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万博遺跡レポート 

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 #82 サイクリング・ロード 08/05/13 

 4月1日の「花の広場」、「西エントランス広場」、「多目的広場」、GWの「大芝生広場」の開放に伴い、記念公園の整備工事が他のエリアに移っています。今回は、各エリアでの整備工事の様子の報告を。

 1、サイクリングロード

 記念公園開園以降ずっと、ガスパビリオンがあった[企業ゾーンB]は放置された状態が続いていましたが、今年に入ってからサイクリングロード(以下、CRと略)用の軌道の掘削・整備工事が始まりました。EV棟から眺めたのが写真。他エリアの定点撮影に追われている間にも、ずいぶんと工事が進んでいます。遅ればせながら、このエリアでの定点撮影を開始しました(324132423713712参照)。


 CRは、北駐車場の南、記念館の北、「花の広場」の北を通過しながら南へと曲がり(こちら左列参照)、「花の広場」の南側へと進みます。写真右が、西駐車場から眺めたの「花の広場」南端。1年前に撮影した同所の画像(写真左)と比べるてみてください。橋が完成し、「花の広場」がなだらかに整地されているのが分かりますね。ちなみに会期中の画像はこちらこちらが近いでしょうか。1年前の画像に見られる台地上にタイ館があったんですね。

西口駐車場・北端から北を望む(07/04/11撮影)。 同(本日撮影)。

 CRは、この新しい橋を渡って「風のエリア」の南側へ。この一帯が、現在一番大掛かりな工事が行われている地点です。毎月来園する度に様子が大きく変わっているのに驚いています。「風のエリア」のモニュメントの南は、畑地=[西ターミナル]に向かってなだらかに下っていましたが(写真左)、現在はモニュメントの真ん前に盛り土がされています(写真右、および13711372参照)。この盛り土がCRの軌道となるようです。これらの画像からも分かるように、モニュメントの南でCRは大きく方向転換するようです。

「風のエリア」南側(08/01/06撮影) 同(本日撮影)

 西駐車場から見たのが下の写真。毎回ご紹介していますので、その変化が分かると思いますが、ほぼ整地が終了したようです。下に見える通路(西駐車場〜水のエリア)をまたぐ、この新しい橋の上でUターンしてから、CRは西駐車場の西側を南進しながら、「西門」の上を通過して「多目的広場」の西側へと進んでいきます。

西口駐車場・北端から西を望む

 西口から公園外に出て、県道田籾線に向かう通路の途中から北側を眺めたのが写真左。右側の「土塁」のような傾斜は、幾たびか地形が改変されていき、会期中はどのような状況だったのかわかりにくくなっていますが、その解説は次頁で。

 西口を出て、西口方向を振り返ったのが写真右。工事中の「土塁」が「西門」へと続いているのが分かりますね。左下にグリーンの柵が見えますが、これが会期中から第二期オープンに伴う工事が始まる06年末ころまで、「地面」だった所(こちら参照)。西口に通じる通路の整備に伴いかさ上げされ、以前の通路は新しい通路の下に埋もれてしまったんですね。

 閉幕後しばらくの間は、この柵の隙間からIMTS駅グローバルループの取り壊しの様子を眺めていましたので、この柵を見ると当時がとても懐かしく思われます。第二期オープン以降、この辺りの整備も中断されていて定点撮影も同様、中断していましたが、CRが完成するまでは、この地点からの定点撮影を再会することにしました(こちらこちら)。

 会期中は北ゲートよりも西ゲートを利用することが多く、また、会期後は北ゲート付近より西ゲート付近の方が大きく変化していて頻繁に撮影に訪れていたということもあり、この一帯は個人的にはとても思い入れのある所ですね。

西口外から北を望む 西口外から西を望む


 2、あいちアートスクエア

 西口周辺で見られるもうひとつの工事が、西口休憩所前で行われている「あいちアートスクエア」の整備工事。工事案内板には、現段階の工事が5月30日までとはなっていますが、完成はもっと先になりそうな雰囲気ですね。先月はまったくのサラ地状態でしたが、今日見ると地面には枠組みが設置されていました。「多目的広場」の高台から眺めたのが写真右。やはり、完成はだいぶん先のような感じですね。


 もうひとつが西駐車場の完成。第二期オープン以降は、南半分だけが舗装されて利用可能。西エントランス広場の整備工事中は、工事関係者の事務所、兼、資材置き場として立ち入り禁止となっていました。西エントランス広場完成後は駐車場としての整備が進められ、この程完成です(こちら参照)。


 3、キノコ型照明灯

 記念公園を散策していて、どうしても目が行ってしまったのが「キノコ型照明灯」。GW中に、江南市の曼荼羅寺公園に移設された「キノコ型照明灯」を見に行ってきたばかりなので、記念公園に残されたものも、気になり、改めて撮影してきました。

 現在も記念公園で見ることが出来るのは、「こいの池」の北と南の2ケ所。北は「大花壇」、南は散策路。注意してみると、結構多くの照明塔が残されているんだと再認識。今日は明るいうちに記念公園を後にしましたが、この照明塔が灯る時間帯にも一度は訪問してみたいものです。

 なお、照明灯のカサの内部に表示されているラベルを見ると、こちらは岩崎電気さんの製品。関心のある方は、同社のサイトをご覧になってみてください。この照明灯、同社が主催する「IWASAKI環境照明賞」で「審査員特別賞」を受賞したとか、以下は、同サイトからの一部引用です。 

主な納入器具:
特注街路灯(セラルクス150W) - 124基
特注ボラード灯(コンパクト形蛍光ランプ) - 141基 ほか

(前略)やわらかな優しいあかりを照明デザインコンセプトの基本として、心地よい光で周囲を包み込みます。器具にも杉の無垢材の自然素材を生かしたデザインや植物をモチーフとした器具を採用するなど自然との共生や環境に配慮した夜間景観を演出しています。



「大花壇」
「こいの池」南側通路。 キノコ型照明のラベル表示。

 つづく 

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