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万博遺跡レポート 

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 4、砂防公園

 記念公園の散策後、久しぶりに県道田籾線沿いの砂防公園へ。

 会期中、民間駐車場から西ゲートへ向かう際、いつも脇を通っていた砂防公園。会期中は2回訪れ、会場外からグローバルループを間近に見ることができる場所として、とても気に入っていました。閉幕後は毎週訪問、現在でも半年に一度は訪れています。閉幕後2年半が経過したのを機に、砂防公園からみた景観の変化をちょっと振り返ってみることにします。

 砂防公園からの撮影は多いのですが、反対に砂防公園を撮影したのが下の写真。会期中、アフリカ館の南側のグローバルループ上から撮影しました。写真の左右に広がる赤線が、県道田籾線。左が南(名商大方面)、右が北(前熊東交差点方面)になります。

アフリカ館から眺めた砂防公園

 
 (1)電通・仮事務所の看板

 県道から砂防公園へ入る道の入り口(写真の1)にあるのが、電通の万博仮事務所の看板。閉幕後、事務所はすぐに撤去されましたが、看板はそのまま。モリコロのイラストと愛・地球博のロゴが記されていて、今でも前を通るたびに撮影してきます。

 写真@は、閉幕半年後の撮影。看板にはカラーのイラストとロゴ、左後方にはグローバルループの姿、まだまだ”閉幕後”の雰囲気が残っていますね。看板のイラスト・ロゴも時の経過とともに色あせて、現在は写真Aのような状態。輪郭はなんとか残っていますが、時の経過を感じさせてくれる”万博遺跡”ですね。来年はどうなっているんでしょうか?

 @ 06/03/13  A 本日


 (2)砂防公園・橋

 上記の看板から公園の中に入ると、真ん前に橋があります(写真の2)。そして、会期中、この橋より正面を眺めたのが写真@。正面にはグローバルループが拡がり、その向こうにはコモン3のパビリオン群が見えますね。そして、今日の同所の風景が写真右。コモン3は、多目的広場となっています。同じような感想を当レポートで繰り返して述べてきましたが、閉幕後2年半が経過した今、この目の前にグローバルループがあったことなど、もう想像もできませんね。 

 @ 会期中  A 08/05/13

 
 (3) [コモン3]=多目的広場(砂防公園から)

 この橋の前から眺めた景観を定点撮影したのが、6b「アフリカ館とグローバルループ」
 さらに前に進み、突き当たりのブロックの真ん前から撮影したのが、6c「同(近景)」
 そのブロックの上に登り、さらにフェンスの前までよじ登ってフェンスにしがみ付きながらフェンス越しにコモン3を撮影したのが、次の画像です。

 閉幕直後はまだ会場跡地に人影があり、フェンス越しに撮影するのも躊躇されましたが、閉幕後3ヶ月目で初めて上までよじ登ってみることにしました。@がその光景。ちょうどグローバルループの取り壊しが始まったところ、そして正月明け(A)にはGLの残骸があちこちに散らばっているという状態。でも、その向こう側にはコモン3のパビリオンがほとんど会期中のまま。尖塔もアーケードもそのまま、でした。

 1ヶ月後には、ほとんどのパビリオンが取り壊され、トルコ館だけが唯一残されている状態(B)。さらに、その1ヵ月後にはトルコ館も取り壊され、尖塔の先端が照明灯に変わり、2本の尖塔が撤去され、周囲にネットが張られて「多目的広場」に変身。今日の様子が写真Eです。

@ 05/12/25 A 06/01/05
 B 06/02/13 C 06/03/13
 D 06/03/27 E 08/05/13


 (4) [コモン3]=多目的広場(県道から)

 コモン3を、西側の県道から眺めたのが次の2枚の写真。@(06/03/13撮影)は、パビリオンが取り壊されてトルコ館だけが残されている状態。そして、A(08/01/06)が、多目的広場オープン3ヶ月前の画像。

 この画像より、尖塔Aが移動し左端(北端)にあった尖塔GHが撤去されている様子がわかります。北側から眺めた画像と比較してみてください。西側から撮影したこの画像では、コモン3の高台の北端がかなり削り取られている様子がよくわかります。影に隠れていた西口休憩所も姿を現しましたね。

@
A


 (5)[西ゲート・IMTS駅]=サイクリングロード

 砂防公園から県道を北に進むとまもなく、「愛・地球博記念公園西口」交差点になります。ちなみに、会期中は「青少年公園西口」のまま。そして、この交差点より奥が一般の立ち入り禁止区域でした。西ゲート付近のグロ−バルループ上から、同交差点付近を撮影したのが、次の写真。

 左右の赤線が県道田籾線。砂防公園の写真と同様、右が北になります。そして、3が交差点に当たります。この地点から道路の眺めたのが、エッセイ56-2の定点撮影。そして、やや左方向を眺めたのが、5d「西ゲートと展覧車」

 さらに進むと、橋(写真の4)が見えます。これが会期中、県道長久手線から田籾線を南へ左折するときに迂回路として利用されていた仮設道路の橋でした。橋の南から北側を眺めたのが、4g「西ゲートと迂回路」。そして、こちら側を眺めたのが、5b「公園西口」。この橋、閉幕2ヶ月後には取り壊され、向こう側へ行くことが出来なくなってしまいました。
 

 「公園西口」の定点撮影より、西ゲートの高台が削り取られ、グローバルループが取り壊され、次には西エントランスが取り壊されていく様子がお分かりになるかと思います。と同時に、目の前の草木がどんどんと成長して目の前に立ちふさがり、向こう側が見えなくなってきたので、写真の5の辺りまで前進して撮影したのが、次の写真。

 現在、記念公園において一番大掛かりな工事、サイクリングロードの整備工事が進められているのがここになります。サイクリングロードは、ちょうどIMTS駅のあった上を通ることになるんですね。

 @ 05/11/27  A 06/01/15
 B 06/01/29  C 06/04/03
 D 08/01/06  E 08/03/02

 サイクリングロードが完成した時には、会期中にIMTS駅から会場を眺めたのと同じ視点から、現在の記念公園を定点撮影できるというわけですね。これれもまた楽しみです。

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