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上海万博訪問記
#3 2日目(6月12日) 5、C9(ヨーロッパ) 浦東エリアは、西より順にC・B・Aの3つのエリアが設けられています。西端のCゾーンには、ヨーロッパ洲・アメリカ洲・アフリカ洲のパビリオンが配置されています。凡そ1平方㎞となかなか広大なエリア。まずは、Cゾーンの北東隅から西へ、さらに東へとジグザグ走行しながら徐々に南下していくことにします。散策、開始です〔9:45〕。 (1)パビリオン パビリオンを撮影する前に、予てより入館を希望していたパビリオンに行ってみることにしました。先ほどよりも北の通りに移動、右側手前からエストニア館、そしてラトビア館、そしてさらに向こう側にトルコ館が見えます。 愛知万博でお気に入りだったということもあって、最初はトルコ館へ。ところが、もう長い列が出来ていたので諦めて、エストニア館とラトビア館へ。バルト3国の両国は愛知万博には出展していなかったので、私にとっては”初対面”ということになります。 上海万博最初のパビリオン、エストニア館(公式サイト)。階段状のパビリオン内に豚の貯金箱。壁周辺にはタッチパネルによるエストニアの紹介。入館してみて気が付いたこと、「ゆっくり展示を見ていたら、すべてのエリアを巡れない・・・・」。 ということで、豚の貯金箱を見ただけで退館。お隣のラトビア館は、10時過ぎじゃないと開館しないということだったのでパス。隣のセルビア館も行列がなかったので、入ってみることにしました。「時間」がテーマとうことで、巨大な時計の模型。 愛知万博ではどんなに小さなパビリオンにもパンフレットが置かれていたのに、これら2つのパビリオンでは用意されていないとのこと。これは、他の小規模パビリオンについても同様でした。
パビリオンの展示をゆっくりと見ていてもどうも落ち着かないので、とりあえず入館ここまでにしておいて、「全パビリオン」の撮影を開始。Cゾーンの北東隅に位置するC9の巨大パビリオンから巡っていくことに〔10:00〕。 ※ A~Eの各エリアには、さらに、1・2・3などの番地が割り振ってあります(こちら参照)。 スペイン、フランス、ドイツなどの欧州の大国のパビリオンが並ぶ一帯。愛知万博の外国館は画一的なモジュールに押し込められていて、形が制限されていたのに対し、上海万博では広大な敷地に個性的な形のパビリオンが並んでいます。これらを見るのが、一番の楽しみでもありました。C9のパビリオンは、こちら。 ベルギー館やドイツ館は、博物館かと見紛うほどの規模。スイス館も個性的です。一番印象的なのが、植物素材を利用したスペイン館。愛知万博では、木の素材を利用した外国館(チェコ・ポーランド)が多く見られましたが、今回のスペイン館もその流れでしょうか。 フランス館で目に留まったのが、周囲に巡らされた”水堀”。お城巡りの際は、ついつい堀が気になってしまうという、いつもの癖がこんな時にも・・・。水を利用したパビリオンも、他にいくつか目にしましたが、安らぎを覚えるとともに、パビリオンのアクセントにもなっていますね。
(2)ショップ スイス館の隣で、公式ショップを見つけました。マスコット「海宝」の人形が圧倒的に多く、人気のようです。上海万博会場は、公式ショップがとても多く、また、店によっても取扱商品が異なっています。ショップを見つけては、一通り入って物色。お土産や自分の気に入ったグッズを2・3点購入しました。 (3)ストリート・ファニチュー
こちらもスイス館の前で見つけた、テント付きベンチ。愛知万博の雰囲気がそのままですね。各エリアで多くのテント付きベンチをみましたが、どこも満員御礼。暑い日には、なかなか重宝です。 サインや地図も、愛知万博とそっくり。また、フランス館の西側に設けられていた緑地とベンチも愛知万博を彷彿とさせるような光景ですね。 実は、愛知万博のランドスケープデザインを担当した涌井氏を中心に、JCLFが上海万博プロジェクト委員会を設立、上海万博に情報を提供・交換してきたとのこと。つまりは、上海万博のランドスケープデザインは、愛知万博関係者の協力の下に設計されたということになります。会場のあちこちを巡っていて、所々で”愛知万博”を見つけては懐かしさを感じるのも、道理です。 なお、ストリートファニチュアーの愛知・上海比較考は、別項を予定しています。 (4)大通り&乗り物 C9の北側に出ると、片側3車線の「世博大通」に出ます。浦東エリアの東西を結ぶ輸送路となっていて、バスや観光車(後述)などが来場者を運んでいます。写真左は西方面を眺めたもの、右は東方面を眺めたもの。遠くに、会場をまたぐ高架道路の盧浦大橋が見えますね。
さらに西へ進むと、C9とC6を隔てる南北の道路・塘子路が設けられています。会場の写真や地図をご覧いただくとお分かりかと思いますが、上海万博会場は”街”そのもの。愛知万博では、一般来場者の通路と車両が明確に区別されていたのと違って、会場内をバスが走るという上海万博は、ちょっとした驚き。 大阪万博会場や愛知万博会場は閉幕後、公園となる(戻る)ことが決定されていました。それに対し、上海万博会場跡地は、展示場や領事館が置かれる”街”となることに決まっているらしく、閉幕後を考えて既にインフラ整備がなされている、と聞けば納得です。
塘子路で見つけた「観光車」。解説書には、「燃料電池補助観光車」との正式名称が記されています。愛知万博の「グローバルトラム」に相当するもののようです。 C9だけで、およそ30分。次は、西隣のC6へ向かうことにします〔10:30〕。 |