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万博遺跡レポート 

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#33 グローバルコモンの今・2 06/04/17

 
一部の建築家・ジャーナリストの間では、開幕前から散々こき下ろされてきた愛知万博。大阪万博と比較して見るべき構造物・展示物がないだの、個性がないだの。万博を体験してから言うならまだしも、開幕前からの発言にはどうも説得力がありませんですな。体験してから、出直して来いといいたくなるような発言もいくつかみられました。

 パビリオンが大阪万博と比較して見劣りしたのは、両万博を体験した私も感じるところですが、これも35年前とは異なる事情もあり、とりあえずは納得。その代わり、愛知万博で目を引いたのが、会場の華やかさ・賑わいを演出する、ストリート・ファニチャーや装飾演出物と呼ばれるものでした。前者には、フラッグ、案内サイン(案内板)、ベンチ、ゴミ箱など、後者には各コモン独自のカラフルなオブジェなどがあります。このような演出物が、愛知万博を大いに盛り上げてくれたことと感じています。

 そのような演出物の中でひときわ大きく、私が特に気に入っていたのがグローバルコモンの円形の標識(これです)。閉幕後も会場外から目にすることができます。毎週、会場跡地に来てはこれらの標識をみていると、会期中のことが思い起こされてきます。コモン1・2の標識はもう撤去されましたが、コモン6南側の標識やコモン3・4の標識は今も健在。コモン3・4の間のグローバルループは、新公園の開園後も残される予定ですが、これらの標識も残されるんでしょうか?

コモン6南側の標識 コモン3の標識


 リニモからみたコモン1

 今日は月の一度のリニモから定点撮影をする日。今月は新年度になって初めてのリニモ、駅の構内も車内も新入生ではないかと思われる学生さんたちでいっぱい。財政的にはちょっと一息ついた、ってところでしょうか。でも、満車状態のなか、カメラ片手に万博跡地の撮影っていうのも、さすが恥ずかしかったです。

 とはいいつつ、しっかりとリニモから撮影してきました。コモン1はすべてのパビリオンが撤去され、以前の青少年公園の姿に戻りつつあります。



 八草のモリコロ

 以前、万博八草駅へ訪れたとき”発見”したモリコロの石像。このような石像や石碑の後ろにはよく建立年月日が記されているものです。それを確認しようとまた訪れました。石像のうしろはつるつる(写真左)、なんの表記もありませんでした。石像のお隣の表示には「寄付:豊田石材工業協同組合」の文字はあるのですが、建立年月日の記述はありませんでした。話は振り出しに戻りますが、このモリコロ、いつからここに立っているんでしょうか?

 ちなみに、リニモ駅の表示が「万博八草」から「八草」に変更(参照)、万博の名残がまたひとつ消えていきました。


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