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上海万博訪問記
#3 3日目(6月13日) 16、E5&E8 (企業館、ベストシティ実践区) (1)E5(企業館)
浦西エリアに到着、万博会場はもうすっかりと夕闇に包まれていて、企業館はライトアップが始まっていました。このエリアは規模の大きなパビリオンが集中していて、ライトアップも華やかです。L1乗り場のまん前の、白いドーム型のパビリオンは、中国航空館。白い屋根は、雲をイメージしているそうです。
一番奥は、中国船舶館。日本産業館や万博博物館と同様、造船所時代の巨大な建物を再利用した巨大なパビリオン。そして、写真右は、中国不動産業の大手、万科グループの出展による万科館。
上海万博のパビリオン、および万博軸などの施設を眺めていて感じたことは、夜間照明がとても派手であるということ。愛知万博の夜景は、照明プロデューサー・石井幹子氏の「家族で月明かりが楽しめるように、なつかしい日本古来の故郷の明かりで満たしたい」というコンセプトにしたがい、会場全体がほんのりと照らされているという様子でした。 対する上海万博は大阪万博のときと同様、目まぐるしく変化するネオンが多用してあって、きらびやかです。これも、経済成長期に開催された万博、ということと無関係ではないのではないかと想像します。 写真上は、情報通信館。写真下はGM館です。情報通信館は眩しいくらいです。
華やいだ雰囲気の万博の風景を堪能した後は、最後の目的地である「ベストシティ実践区」へと向かいます。途中には3号門。そしてその前に広がる企業館広場。門の前の広場にはオブジェが置かれていますが、ここは巨大な毛糸玉。中国の故事をもとにしたという「紅線情縁」。時間が遅いからなのか、広場にはもう人影もみられません。
「自然の叡智」がテーマの愛知万博では、環境をテーマとした展示が「遊びと参加ゾーン」や瀬戸会場を中心に展開されていました。ここ上海万博でも同様、「より良い都市、より良い生活」をテーマとした展示が展開されているエリアが、Eゾーンの東側にある「ベストシティ実践区」(以下、「実践区」と略)です。国家単位ではなく、都市単位で出展しているという点が特徴です。実践区は、次のように3つの区域に分けられています。なお、南部の展示は「城市未来館」での展示だと思われます ①北部 … 都市市街に似せた実践例展示。 ②中部 … 古い工場の建物を改築したパビリオン。 ③南部 … マルチメディア、イベント、パネルなどを利用して、実践例をホールで展示。 実践区は、万博の華やいだ雰囲気をかもし出す外国館や企業館とは対照的に、万博のテーマに真摯に取り組む場所、ということになっています。愛知・上海に共通している点は、えらい僻地に配置されているということでしょうか。かくいう私も、2日間の万博見学で一番最後の訪問場所となってしまいました。 企業広場からは、さきほどフェリーからもよく見えた「城市未来館」の煙突。巨大な温度計は、ちなみに22度を示しています。巨大な煙突を温度計にしようとは、まあ、よく考えたものです。
望達路を渡って、E8の実践区へ[19:30]。最後の”未到達”エリアの見学を残すだけとなった上海万博2日目。1日目は朝の5時半からホテル周辺の散歩、9時から22時まで万博会場を歩き詰め。2日目の今日も、8時にホテルを出て、ずっと今まで歩き詰め。お城巡りや街道歩きなどで歩くのが平気な私でも、流石にこの辺りでダウン。広場の位置口に休憩所を見つけるや横になりぐったり、しばらく動けずにいました。足もひどい靴擦れ、皮が剥けてしまって、こんなになることも初めてでびっくりです。この2日間、本当によく歩いたものです。 一息ついてから最後のエリアの見学へ。実践区の入り口付近には、城市未来館の前に立つ海宝。結局、テーマ館には1つも入館できませんでしたね~。
中部には、9パビリオンに32都市が出展しています。こちらは先ほどの企業館とは違って、落ち着いた照明ですね。
通りに面したパビリオンの1つにぶらっと入ってみました。案例連合館3-2という事務的なパビリオンの名称。イタリア・ボローニャ、韓国・ソウル、中国・深圳の3都市が出展。
北部の実践例展示を見たかったので、中部では落ち着いて展示を見学している余裕もなく、他はパス。橋を渡ってE8からE6エリアへと急ぎます[19:45]
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