万博を歩こう・TOP > 上海万博訪問記 > 2-1

上海万博訪問記 

前へ 次へ→ 


 #2 2日目(6月11日)

 6、豫園・豫園商城

 高層ビルが立ち並ぶ上海市街地の中でも、伝統的な中国が残っていると言われているのが、次の目的地の豫園。有力者により、1559年(明代)に建てられた個人庭園です。この一帯が、上海城の城下町にあたり、アヘン戦争により開港する以前は、上海の中心街であったとされています。

 私たちの乗ったバスは黄浦江の下を潜るトンネルを抜け、黄浦区へ。先ほどの超高層ビルが立ち並ぶエリアとは対照的に、下町っぽい街並みが続きます。いいですね~、何度も繰り返しますが、こういった通りを歩いてみたいものですね~。


 目的地の豫園に到着〔16:30〕。豫園の入口付近は、明・清代の街並みが再現されたという「上海老街」。重厚な造りの建物が並んでいます。


 さらに、伝統的な建物が密集する「豫園商城」へ。ここは初めて「中国へ来た!」と感じることのできたスポット。漢字の看板や、中国の伝統的な装飾が溢れていて、なかなかいい雰囲気ではありませんか。ここも、上海万博のパネルやバナーが多く見られました(こちら)。


 いよいよ、豫園へ。日本の伝統的な寺院・城郭建築と比較すると、極端に反った屋根、瓦の形状・積み方、鬼瓦などの意匠の差異などなどに目が行きます。赤と黒を基調にした建築は、伝統的な江南のデザインといいます。落ち着いたなかにも、華やいだ印象がしますね。

 中国庭園の特徴として、太湖石と呼ばれる石灰石の奇岩を、庭園の各所に配置するそうです。2段目右側の写真にも、大きな石が写っていますね。庭園を散策しているときに、江南三大名石とされる「玉玲瓏」という石を解説していただいたんですが、この時は興味もなく、撮影もしませんでした。と言うのも、私の故郷が、石灰石の日本一の産地で、私からみると裏山にゴロゴロと転がっていそうな石にしか見えなかったからなんですね~。中国人が、太湖石をいかに愛でるかを知ったのは、ツアー2・3日目のことでした。


 その他の見所としては、「龍壁」(写真左)。園内にはこのような龍の像が5体あるそうです。また、個々の建造物の装飾もなかなか細部に渡って細工が施されています。写真右は、屋根の上の装飾、戦の様子を再現したものなのでしょうか。

 
 一つ目の目的地・森ビルで、余分に1時間待たされたためか、庭園の散策時間はわずか30分。先ほどの豫園商城へ戻ると、芋の子を洗うような人の波。上海万博に合わせて、中国各地から観光客が上海へ来ていて、市内各地の観光地もかなり混雑しているとのこと(これは愛知万博でも同様でしたね)。

 当初の予定では、商城近辺を個々で散策する時間を取っていたようですが、時間が落ちているのと、この人込みで迷子になるといけない、ということで急遽、中止。まあ、この状況では仕方がないですね~。それにしても、すごい人。 


 豫園では、短い時間でありましたが、中国の歴史や旧い街の雰囲気を堪能することができ、今回のツアーでは一番「中国」を実感した時間となりました。いつか再訪したいものですね。


   7、夕食~ホテルへ

 豫園を出た後は、パックツアー定番の、”お買い物ツアー”。第一弾は烏龍茶の販売店。2つのテーブルに分かれて、いろいろな種類のお茶を試飲。こちら側のテーブルでは、あまりご協力できなくて申し訳なかったですね~。「お茶の代わりに万博グッズが並べば、財布の紐も少しは緩むんだが」と言う声があちこちから・・・・。

 第1日目の日程もほぼ終了。最後は、夕食の会場へ。バスを降りるときに、目に入ってきたのがこれこれ。「海宝」のオブジェは上海市内の各所で見ましたが、「中国館」は初見。夕食会場へ上るエレベーターが混雑していて、ホールで待っている間に、ちゃっと撮影してきました。「中国館」の裏側に回ると、内部はバス亭のような空間。どうも無料のパンフレット置き場のようですね。


 夕食は広東料理。ビールは山水ビール。1時間の歓談の後、外に出るともう辺りは真っ暗(写真左)。ホテルへ向かう途中には、浦東の超高層ビル群がネオンで輝いていて、美しいこと。上海のランドマーク「東方明珠電視塔」(写真右)も見えますね。。

 
 20時過ぎにホテルに到着。同室となる、こちらも個人参加のUさんと、24階の部屋へ。風呂に入って1日の疲れを取り、明日の万博会場散策の準備。朝の7時半には、バスで会場へと向かう予定。いよいよ、明日は5年ぶりの万博訪問、このワクワク感も久々ですね~。

前へ 次へ→