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万博遺跡レポート
#15 「初詣」 06/01/04 元日は、実家のある大垣市で毎年恒例の金生山へ初詣。2日は岐阜市のお寺、3日は自宅近くの神社へ。そして今日は万博跡地へ「初詣」へ行ってきました。正月休みとあってか、撤去工事は瀬戸・市民パビリオンだけ。休日にみかける見学者もほとんどありませんでした。ただ、相模ナンバー(神奈川県)の乗用車が北ゲート付近に停車、小学校低学年くらいのお子さん2人とそのお父さんお母さんが、北ゲート跡を感慨深げに眺めてみえました。帰省の途中で立ち寄られたのでしょうか。おそらく、閉幕後初めての会場再訪なのでしょうね。 北エントランス 前回から始まった、北ゲートエントランス東端からの撤去工事。正月休みをはさんでいたはずなのに、もうかなり進んでいました。電力館から東ゲート付近までつながっていた木造の巨大な建造物も、あとこれだけの部分を残すだけとなってしまいました。ここからの風景、撮影し始めたのは11月中旬と遅いほうでした。いつまでも会期中のままの姿を留めている、お気に入りのスポットのひとつ。こちらも、今週が見納めでしょうか。 グローバルループ 県道田籾線を通って砂防公園の駐車場へ向かう途中、遠くに見えるグローバルループをみて思わず「あっ!」と声が出てしまいました。北側半分がありません。正月休みをはさんでいたはずなのに、こちらも撤去がかなり進行。開幕直後から毎週眺めては、変化のない姿に安堵したり、「毎週撮影する必要もないかな」などと思ったり。こちらもまた、今週が見納めかもしれません。 傾斜面をよじ登ってフェンス越しに覗くと、向こうにはコモン3の外国館の跡(写真下)。スペイン館はもうないですが、アーケードのカラフルな屋根や「尖塔」が残存しているのが確認できます。 西ゲート周辺 冬は城郭散策には最適の季節といいます。櫓や石垣を覆っていた草木の葉が落ち、その全貌を現わすからです。ここ、万博遺跡も同様、緑に覆われていた西ゲート周辺の各スポットも、草木の葉が落ち、道路からでも確認できるようになりました。 万博最終日に西ゲートに並ばれた方。県道田籾線を南に下り、アフリカ館近くで北へUターン、そして途中の舗装されていない通路で長時間待機しました(写真左)。右に大観覧車がみえますね。 この懐かしい通路、現在ではこのような状態です(写真右、赤い部分)。フェンスも回廊もトイレもありません。アスファルトの剥がされて赤っぽい表土があらわになった広大な土地が、はるかリニモ西公園駅まで延々と続いているだけです。この道の、いままでは草木に覆われてなかなか覗くこともできませんでした。
県道長久手線 帰途は長久手線から、旧・長久手駐車場のあった交差点を南へ。今でも万博の名残の看板が所々でみられます。会場の施設が次々に破却されていく中、せめて看板だけでも記念に残しておいて欲しいものです。 |