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上海万博訪問記 

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 #3 3日目(6月13日)

 14、日本館

 (1)日本館

 上海万博では人気パビリオンの1つとなっている日本館。今回は入館は初めから諦めていましたが、近くから是非見ておきたいと思っていたパビリオンでした。大阪万博では桜の花びらを模った日本館。愛知万博と上海万博は楕円形のドーム型。こうして振り返ってみると、日本の伝統的な建造物を模ったパビリオンというのは採用されていないようですね。


 日本館の周囲は、入館待ちの行列が取り巻いていました(写真左上)。柵の向こう側の”水堀”に設置された日本館のプレートを撮影したく、柵を乗り越えて近くにいたアテンダントさんに日本語で、「日本館のプレートの写真を撮りたいんですけど」と話しかけると、(日本人だったからか?)少しびっくりした様子で「どうぞ、どうぞ」と招き入れて下さいました。ちなみに日本館のこのロゴマーク、「笑顔のつながり」を表すそうです。

 「愛知から来た」というと、日本館のアテンダントの皆さんも愛知出身の方が随分と多いとか。愛知万博で万博に関わっていた方もきっと多いんでしょうね。「3時間半並べば入れますよ」とおっしゃっていただいたんですが、まだまだ周る箇所も多いので、このまま失礼しました。


 次に、日本館をぐるっと1周することに。写真左が、日本館を覆っている紫色のプレートのアップ。解説によると、透光性のよい二重の新素材(ETFEフィルム)を使用し、その間に太陽電池がいくつも組み込まれているそうです。写真右はドームから出っ張った部分、何でしょうか?


 その横には、見覚えのあるものが。愛知万博の会場に設置されていたハイブリットタワー「風かもめ」ではありませんか。中国語における名前もそのままの「風海鴎」。意外な場所で再会できて、懐かしかったですね~。

 
 南側の博成路沿いには、待機スペースが設けられていて長い行列が見られます。多くの人が日本館に興味を持ってもらえるというのは、日本人として正直うれしいものです。



 (3)ベトナム館、韓国館など

 日本館のお隣は、同じ漢字文化圏のベトナムと韓国。ベトナム館は列が短かったので入館しました。愛知万博のベトナム館よりもかなりの規模。ただ、中央に池が設けられ、正面に仏像が置かれているという構成は変わっていないですね。

ベトナム館
 
 そして、韓国館。韓国も万博には力を入れている国という印象があります。上海万博における韓国館のデザインは、ハングルをあしらったもの。外観、装飾もハングルで埋め尽くされています。こちらもなかなかの人気のようですね。

 同じ漢字文化圏でも、繁体字の台湾・香港、簡体字の中国、当用漢字の日本、そして漢字を捨てた韓国・北朝鮮、ベトナム。その歴史も様々です。

韓国館

 日本館やベトナム館の正面が、ウズペキスタン館。外観は、愛知万博と同じく、青の街サマルカンドをイメージした青です。

 写真左のウズペキスタン館の奥の建造物を近くで撮影したのが写真右。これはなんと珍しい、「空家」ですね。開幕直前になっても入館する国が決まらなかったのか、開幕までに取り壊すこともなかったのか、日本ではちょっと考えられないような光景に、ちょっとびっくりしました。大らかといえば、大らかと言えなくないことも・・・。

ウズペキスタン館 空家
 

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