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万博遺跡レポート
#8 瀬戸会場へ 05/11/13 万博期間中は、万博中心の生活。閉幕後、気が付いてみると、所属するバンドの定期コンサートが目前に迫っていて焦りまくり。そのコンサートも、3日に無事終了しました。これまでは仕事終了後の会場跡地訪問でしたが、これで日曜日の訪問も解禁、今日は時間を掛けて、ゆっくりと会場跡地を巡ってきました。 西ターミナル いつもの周遊コースの出発点、西ターミナルの北側へ。バス駐車場として利用されていた区域のアスファルトはすべて剥がされています。会場取り壊し工事の中でも、一番北側のここは一番工事が進んでいる区域ですね。ちなみに遠くに見えるのは、リニモ公園西駅。
北ゲート周辺 長久手線から企業パビリオンゾーンAを眺めます。展覧車は上部が取り払われているようです。そして三菱未来館。この1週間の間に姿を消してしまったようです。取り壊された企業パビリオン第1号でしょうか。
北ゲートに車を着けると、日曜日とあって会場跡地見学に訪れる車で混雑。閉幕後1ヶ月半が経とうとしているのに、会場跡地見学は現在もなかなかの人気のようです。お子さんを連れた一家が、閉ざされた門から会場の中を覗いていました(写真左)。閉幕後、初めてこの場所を再訪されたのでしょうか。 北エントランスの取り壊し工事もとうとう始まったようです。先端部が取り除かれていて、工事車両の通路が設けられています。今日は北ゲート周辺に工事関係者の姿もなく、心置きなく北ゲートの中が見学できますね。 北ゲートの中を撮影している私の横でも、同じように会場跡地の撮影をされている男性がひとり。会場周辺で、よくこのようなお仲間を目にしますが、言葉を交わしたのはこの方が初めて。会場周辺にお住まいのRさん、ある万博ファンサイトの”住人”で、閉幕後も万博ファンが集まって情報交換したりオフ会を開催されたりしているとか。私も万博サイトを立ち上げたばかりで、しっかりとPRをさせていただきました。
企業パビリオンゾーンAをフェンス越しに観察。電力館は、窓があった正面の円柱部分が取り外されています。展覧車は、先ほど見たとおり、屋根の部分がすっぱりと取り除かれていますね。
リニモ高架下 リニモ高架沿いに県道長久手線を東に。今日は工事関係者の目も気にならないので、思い切って県道沿いのフェンスを越えて、リニモ高架の下の斜面へ降りてみました。北エントランスが一望できる、なかなかのビューポイントではありませんか。遠くには、企業パビリオンゾーンAや大観覧車確認できます。
ちょっとアップして撮影してみました。東方向からみる限り、電力館は会期中と変わらないですね〜。展覧車も、屋根がないのが、こちらからもよくわかります。
リニモから リニモに乗って、会場跡地を観察することに。ホームからは、駅の前に位置する電力館と展覧車。
そして、万博会場駅の外側ホーム。会期中は、乗車と降車は別々のホームが設けられていて、計4ホームありました。外側に位置していた2つのホームは、会期中だけのための仮設だったようで、一番南側ののホームの取り壊し工事が既に始まっていました(写真左)。ここは会場を見渡せる絶好の撮影ポイントだっただけに、なくなってしまうのはちょっと残念ですね。 万博会場駅から公園西駅へ向かう車両から、会場を撮影してみました。まずは、展覧車(写真右)。
お隣の三菱未来館が取り壊されていることは、県道からも確認できましたが、上から見ると写真左のような状況。影も形もありませんね〜。写真右は大観覧車とモリコロメッセ。こちらは会期中と変わりません。
西ターミナル 公園西駅に到着。西ゲート方向を見渡すと、連絡橋が取り払われ、南側のアスファルトが剥がされているのが確認できます(こちら参照)。
