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万博遺跡レポート
#90 北エントランスと地球市民交流センター 08/11/12 今日は青空が広がり、風もなく爽やかな日。紅葉にはちょっと早いですが、心地よい記念公園散策でした。 1、[北エントランス] リニモ高架下から、いつものように定点撮影開始。まずは、一番東に位置する[千年の森]前広場から。ここは先月から掘削工事が始まっていて、すっかりと地形が変わっています。今日は大きなクレーンが登場、何か構造物でもできるのでしょうか。 同地点から、西方向を望みます。ここは閉幕直後から定点撮影を行ってきたところ。初めてここに来たときには、目の前にはまだ「北エントランス」が残されていて、長い間、万博の面影が残っているエリアでした(こちら参照)。 閉幕した年の年末には、北エントランスの取り壊し工事が開始され、1ヶ月あまりでサラ地に。それ以後2年半近く放置されたままだったのが、この9月からここでも整備工事が始まりました。それにしたがい、長い間残されていた[北エントランス]の土台も、とうとう削り取られ、地形が大きく変わってしまいました(こちら)。 撮影地点をもう少し西側へ移動したのが写真左。さらに拡大したのが写真右。公園の東から北口へ通じる道路が整備されているようです。ここでもまた、万博の名残がひとつ、姿を消していきました。 2、地球市民交流センター 南方向を眺めたのが、こちらの定点撮影。このエリアも、閉幕翌年の2月にトヨタグループ館が取り壊された以降、ずっと放置されていました。今年の9月に整備工事が開始、定点撮影の画像を比較するとよく分かりますが、全体的に盛り土がされて高くなり、[千年の森]前広場と同じ高さになっています。 右方向へ視点を移動すると、前回紹介した「地球市民交流センター」建設予定地とみられる土台が完成されているのがわかります。場所的にみると、[北エントランス]の先端近くのよう。万博の北エントランス建設のために作られた土台を利用して、新しい「地球市民交流センター」が作られるようですね。 リニモ高架下から記念公園の北口へ移動。ロータリー付近から東方向を望んだ定点撮影をみるとよくわかりますが(こちら)、2ヶ月まえから始まった[企業PゾーンB]の整地工事ははとんど終了したようです。先月は土煙を上げて大掛かりな掘削工事が行われていましたが、今日は静かなもの。 完成予想図をもとに、このエリアがどのように変わっていくのかを見て行くことにしましょう。写真左は、完成図に赤く記した、矢印方向を眺めたもの。現在は、リニモ駅が遠くに見えるだけですが、記念公園完成時にはリニモ駅から「地球市民交流センター」へ通じる連絡橋が、この目の前に設けられるようです。 反対の南方向を見てみると、整備エリアの中に大きな段差が設けられているのが分かります(写真左)。完成予想図と照らし合わせると、低くなっているエリアに、白いドームへと続く建物の一階部分が建設されるようです。その上に「グローバルループ」をかたどった散策路が設けられるんですね。 閉幕後から3年近く続けてきた万博跡地=記念公園の定点撮影。記念公園の完成まであと1年半あまり、このエリアの整備工事が”最後のお楽しみ”ということになりそうです。 3、フレンドシップ広場 フレンドシップ広場は、先月よりさらに盛り土がされて”標高”が一段と高くなったようです(こちらとこちら参照)。西側には、階段が新たに設けられているのがわかります。 はす池をはさんでフレンドシップ広場を眺めてみました。会期中の様子は、こちら。手前にはレストラン、後方には北エントランスや企業PゾーンBのパビリオン群が広がっていたんですね。 4、あいちアートスクエア 西口休憩所前、あいちアートスクエアの整備工事。新しい構造物が出来上がっていました。新しいモニュメントなんでしょうか。先月みられた、シートに囲まれた構造物も2基に増えていました。 5、野球場 先々月からの新しい散策コース。西口休憩所から多目的広場の前を通過し、グローバルループを歩きながら[コモン4]=野球場へ。GLの上を散策していると、フェンスにもたれ掛かって遠くの景色を眺めていたことや、歩くたびにきしむような床面の感触がとても懐かしく感じます。今日は平日で公園内を歩く人も少なめ、GLは私一人の貸切でした。 野球場はグランドだけでなく、手前の駐車場の整備も順調に進んでいます(写真左)。グローバルループの突き当り付近からから、西口前に通じる道路の整備も同時に進んでいます(写真右)。野球場が供給開始される際は、この新しい道路を利用することになるようです(青少年公園時代と同じように)。 森の中の散策路を通ってフィールドセンターへ。EV棟の展望台から野球場を眺めます(写真左)。時間的に、いつも逆光になってしまうのが残念。野球場の様子は先月とあまり変わりがないようですが、バックネット辺りを見ると、べンチが設置されているのがわかります(写真右)。 北口行きの園内バスがすぐに到着、慌てて駆け込みました。日本庭園や西口休憩所を経由しながら、家族連れや若者のグループを乗せたバスは園内を進みます。記念公園のスタッフさんが、公園の現況をアナウンス。閉幕後初めて、あるいは久々に訪れた人も多いのか、窓の外を見渡しながら会期中のことを話されている人もちらほら。今日は天気にも恵まれ、皆さんにとっても快適な記念公園散策だったと思います。 帰りはリニモから記念公園の定点撮影(というよりは、リニモから定点撮影をしたいがために、リニモで来園しているのですが)。リニモからは、[企業PゾーンA]もすっかりと整地されているのが分かります。このエリアが、これから完成予想図のように華やいだ雰囲気に変わっていく様子を、これからも見続けて行きたいものです。そして再来年の4月には、この同じ場所に白いドームの地球市民交流センターが見下ろせることでしょう。 |