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万博遺跡レポート

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#74 "2次オープン”に向けて 08/01/06

 2008年の新しい年の初め、さっそく愛・地球博記念公園を訪問。
 整備が続く記念公園の定点撮影を、今年も楽しみながら続けていきたいと思っています。
 今年もお付き合いのほど、よろしくお願いします。
 
北口・総合案内所の門松 西口休憩所の門松


 記念公園の第二期オープン以降も、各エリアで整備工事が続いています。平成19年度上半期は[コモン1・2]の大芝生広場の整備が終了、下半期になると今まで未着工だったエリアの整備工事が始まりました。今年度末の開放が予定されているエリアをまとめてみました。

工事終了日 工事エリア 会期中の名称
08/03/14 多目的広場 コモン3
08/03/19 花の広場 コモン4
西口広場 日本ゾーン
08/03/20 こいの池南岸・植栽工事 こいの池
大芝生広場・橋 愛・地球博広場

 07年3月の第2期オープンに続く、言うなれば第2期の"2次オープン”ということになるのでしょうか。これらのエリアを中心に、現在の様子を報告していくことにしましょう。


 1、花の広場 [コモン6]

 記念館から「花の広場」を通って西エントランス広場に通じる園路の輪郭が、はっきりとしてきました。記念館前から「花の広場」を眺めたのがこちら。3ヶ月後にはこの場所から「花の広場」へ降りていくことができるようになるんですね。第一期オープンからずっと眺めてきた円形レストランに入るのが楽しみ。何といっても、記念公園に残された、数少ない万博遺跡のひとつですからね。

北側からの展望 西側からの展望


 2、連絡通路

 メル友Kさんから、新しく工事が始まったと報告を受けた場所が、「風のエリア」から「花の広場」南側、西エントランス広場への連絡通路。この場所は第一期オープン当初は毎月定点撮影に訪れていたのですが、まったく変化がないためこのところ放置。”2次オープン”に向けて、既存エリアと開放エリアを結ぶ通路もやっと工事が始まったようです。この通路が出来ると、「散策の森」から西駐車場まで行くのに、「水のエリア」まで迂回する必要がなくなりますね。

「風のエリア」から東を望む 横から

 「水のエリア」の南側から西駐車場へ通じる未舗装の仮設路も、工事中でした。同所を公園外から眺めてみると(写真下段)、ノリ面がかなり削られているのが確認できます。何の工事でしょうか。
 
西入口から北側を展望


 3、西エントランス広場

 西エントランス広場で建設中の構造物が2つ。「なだ万」跡地の切り妻式屋根の建造物と、休憩所となる円形の建造物。先月と比較しても、かなり輪郭がはっきりとしてきました。

休憩所予想図 工事中の休憩所

 建造物だけでなく、西エントランス広場を囲む園路や噴水の整備も進んでいます。広場前からではよく確認できませんが、「ハルセミの丘」から望むと整備状況がよく分かります(写真右)。[日本広場]の跡地も、やっと会期中の賑わいが戻ってくるんですね。
 
西駐車場から「大花壇」方面を望む ハルセミの丘から


 4、こいの池

 やや地味な工事が続いているのが、「こいの池」南岸の植栽工事。会期中、「こいの池」イベントの観覧席として利用されていた傾斜面。こちらも、緑で覆われた場所へと変わって行くようです。

スケート場前より望む EV棟より望む


 5、大芝生広場

 大芝生広場は工事がほぼ終了。いったんは開放されたコスモス畑もすぐに閉鎖され、現在は育苗中のようです(写真左)。

 唯一工事が進められているのが橋の架け替え(写真右)。場所は、はす池と大土管の間(こちら)、「愛・地球博広場」から[グローバルハウス]へ向かうときに通過していた橋に当たります(こちら)。会期中の写真を見ていると、この上にちょうどグローバルループが通っていたんですね。グローバルループが撤去されたため、[コモン1・2]や、この辺りの会期後の変化は非常に大きいですね。


 
 6、 [企業パビリオンゾーン]

 ざっと、"2次オープン"予定のエリアを紹介してきましたが、今年になって新しく工事が始まったエリアがあります。トヨタグループ館があった[企業パビリオンゾーンB]です。トヨタグループ館が取り壊されて整地された以降、ずっと放置されたままで、私も定点撮影を中断中(こちら)。今日は、数台のブルドーザーが確認できました(写真左)。また、まだ未整備だった北口・EV棟から東側のサイクリング・ロードの工事も再開、両脇が削られてノリ面が整備されているのが確認できました(写真右)。

[企業ゾーンB]を北から望む EV棟通路から東を望む

 [企業パビリオンゾーンB]は、愛・地球博記念公園の中核施設である「地球市民交流センター」が設置される予定です。07年11月、愛知県から概要が発表され、新聞でも完成予想図付きで紹介されました。

 新聞を見逃した方は、記念公園の公式サイト内の「愛・地球博記念公園 地球市民交流センター基本設計」をご覧になってみてください。本格的な工事は20年度に着工(つまり、今年の4月から)、22年度に供給開始とのことです。

 "2次オープン"以降の整備エリアは、次のようです。2年後の第三期オープンまで、まだまだ定点撮影を楽しめそうですね。

未整備エリア 会期中の場所
地球市民交流センター 企業パビリオンゾーンB
県民公園 グローバルコモン1
キャンプ場 グローバルコモン2
野球場 グローバルコモン6


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