西ゲート部分をアップすると(写真左)、連絡橋が先週よりもかなり小さくなっているのがわかります。入場ゲートのテントは辛うじて残っているようですね。視線を右方向へ。アフリカ共同館やEXPOドームが、まだ会期中の姿を残しているのがわかります。手前は、見事に何もないですね〜。
ホームを降りて、駅から西ゲート付近まで歩いてみることにしました。駅から南方向を見たのが、写真左。そして、よく利用していた西エントランス自転車置き場付近から西ゲートを見渡したのが写真右。会期中の画像はこちらが近いでしょうか。
西ゲート周辺 田籾線を歩いて、高台へ。展覧車の屋根部分はないですが、南側の壁はまだ残されているようです。電力館の正面の壁が取り除かれているのが、こちらからもよくわかりますね
最近は、西エントランスの迂回路付近に工事関係者の姿はなく、万博施設の近くまで行くことができます。西ゲートの北側からは、グローバルループをすぐ下から眺めることができます。そして、北側から眺めたアフリカ共同館・南アフリカ館、会期中には見ることの出来なかったアングルですね。南アフリカ館の南側に位置するNEDOパビリオンのガラス張りの外壁がよく見えます。
わずかに残されている連絡橋の下まで行ってみることに。ここから眺めた西ターミナルは、本当に何もかもがなくなっていて、殺伐としたものです。会期中の華やいだ雰囲気は、まったくと言って良いほど残されていません。連絡橋の下へ入ってみました。写真右は、その接合部分です。まさに、”万博遺跡”ですね〜。
西ゲートの周辺をぐるりと一周。壁面に取り付けられていた太陽電池パネルが取り外されていることは以前報告したとおり。パネルの枠だけが、まだ残されています。遠くを眺めると、グローバルループの向こうに西エントランスが見えます。会場外から西エントランスを観察する、絶好のポイントではないでしょうか。
瀬戸会場へ 会期後、初めて瀬戸会場へ行ってみることにしました。実はこれまで瀬戸会場へも行ってみようと思ったことはあるのですが、瀬戸日本館・瀬戸愛知県館の裏側へと行く道がなかなか分かり辛くて(手元の古い地図には記載がないため)、断念したことが。そこで、グーグルマップで最新の地図を再確認。やっと瀬戸会場へとたどり着くことができました。 市民パビリオンに、天水皿。久しぶりです。市民パビリオンから瀬戸ゲートへと通じる連絡橋の一部が撤去されていましたが、これらの主要な施設はまだ手付かずの状態で、ほっと一安心。
そして、瀬戸日本館・瀬戸愛知県館のある裏側へ。こちらも閉幕後初めての訪問。瀬戸日本館は、この一ヶ月半の間にかなり取り壊し工事が進んでいました。外壁がすべて取り払われて、内部が露出(写真左)。もう少し近づいて、内部を観察してみると、3階の中央部分に白い屋根を発見(写真右)。これはひょっとして、「一粒の種」で使用されていたステージの屋根なんでしょうか。
瀬戸愛知県館はまだ工事が始まっていないようです。日本館と愛知県館の向こうには、海上広場へと通じる階段と市民パビリオンが見えます。この辺りの様子も、会期中とはまったく変わっていないようですね。
(後記) 07/11/03 閉幕後、初めて日曜日にゆっくりと会場跡地を見学。万博ファンの方と言葉を交わすことができたり、瀬戸会場へも初めて行くことができたりと、収穫の多い1日でした。 実はこの日のRさんとの出会いがきっかけで、その後、万博ファンサイトのオフ会に参加、多くの万博ファンの皆さんと知り合うことができました。私が作成する万博サイトを応援していただいたり、多くの情報をいただいたり。閉幕後も万博に対する情熱が失われなかったのも、多くの万博ファンの皆さんと万博の想い出を共有することができたからだと言えます。縁とは本当に異なものですね。 この日、新たな定点撮影地点をいくつか見つけ、撮影箇所も随分と増えて行きました。ただ、西ゲート周辺に立ち入ることができたのはこの日が最後。次週からは、西エントランスへと渡る仮設橋が取り払われてしまい、進入禁止となってしまいました。最後に西ゲートまで近づいて撮影できた、ラッキーな1日でもありました。 |