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上海万博訪問記
#2 2日目(6月12日) 19、A10(アジア) (1)アジア共同館1
高架歩道からA10エリアに降りて、まずは手前の「アジア共同館1」に入ってみることにしました。アジア共同館は1~3に分かれていて、この1には6カ国が入っています。バングラディシュ、モンゴル、タジキスタンなど地域的にはバラバラのような印象も。 その中で印象に残ったのが像。愛知万博のタジキスタン館では巨大な涅槃像が展示されていて話題を呼んでいましたが、こちらではミニチュアの涅槃像が展示されていました。そして、もうひとつがキルギス館。こちらは、突厥の石人。6~8世紀にモンゴルから中央アジアを支配した遊牧国家・突厥の戦士の像です。
(2)北朝鮮館 日本にマスコミでも何かと話題になっている外国館が、万国初参加の北朝鮮。話題のパビリオンはどんな展示なのか、好奇心も手伝って、ちょっと入ってみました。 パビリオンを入ると、左手には、あの”チュチェ思想塔”の模型。橋を渡って右手には庭園が造られていて、こちらは撮影スポットとなっていました。中央には、色とりどりのライトに照らされた「噴水池」。シンプルと言えば、とてもシンプルな展示となっていますね。 人気だったのは、出口付近にあるショップ。万博切手収集家として、こちらの珍しい切手も購入してきました。 A10エリアのイラン館やレバノン館も見学した終わったところで、8時前。この辺りでそろそろと戻っていくことにしました。 (3)アジア広場 途中で通りかかったのが、先ほど高架歩道から見たアジア広場でのライブ。写真からも分かるように、愛知万博のときのアジア広場とは比較にならないほどの規模・音響設備。 アニメソング大会も佳境を向かえ、トリはアニメソングの帝王、アニキこと水木一郎。もちろん、曲はアニメソング・メドレー。小・中学生の時に聞いた「マジンガーZ」や「バビル2世」など、懐かしい曲ばかり。まさか、あれから40年近くも過ぎた、遠く上海の地で、あの歌を生で聴くことになるとは思いもしませんでした。不思議なものです。会場も、大変な盛り上がりよう。懐かしいアニメソングの数々、中国でも人気なのでしょうか。 (4)ネパール館 ライブも終わったところで、そろそろ夕食をとりたいと思い、隣のネパール館へと行ってみることに。待ち時間もなく、すんなりと入場。この時間だと、会場を後にする人も多く、人気パビリオンも楽に入れるようです。 2008年のスペイン・サラゴサ万博に行かれた方の報告によると、愛知万博で展示されていた「筒状の回す経典」がサ博・ネパール館でも見られたとのこと。今回の上海万博でも、またリユースされていないかとあちこち確認してみましたが、見当たりませんでした。 上海万博のネパール館、愛知万博とは比較にならない規模の大きさで、宮殿風のパビリオンと仏塔の2つが並んで建っているという、非常に豪華なパビリオン。中国との関係がそれだけ深いということでしょう。 展示品、やはりこちらも仏像に目が行ってしまいました。左の仏像の前には、溢れるようなお賽銭についつい目が。 途中で、中庭に併設されているレストランでカレーを食べることにしました。もう8時過ぎと、普段は夕食が早い私としてはかなり遅い夕食となってしまいました。閉店間際ということもあるのか、残っているお米をこれでもかとトレーに盛ってくれるのはいいんですが、多すぎ! でもたくさん歩いてて空腹だったので、ぺろっと平らげてしまいました。
愛知万博では、外国館のカレーをほとんど食していますが、上海でもまた、ネパール館のカレーと再会できて、うれしいもんだ。なんて、外に見える万博の夜景を眺めながら、しばしの休息。 ネパール館の仏塔の外側には、これを取り巻くように螺旋状の通路が設けられています。まるで、巡礼しながら仏塔の上へと登っていくような感覚。
そこからの夜景がこれまたすばらしい。上海万博会場は、大阪万博・愛知万博のように塔や観覧車がないので、展望台といえば高架歩道、それにパビリオンの屋上に限られてしまいます。ネパール館は、中国館や文化センターほどの高さはありませんが、夜の会場が一望できます。 東には世博軸。ライトアップされたサンバレーが時間とともに色を変えていき、見ていて飽きません。南西には中国館と台湾館。北に目を向けると、UFOの形をした文化センター。上海万博の夜景を、初めてゆっくりと見ることができました。
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