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万博遺跡レポート

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#10 瀬戸会場の変貌 05/11/27
 

 「万博、行ってくるで」。会期中さえ家族には呆れられていたのに、閉幕後も日曜日にわざわざ会場跡へ足を運ぶ私に、家内や二人の娘たちは、呆れるというよりは、もうあきらめた様子。会場跡を訪れる意義をとつとつと説いても、どうも「万博ファンのロマン」は理解されないようです。

 先週、初めて日曜日に会場跡を訪れたとき、ここを訪れる人の多いのには大変驚きました。平日はほとんどそのようなマニアの姿は見かけません。でも、この日には北ゲートには常に10台くらい駐車されていて、入れ代わり立ち代り車がやってきました。ナンバープレートをみていると、三河・岐阜・三重など、名古屋近郊からわざわざみえているようです。年配のご夫婦、若いカップル、幼い子供連れの家族、そして私のような一人で来ているマニア。万博会場と同じですね。閉幕して2ヶ月、思い出深い万博の「いま」が、誰しも気になるのでしょう。


 て、毎週、会場周辺のいくつかの場所から、定点観察をしています。今日でちょうど10回目。初めは展覧車やリニモ西駅、砂防公園が中心だったのですが、会期中の写真を引っ張り出してきては、徐々に観測地点を増やしています。今日の順路は次のようです。
 前熊東交差点 → 西ターミナル北 → 企業ゾーンB北側 →
 瀬戸会場 → 北ゲート周辺 → 西ゲート周辺 → 砂防公園
 どこへ行っても、万博マニアがカメラを持って散策、皆、万博を思う気持ちは同じなのでしょう。


 瀬戸会場

 日曜日に会場跡に足を運ぼうと考えたのは、瀬戸会場も記録に残さなければと思ったからです。先々週が初めて、今日は2回目です。でも遅すぎたというのが今日の実感。瀬戸ゲート周辺は今日が初めてだったのですが、もうほとんどの施設が撤去されて、サラ地になっていました(写真)。ただ、市民パビリオンや、愛知県館はまだ完全に残っています。何とか間に合ったっていうところでしょうか。



 展覧車

 万博関係のサイトでは、「展覧車」が「観覧車」になったとの報告がみられました。今日みるとまったくご指摘のような状態でした。東ゲート周辺からは、大観覧車と「観覧車」が重なった面白い姿を見ることができました。


 近くから観察すると、もう赤いプレートがわずかに残っているだけ。次回は完全な「観覧車」状態か、リングが撤去されているのではないかと思います。また、お隣の電力館は完全に姿を消してしまいました。現在も残されている企業館は、この展覧車とトヨタ館だけですね。



 西ゲート周辺

 砂防公園に車を停めて、いつも西ゲート周辺まで散策します。アフリカ館北近くのグローバルループ(写真左)の写真を撮ろうと近づくと、どうもいつもと様子が違います。いつも何気なく通っていた橋がなくなっていたからです(写真右)。この橋はどうやら、県道長久手線から田籾線へでる迂回路として臨時に架けられていた橋だったようです。

 この橋がなくなったため、西ゲートの回廊跡へ行くことができなくなってしまいました。工事の進展に伴い、立ち入り禁止区域がどんどん変化していくので、定点観察もなかなか思うようにはいかないものですね。




 日は14時から16時まで、このようにゆっくりと散策することができました。撮影した写真も会期中と同じくらいの200枚近く。会期中は「万博ファン」でしたが、閉幕後は「遺跡ファン」としても楽しめます。そういえば「一粒で二度おいしい」(ちょっと古いかな)っていうキャラメルがありましたが、万博も同様ですね。

 また、ボチボチと今日の写真も更新していきたいと思います。



#09 消失する展覧車 05/11/21
 

 
幕後も相変わらず会場へ通っています。そんなこと、なかなか人には言えないのですが、目的は会場跡地の変遷を記録するため、その経過は当サイトで紹介してきたとおりです。会場へ向かうとき、いつも最初に目に飛び込んでくるのが「大観覧車」、次は「ワンダーホイール展覧車」。あの赤い姿は遠くからでもすぐ目に付きますね。

 私の「展覧車」に対する思い入れは、当サイトをご覧いただければすぐに分かるかと思います。毎回、県道長久手線を東に走っていると、閉幕後もその姿が残っているのをみていつも安堵していました。それが、11月に入るとシートに覆われ、そして今回はとうとう上部が消失していて、観覧車の裸のリングのむき出しになっているのが
遠くからでも確認できました。展覧車が姿を消していくというのは分かっていることでも、ちょっと淋しいものです。

 近くから観察するとご覧の通り(写真上)。赤いパネルもかなり撤去され、向こう側が透けて見えます。よくみると
「展・覧・車」のロゴマークがどうにか残っていました。会期中から見てきたこの文字も、目にするのは今日が最後でしょう。場所を北ゲートの東へ移動、あらわになった観覧車のリンクが西日に映えるのもどこか哀愁が漂っていますね。

 お隣の電力館、企業ゾーンの他のパビリオンがほとんど姿を消した中でも、今でも展覧車と隣同士、最後の姿を残しています。こちらもご覧のような状態(写真右下)、ロゴマークがなんとか残されています。次回はたぶん、もうないでしょう。


展覧車・下部 展覧車・「展覧車」のロゴマーク部分
北ゲート東側からの光景 電力館のロゴマーク部分

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