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万博遺跡レポート

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#56 公園西口、園路設置工事 06/11/12
  
 念公園内・外の定点撮影を2日に分けて行っていたのを、今月は1日でまとめて撮影。その他、瀬戸会場跡地へも足を運ぶという、充実した(?)万博遺跡訪問の1日となりました。行程は次のようでした。

 記念公園(北駐車場→散策の道→風のエリア) → リニモ(記念公園→公園西口→記念公園)  
 → 八草 → 瀬戸会場跡地 → 珍竹亭 → 砂防公園 → 公園西口

 それでは、変化が見られたポイントを中心に報告です。
 

 1、記念公園

 日はこの秋一番の寒さ、12月上旬の気温とか。おまけに、強風注意報が発令されていて、隠れるところのない記念公園内では、寒さがこたえます。それでも、朝からは多くの人出、皆さん縮こまりながら大観覧車の方向へ向かって行かれました(写真左)。公園内の木々もボチボチと紅く染まり始め、去年の今頃、会場の取り壊しの様子を撮影しに、毎週通っていたのを想い出しました。




 駐車場付近からいつもの定点撮影に掛かります。先ずは、[迎賓館]前のサイクリングロード工事。掘り起こした部分には、型がはめ込まれていてトンネルが出来ていました(写真左)。その前には、ご覧のような工事案内の案内板。この写真の西側の部分もかなり削り取られていて、記念公園の開園日に見た様子とはかなり変ってきました(こちら参照)。

 [迎賓館]前のサイクリングロード工事 サイクリングロード、工事案内板


 「散策の森」の突き当たりまで歩くと、目の前には西エントランスがあったエリアが広がっています(こちらの左列を参照)。この辺りに関しては、今まで特に目立った変化がありませんでした。それが今日、よく見るとフランス館のあった辺りが削れているのが確認できました(写真左)。

 このときはあまり気に掛けていなかったのですが、先月の画像(写真右)と比較してみると、一部の「尖塔」が撤去されているのに気がつきました。「尖塔」の突端に照明灯が取り付けられたことは以前に報告した通りですが、中には照明灯が取り付けられずに放置されているものも見られました。ずっと不思議に思っていたのですが、その理由がやっと分かりました。最初から撤去される予定だったんですね。下の画像を比較すると、照明灯のない「尖塔」が姿を消しているのがわかります。また、砂防公園からみたコモン3と散策の森からみたコモン3を見ると、尖塔が9本から7本になっているのが確認できました。

本日の[コモン3]  先月の[コモン3]


 のエリアからは、[日本ゾーン]に残された二つの建造物がみられます。日本の塔「月」は、足場が組まれ、整備中のようです。来年の3月には、また近くから見られることを楽しみにしています。会期中と開園後を比較対照した、定点撮影の絶好の建造物ですね。

 もうひとつは、[愛知県館管理棟]。外観はほぼ整備が終了したようです。先月の画像と比較してみて下さい。こちらはどのような外装になるのでしょうか。

日本の塔「月」 [愛知県館管理棟]



 2、珍竹亭

 リニモ駅・車両からの撮影を終えてからは、久しぶりに八草と旧瀬戸会場に足を運んでみました。こちらは、前回訪問時とまったく変化なし。整備が進むのはいつになるのでしょうか。

 瀬戸へ来たもうひとつの目的は、愛知環状鉄道・山口駅に隣接する中華飯店「珍竹亭」。こちら、一部の万博関係者・ファンの間ではちょっとした名所。万博会期中は、瀬戸日本館のスタッフや群読「一粒の種」出演者の「溜まり場」だったとか、それが縁で、閉幕後には「一粒の種」の舞台道具の多くが寄贈され、店内に展示されています。私は万博ファンサイトのH氏からその情報を入手、やっと今日、初めての訪問となりました。

 店内に入ると、「一粒の種」で実際に使用されていた舞台道具が目に飛び込んできました。注文をした後、店内のあちこちに展示されている小物やパンフ、ポスターに見入っていると、奥から出てみえたご主人から「ブログを見てみえたの?」と声を掛けていただきました。なんでも役者さんのひとりが、自身のブログでこの店のことを紹介していて、それを見た万博ファンが時々来店されるとか。

 ご主人には、他では見られないレアな映像・小物を見せていただいたり、瀬戸日本館の裏話を聞かせていただいたりと、万博ファンには堪えられない話題ばかり、楽しい時間を過させていただきました。なお、詳細は「珍竹亭」さんの美味しい料理をいただきながら、ご主人から直接お聞きになってみてください。木曜定休ですので、お間違えのないように。



 3、公園西口


 ランス館跡地の工事、いろいろな角度から撮影してみました。公園内「風のエリア」は北北西からの展望、県道田籾線にまわり、写真左は西方向から、写真右は[西ゲート]、北西からの展望です。西口付近では久しぶりの変化、といっても、この時点では尖塔の数が減ったのもまだ気がついてなかったので、そんなに大きな驚きもなし。

西方向からの展望 北西からの展望


 毎回、公園内外を歩きながら、その日のレポートのタイトルが思い浮かぶのですが、まだ驚くような変化がないので、今日は無題かなと思いながら、次の定点撮影地点、西口付近へ。砂防公園から田籾線を北上して西口の交差点を右に曲がる橋の手前で、思わず(久しぶりに)「オッ!」と声が出てしまいました。まずは、次の3枚の写真を順にご覧下さい。会期中、今年2月、そして本日の画像です。

  〈県道田籾線から見た橋・西ゲート〉
05/07/19

(会期中)
06/02/27

(取壊中)
06/11/12

(整備中)


 期中から前回訪問時まで、検問所がこの突き当たりの右側、アフリカ共同館・NEDOパビリオンの北側にありました。IMTS駅グローバルループの画像は、この検問所前で撮影してきたものです。それが今日は、そのぐっと手前に検問所が移動、以前の検問所付近は進入禁止になっていました。

 検問所の手前まで行き、奥をのぞくとこれまたびっくり、かってアフリカ共同館が建っていた高台の一部が削り取られて迂回路が設けられていました(写真左)。こちらから[フランス館]前の工事箇所へと車が何台か通っていきました。田籾線まで戻ると写真右のような案内板。 [西エントランス]の「土塁」撤去工事が終了したのに伴い、工事地点がさらに奥へと進んだようです。来月にはどう変っているのか、楽しみがひとつ増えました。


[迎賓館]前における工事 工事、案内板


 年3月の第二期オープンまであと4ヶ月。現在はサラ地状態の[コモン6]や[日本ゾーン]辺りが今後どのように変化していくのか、まだまだ目が離せないですね。次なる変化を楽しみにしつつ、引き続いて公園内・外からの定点観察を続けていく予定です。次回訪問は12月中旬の予定です。

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