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岡本太郎・その2 

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#2 生誕100年企画展〜顔は宇宙だ。 11/09/14

 今年は岡本太郎の生誕100年ということで、大阪・万博公園ほか、各地で企画展が開催されています。そのひとつが、パルコが主催、川崎の岡本太郎美術館が協力している岡本太郎生誕100年企画展、「顔は宇宙だ。」。 名古屋では9月26日までの開催、ということで、さっそく見てきました。

 (1)エントランスホール

 場所は西館8階のギャラリー。展示品は、岡本太郎美術館所蔵のものが中心。川崎までなかなか行く機会がない私にとっては、岡本作品を見るいい機会です。今年に岡本太郎の自伝をテレビで放映したからか、それとも場所柄か、他の大阪万博関係のイベント違って、20代の方の来場がほとんどでした。

 エントランスホールには、岡本太郎の等身大の像。岡本太郎本人と写っている写真って結構有名のようで、よく見ますね。

エントランスホール


 (2)岡本太郎作品

 メイン作品は、やはりこの「若い夢」(写真左上)でしょうか。大阪万博前年の作です。太陽の塔の顔と、イメージは似ていますね。この企画展のテーマが顔というだけあって、顔をイメージした展示が中心です。

「若い夢」 1963年 「ノン」 1970年 
「黒い顔」 1968年 「リョウラン」 1989年

 「顔」の他には、椅子やボトルなどの展示もみられます。「マスク」は、大阪万博の会期中、「太陽の塔」の内部で展示されていたといいます。

「手の椅子」1967年 / 「花びらの椅子」1970年 ボトル
「座ることを拒否する椅子」 「マスク」 1970年

 絵画のコーナーでは、一昨年かにメキシコで発見された特大の絵画、3枚のうちに1枚、「豊饒の神話」です(写真右)。一番大きな「明日の神話」は、渋谷駅構内に展示されています。あの、福島原発の建屋の落書きがされた絵ですね、ニュースにもなりましたが。 写真左は、岡本太郎最後の作品という「雷神」。

「豊饒の神話」 1986年ごろ 「雷神」 不明


 (3)大阪万博コーナー

 岡本太郎の作品コーナーのほかには、大阪万博コーナー。今年に完成したJR東海のリニア館にも、大阪万博関連コーナーがありましたが、初めて見る大阪万博グッズが目に入ると、うれしいものですね。今回は置物が中心に展示されていました。

大阪万博コーナー 「太陽の塔」
大阪万博グッズ


 (4)名古屋特別展示

 そして、「名古屋特別展示」のコーナーには、東海地方に関係した2作品の縮小模型。

 ひとつが、犬山のモンキーパークに、大阪万博の前年に完成した「若い太陽の塔」 の1/20の模型。本物はこの10月に修復が終わって、何年かぶりに公開が再開されるそうです。

 もうひとつが、名古屋市北区の久國寺の梵鐘「歓喜の鐘」の1/2サイズのの試作品。1965年製作ですから、かなり早い時期の作品ですね。 岡本太郎といえば、「芸術は爆発だ」というCMがとても印象に残っていますが、それってマクセルのビデオテープのCMで、しかもこの鐘をならしていたんですね。懐かしいです。

「若い太陽の塔」 1969年 梵鐘「歓喜の金」 1965年


 (5)岡本太郎アートピースコレクション

 会場の外には、太郎作品のガチャガチャ。春の企画展で好評だったので、復刻したそうです。製作はあの有名な海洋堂。8種類あって、1ケ、400円。私は、入口にあった「若い夢」でした。

アートピースコレクションのガチャガチャ
コレクション全8種 「若い夢」

 この企画展、普段見ることのできない作品にもお目にかかれるし、なかなかセンスもいいし、思っていた以上でした。この後、札幌や福岡でも開催されたそうです。

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