万博を歩こう・TOP  > ミラノ万博訪問記 > 2-2

ミラノ万博訪問記 

前へ 次へ→     


 2-2 水堀と大通り 2日目(9月20日)

 1)水堀

 橋を渡り切って、トンネルを抜けるとそこはミラノ万博会場。初めて目にする会場の様子がこちら。左側には箱型の複数のパビリオン、右側には広場が展望できます。そして、手前には「水堀」。このミラノ万博会場の周囲には、ぐるっと水堀が巡らされています。城郭の外堀のようですね。今回のミラノ万博で楽しみにしているのが、この堀巡り。まあ、城郭の堀マニアの私にとっては、堪らない魅力です。


  階段を降りて進むと、左側に会場案内図がありました。白と万博カラーを基調にしたシンプルなデザインですね。今までの万博同様、サインを始めとしたストリートファニチャーの撮影も楽しみの一つです。


  会場巡りを始める前に、このミラノ万博会場の概要を簡単にご説明。会場は下図のように魚のような形をしていて、東西に横長です。上で説明したように、この会場の周囲を水堀が取り囲んでいます。今まで見てきた愛知、上海、麗水の3万博がそれぞれ、丘陵、河、海の万博であるのに対し、まったくの平地の万博。3万博では、谷や河川、海に隔てられた各ゾーンの移動が結構大変でしたが、ミラノでは障害となる地形もなくコンパクト。お城で言うと、二条城のようなものですね。


 西口と東口を結ぶ1.5㎞の大通りのデクマーノと、南口から北に向かうカルドが会場の中央で交わっています。聞くところによると、ローマ帝国の街を参照したそうです。こういう点もお国柄が出て興味深いですね。ちなみに日本は城下町、中国は紫禁城のように感じました。

 2)カルド

 それでは、南口からカルドを北上します。大通りは、ご覧のようにテント地の屋根で覆われています。実際にこの目で見ると、愛知万博のグローバルループの日除けを連想しました(こちら)。愛知万博を参照したという話もあるそうです。


 カルドの両側には、イタリア関係の展示がされています。言ってみれば、イタリア・ゾーンということになります。正面には、ミラノ万博のシンボルである「生命の木」が見えてきました。


 南北の大通りが交差する地点まで到達、生命の木が段々と大きく見えてきました。ネットの写真では何度も目にしてきましたが、間近にみるとテンションが上がりますね~。


 アップしてみました。背景の山々も絵になります。


 3)デクマーノ

 ここで左折して、デクマーノを西方向へ。最近の会場写真では大混雑ですが、この時間はまだ空いていますね。デクマーノの両側には外国館が並びます。こちらは、外国館ゾーンということになります。

 上記の会場図からも分かるように、どの外国館も間口が一定で、京都の町屋のような構造になっています。パビリオンも鰻の寝床のような細長い空間に作られています。フリーの大阪万博・上海万博と、モジュールに閉じ込められた愛知万博の中間のような雰囲気になります。


 開場直後の誰も並んでいないパビリオンを撮影しながら、お目当てのパビリオンへと早歩き。写真、左上から順に、ルーマニア館、スペイン館、ハンガリー館、アゼルバイジャン館です。確かに間口が狭くて、とても長細いパビリオンばかりです。

ルーマニア館  スペイン館 
 ハンガリー館 アゼルバイジャン館 

 通り沿いの雰囲気は、こんな感じです。


 それでは、万博初日1番目のパビリオンへ。

前へ 次へ→