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万博遺跡レポート

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#65 公園西口 07/06/17
 
 公園西口

 第二期オープン以来、利用が可能になった公園西口と西駐車場を初めて利用してみました。県道田籾線の「愛・地球博記念公園西口」交差点から東に曲がり、右に緩くカーブする一本道を進むと、まもなく新しく設置された西口が見えてきます。この道を車で通っていると、なんだか不思議な感じがします。それは、西駐車場のロータリー付近に立ったときの状況に似ています。

 会期中、県道田籾線沿いの民間駐車場をよく利用していたということもあって、この交差点(当時は「青少年公園西口」)の前をよく通っていました。しかし、これより東(奥)は関係者以外、立ち入り禁止。初めて入ったのは、閉幕日の早朝、開門前の行列に並んでいたときでした(ここのbPが会期中、bQが閉幕日)。

 交差点より奥が立ち入り禁止区域だったのは閉幕直後も同様。西ターミナルの撤去工事が始まり、ここは工事関係の大型車が頻繁に出入りしていました。西ターミナルの撤去工事が一段落してから、やっと交差点より東に入ることができるようになりました。

 もちろん、この通路の奥にはゲートがあり、それより先が関係者以外立ち入り禁止。でも、このゲートの前まで来ると、グローバルループだけでなく、西エントランスやアフリカ共同館が至近距離から見ることができ、北ゲート周辺や砂防公園と同様、週末ともなれば多くの万博ファンで賑わっていました。

 そのゲート前から初めて撮影したのが、写真@。グローバルループやアフリカ共同館は会期中とまったく変わっていません。このゲートの左側、緑色のフェンスから左方向を見上げたのが、ここの左側の写真です。ほぼ真下からグローバルループを観察できるスポットでした。まあ、警備員の方の目がいつも気にはなりはしましたが。

 年が明け、2月ともなるともう、アフリカ共同館の姿はなく、GLの撤去も始まっています。4月にはGL撤去完了、そして9月には次の工事に入るため、1年近く通ったこのゲート前も立ち入り禁止区域となりました。

 そして、この地点に再び足を運ぶことができるようになったのが、この3月のこと。現在は写真Cのように変わり、[コモン4]の高台の手前に西口が設けられました。ただ、この通路、9月〜3月の工事の間にちょっとかさ上げされましたので、西エントランスを眺めていた地点は、現在は土の下に埋もれています。

@ 05/11/27 A 06/02/22
B 06/09/15 C 07/06/17

 ほぼ1年間、砂防公園や西公園駅から歩いては撮影し続けた道を、車であっというまに通り過ぎて西駐車場に入ったとき、1年半に及んだ西口の整備工事もやっと終わり、新しい記念公園の姿に生まれ変わったということを実感しました。


 現在の整備状況

 (1)西口橋梁工事

 この西口を通過したときに驚いたのが、写真下にあるように、門の上に新たに橋が架けられていたこと。その姿が城郭の埋門のようで、ずっと「西門」と呼んでいましたが、これからは、写真右にある完成予想図のように変わっていくようです。橋梁工事は、9月30日までとのことです。

 西口の完成だけでなく、この上を通るサイクリングロードの完成も待ち遠しいですね。サイクリングロードといえば、30うん年前に中学校の遠足で青少年公園へきたとき、サイクリングをしたのが思い起こされます。そして、もうひとつ。このサイクリングロードからの定点撮影もちょっと楽しみにしているところです。

西口の橋梁工事 完成予想図


 
(2)大芝生広場

 北口前の総合案内所を訪れたとき、受付の左側に現在の工事状況の案内がされていました。現在、整備工事が行われている区域は3箇所。ひとつ目が、西口の整備。そして、ふたつ目が[コモン1・2]です。

 第二期オープンに伴い、このエリアの近くまで行くことができるようになりました。3〜5月は、万博のすべての施設が取り壊されていて、荒涼としたサラ地が広がる[コモン1・2]でしたが、先月から新たな整備工事が始まりました(写真下)。今後、花畑や芝生工事が行われ、秋ころには、コスモス畑が完成するとのことです。こちらも毎月、定点撮影を行っていく予定です。場所はこちらこちら。ただ、こちらの会期中の画像がないのが、ちょっと残念。


[コモン2]


 (3)多目的広場

 そして、三つめが[コモン3]。多目的広場が整備中、11月3日に完成予定とのことです。こちらは、コモン3のシンボルだった尖塔が照明塔に変身し、コモン3のあった高台の隅がかなり削られています(写真左)。

 散策の森からみた様子は写真右のようです。右端には、残されたグローバルループのテントが見えますね。そしてこの画像を見ていて初めて気がついたんですが、万博当時のトイレがそのまま残されています。写真中央の照明塔の右側に見えるのがそうです。

 [コモン3]は、尖塔・グローバルループなど、他のコモンと比較しても万博の名残が多く残されている区域。ここでの定点撮影は、非常に楽しみですね。11月に整備工事が終了ということは、グローバルループもこのときに開放? というのは、ちょっと気が早いでしょうか?
西駐車場からみた[コモン3] 散策の森から眺めた[コモン3]


 第三期オープンに向けて
 
 さて、今日は前回に引き続き、第二期オープンに伴い開放されたエリアにおける、会期中と現在とを比較対照した定点撮影を行いました。

 ハルゼミの丘から眺めた西駐車場。EV塔から眺めた広場、[コモン1・2]、[企業ゾーンB]。いずれも、未整備のエリアが一望できます。「散策の森」からの展望と同様、ここからも第三期オープンに向けた整備工事を記録していこうと考えています。

 第二期オープン以来、今日で6回目。オープンエリアと会期中との比較もこれで一段落。会期中と現在の様子を見比べてみて、いかがだったでしょうか。会期中の姿そのままの[グローバルハウス]や[北の森]、会期中の面影が残っている[愛・地球広場]、会期中の面影などまったくなくなってしまった[日本ゾーン]や[コモン1・2]。それぞれのエリアに対する、皆さんの想いもさまざまではないでしょうか。

 次回からは、この6回の訪問で確定したポイントも追加して、月に一度の定点撮影を第三期オープンに向けて続けていく予定です。

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