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上海万博訪問記 

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 #3 2日目(6月12日)

 11、C7(ヨーロッパ)

 C7の北側は、東部欧州のパビリオンが立ち並ぶエリア(こちら)。入館を楽しみにしていたのが、愛知博でもお気に入りだったリトアニア館。パビリオンは愛知博の時よりも規模は大きめ、蕾をイメージした巨大なオブジェがパビリオンの上に、そして外壁にはリトアニアの街の情景が描かれています。待ち時間もなく、すんなりとパビリオンの中へ。

 (1)リトアニア館

 上部には180°スクリーンが設置され、周囲は歴史遺産やスポーツ(バスケット)などを紹介する展示。そして、出口付近ではショップを見つけました。愛知博では、記念にバッジや古城の模型を購入したことなどが想い起され、ここでも何か記念に買おうかと・・・。

 しかし、翡翠の販売コーナーは黒山の人だかり。翡翠が好きな中国人にとって、リトアニア館の翡翠はなかなかお値打ちらしい、というニュースをどこかで見た記憶があるのですが、なるほど、かなりの人気のようですね。

 
 出口では、記念スタンプを、持参したスタンプ帳に押してもらいました。上海万博でも、スタンプラリーは大変な人気のようで、愛知万博で販売されていたような公式スタンプ帳(パスポート)は入手困難なんて話も聞きます。

 リトアニア館のスタンプのデザインは、気球をイメージしたものでしょうか。リトアニアは中国語表記で「立陶宛」(litaowan)、「リタ」のよう発音になりますが、各国の漢字表記を見ているだけでも面白いものです。

 ちなみに右側、ギリシャ館は「希臘」(xila)「シラ」と英語音からは随分と遠い発音になっています、現地音(エラス)由来なのでしょうか?


 (2)緑地帯
 
 塘子路を渡って、C7からC10へ移動します。地図からもよくわかりますが、ここには結構広大な緑地帯が設けられています。愛知博のような森の中ではなく、広大な街の上海万博会場にあって、なかなか貴重な空間となっています。

注)右が北方向
 
 緑地帯の中には散策路が設けられてあったり、花が植えてあったりと、簡素ですがいい雰囲気。芝生の上では多くの人たちが腰を下ろしてくつろいでいる様子。こちらも愛知万博で見たような風景ですね~。



 (3)ボランティア

 会場を巡っていて、よく目にするのが学生ボランティアの皆さん。テントと緑のユニフォームが見印です。私も、写真を撮っていただいたり、道を尋ねたりといろいろお世話になりました。

 会場内でのボランティアに採用されるのは、難関だったようです(こちら参照)。愛知万博の時に、普通のおじさん・おばさんが会場内でボランティア活動をしていた光景とは、随分と雰囲気が違いますね。これもお国柄でしょうか。



 12、C10(ヨーロッパ)

 次は、さらに東に移動してC10へ(こちら)。待ち時間のなかったギリシャ館に入館。朝一番で訪問したラトビア館は、行列ができていたので入館を諦めることに。

 (1)デンマーク館

 C10で目を引いたのが、デンマーク館。館の一角に人だかりができていたので行ってみると、目に飛び込んできたのが写真左の光景。アップしたのが、写真右。

 これが、デンマークの象徴とも言われている「人魚姫」の像です。今回、初めて海外に出るとのことで、話題になっていました。館内の1・2階部分には、正面から像を撮影しようと言う人でいっぱい。こちらからは、像の後姿だけが見えるだけですが、(並ばずとも)なかなか貴重なものを見せていただけました。

 
  
 (2)ブルガリア館

 高架歩道を越えて、C10の南側へ(こちら)。ここにはヨーロッパ共同館が置かれ、13カ国の展示が待ち時間もほとんどなく、見学することができます。その中のひとつ、楽しみにしていたブルガリア館。万博といえばブルガリア館、というのも大袈裟ですが、大阪博・愛知博とも深い想い出のあるブルガリア館。大阪博・愛知博ともグッズを購入し、愛知博では食事をしました。

 バラをイメージした国名紹介のパネルは愛知博の同館を連想されるようなデザイン。館内も中央ステージを周回するような構成。ただ、撮影コーナーだけが目立ち、展示も少なく、ショップも見当たらなかったのが残念といえば残念。大阪博→愛知博→上海博と、展示の規模が段々と小さくなってきているのが気になりますね~。

 

 (3)グルジア館

 グルジアといえば、固有の言語・文字、そしてワインが連想されます。中央にはブドウの木をイメージした巨大な柱、そしてその周囲をグルジア文字が囲んでいる、というとても分かりやすい(?)展示。

 ただ、小規模のパビリオンを続けて見学していると、どれも愛知博と似たような展示が結構多いことに気が付きます。このツアーでご一緒した方々も指摘されていましたが、愛知博のほとんどのパビリオンの展示を見て、目が肥えている万博ファンにとっては、小規模パビリオンの展示内容はちょっと物足りないような気がしました。


 (4)欧州広場

  Cゾーンは、3つの大陸のパビリオンが配置されています。アフリカ、アメリカ、ヨーロッパの各エリアの中央に置かれているのが、広場。愛知博でも各コモンごとに、広場が配置されていましたが、こちらはかなり規模の大きなステージと塔が目を引きます。この巨大な塔が、各広場のシンボルとなっているようです。

 Cゾーンも、7割がた歩いたところで、ヨーロッパ共同館の南にあるフードコートで昼食をとることに(14:00)。5時間歩き続けて、やっと一息です。

 聞こえてくるBGM、歌詞は中国語なんだけれど、どこかで聴いたことがあるメロディー。これがキロロの曲と分かるのにちょっと時間が掛かりましたが、中国でも日本のポップが意外と人気なんだなと、感じました。


 

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