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万博遺跡レポート 

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#23 瀬戸愛知県館「コナラの木」 06/02/20

 
寒が厳しい一日となりました。午前中から冷たい雨、真冬に逆戻りです。傘を差しながら、濡れてかじかんだ手でシャッターを切るのも、どうもいつもと勝手が違います。リニモ高架の下を傘も指さずに、トヨタ館跡地へ下っていくと、向こうから人影が。こんな天候の悪い日でも、私のように会場跡地の撮影に来ている物好きな人がいるんですね、などと感心していると、どうも見覚えのあるシルエット。なんと、ちょうど一ヶ月前にここでお会いしたKさんではありませんか。

 Kさんとは、あれ以来”メル友”になってしまい、万博の想い出を語ったりしています。月曜日に撮影にいらっしゃるとのことでしたので、またお会いできるかと思っていたのですが、本当、お久しぶりです。今日もトヨタグループ館(跡地)前でしばらくお話させていただきました。話はまもなく「万博開幕1周年」の関連行事へ。こちらも参加したいものですね。


 
瀬戸愛知県館

 瀬戸日本館は姿を消し、残るは瀬戸愛知県館。仮設部分の撤去はほぼ完了といったところでしょうか。いつもの撮影地点からもっと覗き込むと(写真左上)、中央部分がなくなっていました。真横(写真右)からでは気がつかなかったのですが、このような形で残されるわけなのですね。さらによく見ると、中央に高い木が(矢印)。愛知県館のシンボルだった「コナラの木」です。瀬戸会場周辺工事で伐採予定だったこの木が、建物の中心、吹抜け部分(写真)に移植されたことは、愛知県館の映像でも詳しい解説がされていましたね。
 
 万博のほとんどのパビリオンが撤去されていく中、慣れ親しんだパビリオンの一部なりとも残されるのは、ここ瀬戸愛知県館だけ。再び入場できる日が待ち遠しいですね。楽しみです。



 外国館

 トヨタ館跡地の前からはコモン1を望むことができるようになりました(写真左)。前回目にした中央アジア共同館は、パネルだけでなく、パビリオン自体が撤去されたようです。手前左側に残るのはバングラデシュ・パキスタン館、その向こう側はブータン館でしょうか。

 砂防公園から見えるコモン3も、かなり様変わり。トルコ館と青い外壁が残るギリシャ館が残るのみ。そしてあちらこちらに尖塔が寂しくたたずんでいます(写真右)。これはこれでなかなか絵になる風景ですねぇ。このままここに残していただきたいほどです。

 企業ゾーンやアフリカ館の撤去が完了したので、工事の中心はさらに南へ進んで外国館へ。そういえば、リニモから見たコモン6も、半分以上の撤去が済んでいましたね。

コモン1 コモン3


 グローバルループ

 真下から眺めることのできたコモン4〜3のグローバルループ。こちらは1月初旬に撤去完了。そして、まだまだ近くから見ることのできるコモン3〜西ゲートのグローバルループ。こちらも先々週から撤去開始、工事はコモン3前から始まり、西ゲート方面へと進んでいるところです。

 砂防公園からの眺めは写真上のようです。西エントランス部分が見えるまでになりました。アフリカ館跡南の通用門まで付近まで達しています。西エントランス付近から眺望できる万博跡地の風景も、これからは毎週変っていくことでしょう。目が離せないですね。


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