカ実践例館。パビリオン内は白を基調にした内装。テーマは、聖地メッカの近くにあるという世界最大のテント都市ミナ、巡礼者のための街だとされています。目を引いたのは、メッカの模型。こちらも白で統一されていて斬新なデザインです。

 写真右上は、出口にあった記念スタンプのある「盖章処」、こちらもついつい撮影。

メッカ実践例館
 
 この後は、パビリオンを見ながら戻ることに。マカオ実践館は、老舗の質屋「徳成按」がモデルとされています。10人位のグループが引率者にしたがって館内をツアーするという趣向。金庸(香港の小説家、とのこと)の武任映画が一番、印象的でした。youtubeでも紹介されています、懐かしいですね。

 途中にあった庭も実践例の一つで、成都の出展。ほの暗い庭園を歩いていると、あちこちから虫の声。そういえば愛知万博の時も、森の近くのグローバルループを歩いていると、虫の声がしたものだなと、ついつい5年前が想い出されました。

マカオ実践例館 成都実践例館
 

 すべてのパビリオンを見ることはできなかったけれど、もう21時。そろそろ帰路に着くことにします。先ほどの橋を渡って、実践区の入り口にある都市未来館へと戻ってきました。

城市未来館
 

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