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万博遺跡レポート 

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 #80 あいち海上の森センター海上の森 08/05/03 

 「森の中を歩きたい」という家内と連れ立って、あいち海上の森センター、そしてちょっと足を伸ばして海上の森へ散策に行ってきました。天候にも恵まれ、森の中でくつろいで来ました。

 1、八草駅

 海上の森センターへ行く途中、定点撮影のために八草駅へ。駅前広場のロータリーもきれいに植樹され(写真左上)、工事中だった南区域も整備が終了したようです。駅舎から眺めたのが写真右上。@にはトイレ(写真左下)が、Aには自転車置き場(写真右下)が設置されていました。

 会期後2年半で、八草駅の整備もほぼ終了。(こちらこちら参照)。半年に一度の定点撮影もこれにて終了ですが、モリコロの石像万博モニュメントに会いにたまには寄ろうかと思っています。



 2、あいち海上の森センター

 途中に通った愛・地球博記念公園は、駐車場へ入るための車列が続く程の混雑ぶり。そんな記念公園を横目に、あいち海上の森センターへと向かいました。駐車場には10台位の車が駐車されているだけ。同じ万博会場跡地にも関わらず、こちらはちょっと寂しいですね。

 という私も、ここへはオープン後、2〜3回訪れただけ。久々に来て気が付いたのは、本館の階段脇の植樹。しばらく見ない間に随分と成長したようです。写真左は06年9月のオープン直後の撮影、写真右は1年7ヶ月後の今日の撮影です。5年、10年後にはセンター本館も文字通り、森の中のセンターになっているかもしれませんね。

オープン時のセンター本館 本日のセンター本館


 本日の目的である遊歩施設へ。森の中には、案内表示(写真)が新しく設置されていました。森の地理に詳しくない人にも親切な表示です。前回はちょっと道に迷いそうになりましたからね。時折、森を歩きに来た人たちとすれ違い挨拶、家族連れや年配の方のグループが多いようです。勾配もそんなに急ではなく、森の中を散策するには手ごろな場所かもしれません。


 森の一番奥に建つのが「物見の丘」、今日は他に誰も見学者がいなくて貸切状態(写真左)、展望台からは瀬戸の街が展望できます。お皿や大観覧車もよく見えますね。



 「繭玉広場」で発見したのが、「愛知万博グローバル・ループ募金」と書かれた三角形の木製パネル(写真左上)。愛知県森林協会始め10団体が、愛知県産の木材の活用を促進するために、間伐材を募金で購入して、グローバルループの一部や中部千年共生村や愛知県館管理棟のデッキ材に利用したことが表記されています。このパネル上に表示されている「現在地」(写真右上)の場所を確認すると、どうも中部千年共生村の屋上のようですね。

 さっそく会期中の画像で確認。中部千年共生村の屋上にあったのが写真左下のモニュメント。下部に三角形のパネルがいくつか確認できますが(写真右下)、「繭玉広場」にあるパネルはどうもそのうちの一枚のようです。このパネルも、言うなれば「長久手会場」から「瀬戸会場跡地」に移設された「万博遺跡」ということになりますね。

「繭玉広場」のパネル 拡大図
[中部千年共生村]屋上のモニュメント(会期中) 拡大図(会期中)


 3、海上の森

 海上の森センターの「遊歩施設」の散策が思ったより早く終わってしまったので、「海上の森」へと足を伸ばすことにしました。私にとっては2回目、万博ファンサイトのオフ会で行って以来、2年ぶりの訪問です。あの時は、海上の森に詳しいインタープリター、Kさんの案内で穴場を含め、森の中をくまなく散策しました(こちら)。楽しい想い出です。

 今日は道に迷うと行けないので、地図にある太い道を歩くことに。駐車場から四ツ沢を通って「里山サテライト」(写真左)、こちらはウォーキングの団体でなかなかの混雑ぶりでした。そこからさらに、海上の森のシンボルとも言うべき「大正池」(写真右)へ歩きました。

里山サテライト 大正池


 新緑の中、美しい花についつい目が行ってしまいます。ちょうど山藤の季節、藤棚とはまた違って自然の中でみる藤もいいものです。とんぼ(写真左下)や蝶もよく見かけました。

 また、海上の森は、武田信玄ゆかりの城址とされていますが、途中で見かけた石垣(写真右下)はその遺跡なんでしょうか。

山藤
とんぼ 石垣


  新緑に囲まれての散策、リラックスした時間が過ごせました。ただ、最近散策した奥三河や揖斐の山々に比べると、看板や通行止めのバリケード(トラ柵)がやたらと目に付き、雑然とした感が否めません。まあ、人里に近いから、仕方がないことなんでしょうか。

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