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万博遺跡レポート

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 #89 フレンドシップ広場 08/10/08

 整備工事エリアの移動に伴い、今回から新しいコースでの定点撮影開始です。本日歩いたエリアは次のようです。
  「瀬戸万博記念公園」 → イデアの広場 → フレンドシップ広場 → あいちアートスクエア → 野球場
 それでは、新しく工事が始まったエリアの本日の様子を、北から順に見て行きましょう。


 1、「瀬戸万博記念公園」

 平日のため、今日の[天水皿広場]は工事の真っ最中。工事関係者の邪魔にならないように、いつもの入り口付近から撮影開始です。天水皿の前には、完成予想図に描かれていた「資料館」が建設中(写真左)、いよいよですね〜。

 広場東側の道路を南へと下り、やや下から天水皿を眺めたのが写真右。天水皿のある上段から下段へと降りていく「いろは坂」も整備が進んでいるようです。狭いながらも勾配があり、ちょっとした箱庭みたいな公園になりそうですね。


 公園西側の道路へ移動。公園の一番南から眺めてみました(写真左)。東側道路からでは、お皿が資料館に隠れてしまいますが、こちら側からはなんとか半分が確認できます。そして先ほどの「いろは坂」を眺めたのが、写真右。閉幕直後には、この辺りに仮設道路が設けられていたのですが、随分と地形が改変されたようですね。


 天水皿広場の西側に位置しているのが[瀬戸ゲート]。こちらも取り壊し工事終了後、長い間放置されたままでしたが、今日は工事関係者や工事車両が多くみられました。07年6月に向けて、住宅地造成工事が始まったようです。

 公園と住宅予定地=[瀬戸ゲート]の定点撮影は、隔月の予定。12月には、随分と景観が変わっていることでしょう。


 2、イデアの広場

 瀬戸から記念公園へと移動。「イデアの広場」の北側、つまりリニア高架の下から工事エリアを観察。先月は多くの工事車両が見られ、地形の改変工事が始まったところでしたが、今回はさらに大きな変化が各所に見られました(3a3d)。中でも、北エントランスの土台が取り壊されていて、中央付近に大きな溝ができていました(写真左)

 [千年の森]の広場は西半分が大きく削られていました(写真右)。完成予想図と照らし合わせると、どうもサイクリングロードの軌道整備のようです。サイクリングロードは、森の中を北上し、ここで大きく西にカーブを描きながら、EV棟方面へと進んでいくようです。


 県道長久手線沿いに公園北口へと歩く途中、工事エリアの西端に、円形の土台を発見(写真左)。位置からすると、地球市民交流センターの建設予定地のようです。1年半後には、完成予想図にあるような白いドームがここに現れるわけなんですね。記念公園の中核施設でもあり、新しく建設される唯一の大型施設でもあり、完成が楽しみです。

 北口からフェンス沿いにEV棟方面へ向かい、各所で定点撮影(113)。「サツキとメイの家」行きのバス亭があった区域は全体的に削り取られて、一段と低くなったように感じます。ロータリー付近でも新しく段差が設けられた箇所が確認できました(写真右)


 「イデアの広場」建設予定区域を、北から西から眺めていると、この一ヶ月の間にかなりの速さで整備工事が進んでいる印象。来月はどのようになっているんでしょうか?


 3、フレンドシップ広場

 今回のコースの中で、一番大きな変化が見られたのが「フレンドシップ広場」。EV棟からの様子を先月と比較すると(391)、広場全体にかなりの盛り土がしてあるのがわかります。さっそく下まで降りてみました。

 広場南側の通路から北を眺めたのが下の写真。道路のある下段(大芝生広場の位置)から、北駐車場がある上段に向かって緩やかな傾斜が形成されています。ここも随分と雰囲気が変わってしまいましたね〜。


 他の方向からも、広場の様子を確認してみます。下の写真はいずれも西側から撮影したもの。左の画像が先月、右側が本日。来月からは、この位置からも定点撮影を続けていこうかと思っています。

9月 本日


 4、あいちアートスクエア

 西口休憩所の前、長久手愛知県館の「あいち・おまつり広場」があったエリアは、「あいちアートスクエア」へと生まれ変わる工事の真っ最中。当エリアのコンセプトは「公園の歴史を生かしたアート作品を配し、瓦などの県産材を活用し修景する広場」(公式サイト)。記念公園は、青少年公園時代のように自然やスポーツを楽しむ公園の要素が多いように感じられますが、この広場は、万博を思い出させてくれる”アート”の香りがする施設になりそうです。

 かなり前から工事が始まっているような気がする割には、あまり進展がなかった当広場。今日は、広場の真ん中に骨組みが設けられていました(写真左)。西隅辺りにも、何か構造物の基礎工事がされてる箇所が見られます。ここもどう変わっていくのか、楽しみがまたひとつ、増えましたね。


 
 5、野球場

 さらに南へ下ってグローバルループへ、そして突き当たりが[コモン4]。このエリアは、青少年時代と同じ野球場に戻るようです。と言っても、青少年公園時代(地図参照)、こちらまで足を運んだことはありませんでしたけど。

 あちこちにグランドが整備され、青少年公園時代の姿に戻りつつある記念公園。このコモン4のあった辺りを眺めていると、ここにパビリオン群が立ち並び、多くの人で賑わっていたことが、昨日のことのようでもあり、遠い昔のようでもあり・・・などと感傷に浸った後、グローバルループを跡に、次の目的地・フィールドセンターへと向かいます。


 多目的広場の東側には、フィールドセンターへと通じる散策路が設けられています(写真左)。会期中もこの通路が設けられていたことを知ったのは、GLが開放されたこの4月のこと。会期中の地図を広げてみると、確かにクロアチア館の前に通路が描かれていますね〜。

 通路を登っていき、途中で振り返ったのが写真右。手前の照明塔は会期後移動していますので参考にはなりませんが、グランドの手前部分にクロアチア館があったということですね(地図


 散策路は、会期中は「森の自然学校〜南の森」の一部。万博会場は隈なく歩いたつもりだったのですが、まだまだ見落としがあったんですね。散策路を進むと赤い橋(写真右)が見えてきます。以前、フィールドセンターから戻る途中、この橋の手前まで来たことがあるのですが、当時は橋の向こう側は進入禁止。

 多目的広場からの散策路は、ここに繋がっていたのですね。多目的広場からこの赤い橋までは、閉幕後3年目にしてやっと”制覇”した、未踏破のエリアということになります。


 フィールドセンターに来た目的は、[コモン4]をEV棟から展望するため。左列が、整備工事開始前の画像、右列が本日の画像です。工事前は、他のエリアでも見られたようにあちこちに盛り土が見えます。今日の画像を見ると、グランド整備のため全体的にかさ上げされているのが分かります。写真下段は、バス亭から[コモン4]を間近に眺めたもの。かさ上げされて、ノリ面がきれいに整備されているのがわかります。

上(07年4月)、下(08年3月) 本日

 日も傾いてきたところで、本日の散策終了。来月はリニモからの定点撮影も再開の予定、リニモから整備中の「イデアの広場」を観察したいと思っています。

 帰りは、園内バスを利用、新しいルートは初めて。バスから「花の広場・休憩所」や「日本の塔・月」などを眺めながら、北口へと戻りました。

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