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万博遺跡レポート 

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 #88 閉幕3周年記念〜秋まつり 08/09/21

 「閉幕3周年記念イベント」が開催されているこの両日、台風が東海地方に接近、2日目の今日は朝から天気も荒れ模様です。雨が上がった昼過ぎ、遅ればせながら記念公園へと向かいました。

 愛知県主催の閉幕周年記念イベント、昨年は大観覧車周辺で開催された「夜まつり」だったのが、今年は大芝生広場で開催される「秋まつり」にと様変わり。昨日訪れた「夜まつり」は、「秋まつり」の”連携イベント”のひとつに位置づけされています(後述)。

 今年は大芝生広場を中心に、大観覧車周辺や児童記念会館[地球市民村]、それにグローバルループなど、公園内各所でイベントが盛りだくさんのよう。公園到着が遅くなりましたが、急いで各会場を巡ることにしました。


 万博ベロタクシー走行会

 
あの自転車タクシーが、閉幕後初めてグローバルループに帰ってきました。11時と14時の1日2回、自転車タクシーの走行会があるというので、ぎりぎりでしたが、14時の部に参加。グローバルループの奥の方に、懐かしの停留場パネルとベロタクシーを発見。数人が既に、順番待ちでした。

 よく見ると、乗車順番待ちの人たちは、昨日会ったばかりの万博仲間の皆さん。そして、この走行会の主催が、万博イベントでよくお会いしているS藤氏。いつも愛知万博を熱く語っていらっしゃるのが、「愛・地球博閉幕後の会」を立ち上げられ、とうとうこのようなイベントまで開催されることに。愛知万博に対する情熱と行動力には敬服します。

 万博仲間の乗車が終了したあと、私の番。会期中さながらに、頂いたばかりの「本物」のチケットをもぎってもらい、グローバルループ上で走行を開始。走行中のベロタクシーからは、整備工事中の[コモン4]やら「多目的広場」へと変わった[コモン3]が視界に入ってきます。会期中のような賑わいはありませんが、会期中の走行を再現させようという主催者側の心意気が伝わってくる、心温まるイベントでした。次回もまた、あっと驚くような万博イベントを期待しています。



 大観覧車からの展望

 閉幕周年に必ず実行しているのが、大観覧車からの定点撮影。高所から公園が一望でき、移り行く公園の様子を確認することができます。家族連れや若い二人連れに混じって、観覧車のチケットを購入。

 1年ぶりの大観覧車、この入り口付近(写真左)には会期中、乗車記念の撮影をする”スタジオ”が設けられていました。会期中の自分の写真がほとんどない私は、2回乗って2回とも購入、いい記念になりました。そして、写真右が観覧車に乗るまでの待機場所。今日は天気が悪いためか、空いていました。


 定点撮影は毎回、この8枚。ここではそれ以外の風景を紹介していくことにしましょう。

 写真左は、公園北口付近。北口駐車場と水道塔の間の工事エリアが、記念公園の中核施設「イデアの広場」予定地。来年にはこのエリアの様子も随分と変わっていることでしょう。また、ここからの展望が楽しみです。

 写真中は、温水プール・スケート場[グローバルハウス]方面。その向こう側が「大芝生広場」、こちら側が
「花の広場」。昨年は、まだまだ表土が露出していて殺風景でしたが、今は緑に覆われています。一番奥の[コモン1・2]はまだまだ未整備。完成するのは、どうも一番最後になりそうですね。

 写真右は、西口周辺。[コモン3〜5]や[西ゲート]、それに先ほど歩いていたグローバルループが一望できます。整備中の[コモン4]の様子もよく分かりますね。西口前で行き止りになっている通路は、[コモン4]で整備中の南駐車場へと繋がっています。「野球場」が整備されたときには、西口前から南駐車場へと乗り入れができるようです。



 秋まつり

 グローバルループや大観覧車を巡ったあと、やっとメイン会場である大芝生広場へと到着です。



 こちらは、時間が遅かったせいか、広場の周辺「ワールドグルメエリア」(写真右)に出店している一部の店では撤去が始まったところ。ステー上では、イベント閉幕のセレモニー、子供たちがモリコロに手を振っているところ(写真右)。4月の開幕3周年イベント「春まつり」と比較にならないほど、参加者が少ないですね。


 万博日立館回顧映像の上映会

 「モリコロパーク夜まつり2008実行委員会」(万博村の会ほか)が、大観覧車下のイベントと平行して開催しているのが、国際児童年記念館における「日立館回顧映像」の上映会。

 まずは、日立グループ館や三菱未来館のアテンダントさんたちが、会期中の裏話。それと、三菱未来館の”同窓会”で、ハウステンボスへ「もしも月がなかったら」の映像を見に行ったことなどの内輪話などが披露。各パビリオンのユニフォームが懐かしかったですね。


 映像では、日立グループ館のプレショーやメインショーの様子が紹介。これらの映像を見ていて、日立グループ館の一番印象に残っているものが何か、再認識。私の場合は、プレショーでもメインショーでもなく、パビリオンの外に流れているだったようです。


 一通り、会場を巡ったあと、再び大観覧車の下へ。芝生の上からボーと大観覧車を眺めていると、17時に大観覧車のライトアップが開始。このすぐ後、またもや大雨、この辺りで記念公園を後に帰宅の途につくことにしました。来年も再び、ライトアップされた観覧車を見ることができたらいいですね〜。


 閉幕3周年イベントについて

 今年の3周年閉幕イベントは、台風接近のため天候に恵まれず、人出も去年とは比較にならないほど少なく寂しいものでした。それと、イベント会場が分散してしまい、去年のような熱気が感じられなかったのが残念です。

 愛知県主催の「秋まつり」は、記念公園の「コスモスフェスタ2008」における数多くのイベントのひとつと位置づけされていて、「運動会」や「遊び体験」などがメイン。博覧会協会解散以降の万博関連イベントが、縮小あるいは万博色の薄いものに移行しているのと似たような状況ですね。時代が違うと言ってしまえばそれまでですが、「日本万国博覧会協会(現・日本万国博覧会記念機構)」が閉幕後も40年近く、万博会場跡地で活動してきた大阪博とは、対照的です。

 一方、元気なのが、昨年・一昨年と2年続けて「夜まつり」を企画・運営された、「万博村の会」を中心としたボランティアスタッフの皆さん。多くの制約の中、多くの万博ファンに、万博当時の楽しさを伝えたい、残したいという想いがひしひしと伝わってきました。「愛・地球博閉幕後の会」のS氏と共に、万博ファンの一人として、感謝、感謝です。

 これからの万博関連イベントは、どこに向かっていくのか? なんて感じた、3周年閉幕イベントでした。

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