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上海万博訪問記 

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 #2 2日目(6月12日)

 22、ホテルへ~上海市・地下鉄

 万博初日も心ゆくまで満喫し、これから一人でホテルへと戻らなければなりません。今の今まで、上海市の地下鉄路線図などは見たこともなかったし、まさか利用することになろうとは思ってもいませんでした。ここで役立ったのが、旅行社からもらった栞に掲載されていた路線図。現在いる万博会場内の「世博大道」駅から、ホテル近くの「曹場路」駅まで、どの路線を利用すると一番いいのか、さっそく確認。

 まずは、「世博大道」(下図の①)からは、13号線を利用して唯一の連絡駅となっている「馬当路」駅(②)へ行くしかありません。こちらは今朝、利用した9号門のある駅ですね。となると、「馬当路」駅からは9号線で「宜山路」駅(③)まで行き、そこで環状線の4号線に乗り換えて、「曹場路」駅(④)まで行くという経路が一番近そうです。

 外国の見知らぬ街で、このように地下鉄を利用しながら移動するというのも、なかなかできない経験。ちょっと不安もあるけど、なんかワクワクしてきますね~。ということで、ホテルへ向けて出発。


(クリックすると拡大します)
 
 とりあえずは、「世博大道」駅から(写真左)、9号ゲートがある「馬当路」駅まで戻ることにします〔22:00〕。ここは万博会場の扱いであるので、チケットも不要、来た道を戻るだけなので何の問題もありません。ただ、帰宅する人で地下鉄車両も満員状態、なんか愛知万博の帰りのリニモが想い起されます。

 「馬当路」駅で9号線に乗り換え。地下鉄駅構内から一旦、地上に出ます。そして、矢印に従って進むと、9号線「馬当駅」のチケット売り場へとたどり着きました。地下鉄の乗り換えといっても、別の鉄道会社の線を利用するような感覚ですね。

 さて、ここからが問題。チケットの買い方が分からない。でも、チケットも購入方法が分からないのはどうも私だけではなく、上海万博に来ていたほとんどの中国人も同様だったようです。つまり、地方から上海へ来たため、私同様、乗り方が分からなかったようです。

 自動発券機の前には、交通ボランティアのお兄さんが並んでいて、乗客の代わりにチケットを買ってくれます。私も、地図を指差して、ここへ行きたいと言うと、5元(約75円)を支払って、無事にチケット(写真右)を受け取ることができました。まずは、第一関門突破(?)。

世博大道駅チケット
 
 地下鉄の改札を抜けて、さて、どちらのホームを利用すればよいのか? 念のため、通りがかりの、他の乗客に聞いてみることに。駅員さんやボランティアの方は英語を話されますが、一般の人はあまり話せないのか、通じません。この辺りは日本と同じですね~。ということで、片言の中国語で質問し直してホームを確認、無事、9号線で次の乗り換え駅へと向かうことができました。第二関門突破(?)。

 約20分で、「宜山路」駅(③)に到着〔22:40〕。またまた矢印に従って、4号線へ乗り換え。これが不思議で、チケットをチェックするでもなく改札口の横から駅の構外へ出て(写真右)、環状線の「宜山路」駅へ向かいます。これも、別の鉄道会社を利用するような(名古屋地下鉄から、JRへ乗り換えるような)感覚。乗り換え方法はなかなか複雑なのですが、矢印に従って進めば難なく次の駅へと行けるのが便利と言えば、便利。


 4号線の「宜山路」駅では、流石に終電に近いためか、ホームはがらがら。次の列車もなかなか来そうになく、しばらく待つことに。雰囲気は、時々利用している名古屋・名城線のホームみたいですね~。


 上海の地下鉄駅も珍しいので、物珍しげにあちこちをぶらぶら。目に留まったのが、上海地下鉄のマスコット「暢暢」と、標語「感受世博盛会、共創地鉄平安」。

 ホームの広告は万博関連のものも散見されます。写真左下は、ボランティア(志願者)関係のもの、こちらの標語は「世界在你眼前、我們在你身辺」(世界はあなたの前に、私達はあなたの近くに)。

 写真右下は、中国電信。こちらは「信息技術譲城市生活更美好」。上海万博のテーマを引っ掛けたもののようですね。意訳すると、「よりよいネット技術、よりよい都市の生活」といった所でしょうか。

 標語好きの中国、見ているだけでなかなか興味深いものです。

 
 人気の少ないホームで待つこと10分、やっと4号線の地下鉄列車が到着しました。4号線は地下から地上へと出て、車窓からは上海の夜景が。夜景を楽しむ余裕もなく、既にぐったい。ホテルの最寄駅である「曹場路」駅に到着したのが、夜中の11時10分。

 高架沿いに歩くと、今日の朝散歩をしていた幹線道路まできました。そこからは、見覚えのある道をホテルに戻るだけ(朝、ホテルの周囲を散策しておいてよかった!)。途中でコンビニ「全家(ファミマ)を見つけ、飲み物を購入。

 ここで驚いたのが、駅の出口をふさぐように集まっている多くのオートバイ。タクシーじゃないですが、後部座席にお客さんを乗せて家まで送るというビジネスのようです。所変われば、いろいろな商売があるものだな、と感心。そんな光景を横目に、車が行き交う夜の幹線沿いをとぼとぼとホテルへ向かって歩くことに。

 
 11時半、無事にホテルに到着。ロビーでは、会場からタクシーで戻ってきたばかりのツアーの皆さんとばったり。開口一番、「よく、戻って来れたね~」。「そりゃ、一人で何とか戻ってくるしかないがね」と、一人突っ込みを入れながら、「はい、何とか」とあまり元気のない返事。

 デジカメのバッテリーを充電してから、汗を流し就寝。明日も朝から予定がびっしり、興奮と期待と心地よい疲れの中、上海万博1日目が終了しました。

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