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万博遺跡レポート 

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#39  コモン3の尖塔 06/05/29 

 
コモン3の尖塔



 
 ここに貼り付けた自分自身が言うのも何ですが、なんとも懐かし光景ですね。今日はコモン3の周囲にそびえていた尖塔、通称「ねぎぼうず」のその後です。

 閉幕後のレポートでも、この尖塔についてはしばしば報告してきました(こちら参照)。ほとんどの施設が撤去されていくなか、コモン3跡には会期中と変らぬ尖塔の姿がいつもあり、毎回見上げるたびにうれしくなってきたもんです。閉幕後8ヶ月も荒涼とした会場跡にポツンと取り残されているものですから、てっきりこのまま新公園内に保存されるものと思っていました。

 それが先週、尖塔の先端部(ねぎぼうず)が取り外されているのを発見。そうなると、その後どうなってしまっているのか、気になります。さて、どうなっていたでしょうか? 見てびっくり、でした。

 県道田籾線を南下すると尖塔がまだ残っているのが確認でき、まずは一安心。でも、よく見ると先端部が以前よりデカくなっているではありませか。先週は何もなかったはずなのに、何やら取り付けられたようです。まずはご覧下さい。




 答えは「照明灯」です。コモン3跡地はグランドになる予定ですが、そのナイター設備というわけですね。尖塔の支柱は照明灯の支柱として再利用されることになったのでした。万博の想い出がひとつ残ったので、まずは喜ぶべきなんでしょうが、形態が”微妙に”変わってしまい、思いはちょっと複雑ですね。


 西エントランスの痕跡

 西エントランスの撤去が既に終了したのは、先週の報告のとおりです。今日はわずかに基礎部分の鉄骨が残されているだけ(写真左下)。北ゲートや西ゲート、それにグローバルループのときもそうだったんですが、一旦、全部取り壊されてしまうと、もうどこに何があったか、まったくわからなくなってしまいます。毎週、来ていてもです、です。あたり一面、荒涼とした表土剥き出しの広い土地が広がっているだけです。

 これで西ターミナルに始まり、西ゲート、西エントランスと続いた西エリアの撤去も完了。それに、今日はコモン4に残っていた外国館の骨組みも撤去が完了していました。これで、県道田籾線から観察することができる仮設施設はほぼ完了したということにないます。わずかに残るは、はるか彼方に見える、西ゲート〜コモン3の間のグローバルループ(写真上)。まだ、万博色の標識がかろうじて確認できますね。

 また、コモン6南付近のグローバルループ、わずかに残っていたのに、ループからコモン6への連絡路とともに、完全に撤去されました。今まで、連絡路に隠れて見えなかったIMTSのトンネルも、今日は遠くに確認できるようになりました(写真右下)。開幕後8ヶ月、万博の仮設施設の撤去完了は、もうそこまで来ています。



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