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万博遺跡レポート 

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#27 グローバルループの撤去・その3 06/03/15

 
毎週1度の定点撮影とは別に、月に1度リニモに乗っての撮影もすることにしています。リニモ駅からですと、高い視点から北ゲート・西ゲートが一望できるだけでなく、駅間では企業パビリオンゾーンやコモン6を観察することができます。毎月リニモに乗車して見るのは、沿線の大学に通学されている学生さんたち。みなさん、閉幕以降、毎日のように会場が取り壊される様子を目にされてきたということになりますが、万博ファンの私にとっては何とも羨ましい環境ですね。もっとも、学生のみなさんは万博会場の取り壊しには、関心がないんでしょうね、きっと。

 さて、閉幕半年を迎えるにあたって、定点観察をすでに終了した地点をもう一度撮影しがてら、「移転した万博遺跡」を巡ることにしました。今日の日程は以下のようです。
 リニモ藤ヶ丘駅 → トヨタ博物館 → リニモ公園西駅  → リニモ万博八草駅・環状鉄道八草駅  
 → リニモ万博会場駅 → 砂防公園  → 長久手町「ござらっせ」 → 瀬戸蔵・パルティせと


 万博八草駅
 閉幕後、まったく訪れていなかったのが八草。こちらは会期中、三回利用しています。まあ、北ゲートや西ゲートほど愛着がないので、関心もなかったということでしょうか。閉幕後、瀬戸会場跡へ向かうときいつも前を通るのですが、一度も寄ることなく半年が過ぎてしまいました。閉幕半年の区切りとして、こちらも訪問してみることにしました。

 愛知環状鉄道の駅名は「万博八草駅」から「八草駅」に既に変更されていました(こちら参照)。リニモの「万博八草」は来月から「八草」に変更される予定です。万博の名残も少しずつ消えていくんですね。

 駅の様子はご覧のとおり(写真左)、会期中に使用していた環状鉄道からリニモ駅への仮設通路、豊田市出展のブースは見る影もありません。駅の裏に回り、瀬戸会場行きバスの停留所のあったところもサラ地が広がるだけです。どのように整備されていくんでしょうか。もっと頻繁に撮影に来ていればと、今になってちょっと後悔です。

 ちょっと後悔といえば、東ターミナルも同様。こちらも会期中一度しか利用していないのでほとんど愛着なし。したがって、定点撮影の写真もほとんどなし。この半年、毎週前を通っていたにも関わらず、です。気がついたらサラ地だった、というのは、瀬戸ゲートと同様ですね。

万博八草駅 東ターミナル


 グローバルループの撤去開始・その3
 西ゲート前のグローバルループは、ごく間近にみられる、最後に残された施設です。コモン3から西ゲートの間の撤去は2月下旬に開始されたと思ったらすぐに中断、この2〜3週間はまったく変化がありませんでした。一昨日に見たときも同じ。それが今日、突然このグローバルループの取り壊しが始まっていました。それも、コモン5の南端からではなく、コモン6前の真ん中あたりからです。最近は会場に大きな変化もなく、訪問を毎週から隔週にしようかと思っていましたが、GLの取り壊しが始まったとなると、これは目が離せませんね。また来週も来ることにしましょ。

コモン6前のグローバルループ


 EXPOドーム
 これまでまったく変化のなかったといえばEXPOドーム。今日、リニモから眺めると真ん中辺りが凹んでいるではありませんか(写真)。会場の取り壊しは北から順次南へ進むとは聞いていたのですが、一番南のコモン4もいよいよ取り壊しが始まったようです。
 
2/23のEXPOドーム 本日のEXPOドーム


 瀬戸蔵
 万博を偲ぶ旅の最後は瀬戸。仕事で瀬戸市街地の手前まではよく来ているのですが、中心街はほとんど来たことがありませんでした。今日はついでといっては何ですが、一度見てみたかった「瀬戸蔵」と「ぱるてぃ瀬戸」を訪問してきました。瀬戸蔵は万博にあわせて1年前に開館、改築前の瀬戸駅や電車など、昭和の景観が再現されています。師勝町(→北名古屋市)の歴史資料館と並び、幼い頃の情景が思い起こされ、懐かしいですね。

 万博ファンにとってうれしいのは、1Fロビー展示の「天水皿」のミニチュア(直径30cmくらい)。裏面もご覧のように再現されています。また、ショップではまだまだ万博グッズが販売されていました。販売は今月25日までとのこと、残りの商品も少なくなっていました。思わずモリコロの陶板はがきを購入、万博グッズをみるとついつい財布の紐が緩んでしまうのは、会期中も閉幕後も変らないものですね。

天水皿のミニチュア

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