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上海万博訪問記 

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 #1 1日目(6月11日)

 1、セントレア集合

 「どうせ上海万博へ行くなら、愛知万博で知り合った仲間で一緒に行こう」という、万博ファンの牛田さんの呼びかけで始まった上海万博ツアー。開幕直後の第一回ツアーに続く第二回が、6月12日の日本ナショナルデーに合わせて日程が組まれた3泊4日の、今回のツアー。

 7時半、セントレアに集合。参加者は、愛知万博で万博ファンになってしまったという32名。ピンバッジ交換会でよくお見かけする方や、出発前の昼食会でお知り合いになったボランティア関係の方。小学生のお子さん連れのご家族から、70歳代のご夫婦までと、幅広い年齢層。

 9:35、セントレアを発って上海へ。海外は十数年ぶり、中国は初めて、そして海外での万博ももちろん初めて。久々の、この高揚感に緊張感というのも、なかなかいいものです。

 上海って思っていた以上に近いもので、所要時間は2時間25分。時差が1時間なので、11時にはもう到着です。飛行機の窓から最初に見た上海の光景は、網の目のように運河が張り巡らされている農地と、運河沿いに立ち並ぶ、日本とは趣向がまったく異なる一戸建ての農家。異国に来た、と実感すること仕切り。


 2、上海空港~リニア

 入国審査を終え、荷物を受け取りに進むと、そこは万博のマスコットにポスター・パネルで埋め尽くされて、もう万博の雰囲気で溢れかえっています(こちら)。荷物が届くまで、あちこち撮影に走り回っていました。今回のツアーの目的の一つが、「上海の街に溢れる、海宝や万博のパネルを撮影・記録する」ということ。さっそく、多くの万博のパネルを見つけ、幸先のよい(?)スタートです。

 出口で、今回のツアーの現地担当者がお出迎え。参加者全員の点呼の後、リニアモーターカーの乗り場、浦東国際空港駅へと向かいます。こちらも万博色でいっぱい(こちら)。ちなみに、リニアの中国語は「磁浮」、意訳の典型例ですね。

リニモ浦東国際空港駅

 出発してすぐに時速300キロ。個人参加の女性の方とお話をしていて、景色もほとんど見ていないうちに、終点の「龍陽路駅」に到着。30㎞をわずか7分で走行するとのことです。藤が丘~愛・地球博記念公園をゆっくりと走る、リニモとはまた違った雰囲気ですね。

 ※ 中国語・簡体字は、便宜上(というよりは、日本人には理解しにくい文字も多いので)、日本語・当用漢字に置き換えて表記することにします。

リニモ車内

 リニモの先頭車両も撮影したかったのですが、置いていかれそうになり、乗っていた車両だけ撮影。こんな感じです。

リニモ車両 リニモ龍陽路駅


 3、上海の街

 龍陽路駅で、バスに乗り換え。バスは市内を横断しながら、まずは昼食の会場へと向かいます。バスの車窓からは、初めてみる上海の街の光景が次ぎから次へと目に飛び込んできて、飽きないこと、飽きないこと、目が離せません。このエリアは新興住宅地と思われ、日本(というか、名古屋)ではまったく目にしないようなデザインのマンションがひしめき合っています。上海の街の発展の一端を垣間見るようです。

上海市街


 4、昼食~上海料理・廊亦舫

 昼食は、高層ビルの5階にある廊亦舫(lang yi fang)、日本語の漢字音だと「ロウエキボウ」とちょっと厳つい雰囲気に。

廊亦舫

 中国の料理は、どの地方の料理も大好き。というか、もともと好き嫌いはないので、何を食べてもおいしい。ビールがあれば、”很好”。3つのテーブルに分かれて、さっそく万博談義。みなさん、それぞれの目的に合わせていろいろと予定されているみたいで、話を聞いているだけでも興味深いものです。同じ万博ファンでも、興味対象は人それぞれのようで・・・。

 締めくくりは点心。興味を引かれたのは、ちょっと甘めの餅菓子風のもの(写真右)。ボーイさんに名前を尋ね、ノートに書いてもらうことに。「挂花拉」(gua hua la gao)というのがこの点心の名前だそうです。

 こちらで調べてみると、餅粉・米粉・砂糖・油・木犀蜜などが主原料、なんか日本の外郎にも似た餅菓子との印象を持ちました。今回のツアーで、一般の店舗(菓子店)を訪れる機会は皆無でしたが、上海にもこんな餅菓子があることを発見したのは収穫でした。機会があったら、また食してみたいものです。 

青島ビール 点心・挂花拉糕


 5、上海環球金融中心

 ツアー1日目は上海市内の観光。その初めの目的地が、上海観光の定番の一つとなっている高層ビル。次の目的地へと向かうバスからは、先ほどとはまた違った、低層の集合住宅に商店街。観光地もいいですが、こういった街並みも是非、歩いてみたいですね~。

市街地

 超高層ビル群が立ち並ぶ浦東新区は、発展する上海の象徴的なスポット。開発されたのは1992年以降といいますから、ごく最近のことのようです。中でも特徴的なシルエットなのが、「東方明珠電視塔」でしょうか(写真左の中央)。上海の観光ポスターによく登場しますよね。

 そして、今回のツアーで上ったのが、2008年8月にオープンしたばかりの、森ビル「上海環球金融中心」。地上101階、高さ492mを誇り、100階の展望室は世界最高の高さといいます。ちなみに上海は地震がない地域、そのことが高層ビルの多さと比例しているのでしょうね。

浦東新区の超高層ビル群 上海環球金融中心

 14時に上海環球金融中心に到着。しかし、イランの要人が当ビルに視察に訪れているとかで、長時間、待たされることに。そして、待つこと1時間、やっと97階、そして100階の展望室へと上ることができました。

 今まで私が上った超高層ビルというと、
   霞ヶ関ビル(36F)、京王プラザホテル(47F)、横浜ランドマーク(70F)
 そう考えると、100階というのは未知の体験ということになりますが、100階からの展望は、次の写真のよう。


 数十階の高層ビルがはるか眼下に広がり、山か飛行機から眺めているかのような感覚ですね。高層ビルの向こう側に流れる河川が、黄浦江。左に数キロ行くと万博会場、生憎、この日は天気が悪く、遠方があまり見えなかったのが残念。


 展望室にあるギャラリーでは、上海万博開催に合わせて、過去の万博がパネルで紹介されていました(こちら)。1970年の大阪万博は「富士パビリオン」が、2005年の愛知万博は「スペイン館」の壁が紹介されていました。懐かしいです。

大阪万博・富士パビリオン 愛知万博・スペイン館


 エレベーターで下まで降りると、ちょっとしたショッピング街が。お土産店は、「上海環球金融中心」関係のグッズの他、上海万博関係のものも散見。ピンバッジ関係の皆さんはこちらでさっそくピンバッジを収集、う~ん、すごいです。

 このショップの裏に、郵便局を発見。今回のツアーの私の目的の一つが、万博関係の紙資料収集。つまり、切手・絵葉書・書籍ということになりますが、これはもう大阪万博・愛知万博の時の延長に他なりませんね。

 片言の中国語、ちょっと複雑なことになると英語に切り替えながら、いろいろな切手や絵葉書を見せてもらう。若い女性の局員さん、私が日本人と分かると流暢な日本語で対応して下さるじゃありませんか。こういう体験は、このツアーの4日間で、5~6回近くありました。日本語学習が若年層に浸透していることを実感した旅でもありました。

 さて、成果の程は。切手シート1枚と絵葉書2セット。万博会場でも2箇所の郵便局でほとんどの種類の切手シートと絵葉書を購入、まずますの成果でした。ちなみに、万博会場の公式ショップでは記念切手や絵葉書の類はまったく販売されていませんので、切手・絵葉書ファンは郵便局へ御出でくださいませ。(って、切手ファンなんて、私の世代だけかも知れませんね)

売店 郵便局

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