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愛知万博訪問記

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 #9 ショップ 05/07/09

 また今日も来てまいました、いつの間にか万博会場へ。仕事帰りに気楽に寄れるのがうれしいですね。もう、帰りに栄(繁華街)の本屋巡りをしているような感覚。万博も、非日常の舞台から、すっかりと日常の一部になった感がします。

 今日は激しい雨が降っているというのに、さすが土曜日、かなりの人出(写真右上)。まだ行っていない人気パビリオンはあきらめて、お気に入りのメキシコ館を再訪。展示や解説などを、じっくりと拝見、前回の倍近い時間かけて見学しました。その後も、コモン1・2のアメリカ・アジア地域のパビリオンを、もう一度時間をかけてゆっくり巡ることにしました。注意点(?)は次の5つ。
 @ 展示を改めてじっくりと見学。結構見落としもありますし、何より一度に多くのパビリオンへ行くと、どこがどこやったやら頭が混乱してしまいます。
 A 収集し忘れたパンフレット・スタンプの確認。これがまた楽しみ。結構パンフレットの取り忘れがありますし、変更されている場合も見られます。
 B ダンス・演奏の鑑賞。まあ、タイミングの問題。ライブをやっていれば、必ず見ることにしています。
 C ショップで面白いものを探索。また、記念に絵葉書を1枚ずつ購入しています。
 D 併設レストランで郷土料理を飲食。
それでは、外国館巡りに出発。


 1、タンゴ・アラブ音楽

 いくつかの外国館では、今日もパフォーマンスをみることができました。毎夕、NHKニュースの中の万博情報(18:20〜)を欠かさず見ているのですが、パフォーマンスの情報もあり参考になります。先日その中で紹介されていたアルゼンチン館のタンゴ、今日はさっそく見てきました。

 前回訪れたときも、今日訪れたときも、普段は観客がそんなに多くないアルゼンチン館。それが、毎時00分になると、タンゴ・ショーがあるということで、パビリオンもステージを中心に黒山の人だかりとなります。あれだけテレビで紹介すれば、ショーを目当てに訪れる人も少なくないでしょう。ダンサーのおふたり(ご夫婦らしいです)、本国ではかなり著名とのこと、2曲だけのダンスでしたが、ダンスの類に疎い私でも鳥肌が立つくらい感動しました。なかなか「本物」を見る機会も少ないですから。最後には撮影タイム(写真左上)を設けるサービスぶり、プロですねぇ。


 中東の国、カタール(「ドーハの悲劇」で有名ですね)のパビリオンでは伝統音楽の歌が聴けました(写真左下)。アラブの衣装に身を包みシンセを演奏するという、このギャップ(失礼)が、なんとも印象的でした。3連のノリでありながら、バッキングはまるでレゲエのよう、歌の旋律はいかにもアラブといった風で、エキゾチックな雰囲気をかもし出しています。アラブの音楽って、インド料理専門店でしか耳にしないインド音楽に似ている気もするのですが、お互いに影響を受けているのでしょうか、ちょっと気になりました。


 中国館では、若い女性による伝統音楽の演奏、と思ったらリハの真っ最中。二胡、琵琶、笛、揚琴(<洋琴、ピアノの原形といわれています)などなど、「女子十二楽坊」の少人数バージョンといった編成(写真右下)。リハはすぐに終了、周りを囲んでいたお客さんたちも残念そうでした。一度、じっくりとステージをみてみたいものです。これは、次回のお楽しみにしておきましょう。


コモン2の人ごみ(左はカナダ館)
アルゼンチン館
カタール館 中国館




 2、ショップ

 各パビリオンには必ずといっていいほど、併設のレストランとショップがあります。特にアフリカ共同館などは、アフリカ物産展という印象です。どこのショップも、普段目にしないような珍しいものばかり、ついつい長居をしてしまいます。そういえば、大阪万博の時は、ブルガリア館でペーパーナイフを、タイ館で100円の象の置物を買いましたねぇ(こういうことは不思議と詳細に覚えているものです、最近のことはすぐ忘れますが)。あぁ、なつかし、まだ、大垣の実家にあるはずですけど。

 今回の万博で一番気になったのが、中央アジア共同館でみたチェス(写真下)。チェスというと碁石のように「黒と白」を思い浮かべますが、こちらで見かけたチェスは民族色豊か。ウズペキスタンのものは2万円とか、チェス・ファンだったら思わず購入してしまうかもしれませんね。前回見た、小型でカラフルなもの(8千円)は、今回、目にしませんでしたので、もう売れてしまったのでしょうか。別に私はチェスに興味があるわけではないのですが、気に入ってしまいました。


キルギス館のチェス
ウズペキスタン館のチェス(¥20,000)
ロシア館、トゥワ共和国、マンモスの牙のチェス (¥2,684,810)


 ちなみにこの万博では、ブルガリア・ウズペキスタン・トルコで、ぐい飲みを購入してきました。国内旅行でも必ずぐい飲み購入することにしているのですが(現在、コレクション14)、手のひらに乗るほどの大きさにお手ごろの価格、しかも、その中にはその地域の文化が凝縮されているのです。旅行後、それらのぐい飲みで飲むお酒がまた格別(1杯で真っ赤になってしまい、いつも娘に笑われているのですが)。他の外国館でも、また、ぐい飲みを探してみることにしましょう。


左kらトルコ、ブルガリア、ウズペキスタンのぐい飲み


 後は、まだ見ていなかった韓国館へ。ここはいつも長蛇の列、人気パビリオンのひとつです。20時を過ぎると、このような人気パビリオンにも待ち時間なしで入場できるのがうれしいです。

 今日は当初、雨も激しく、人出でも多くてお目当てのパビリオンにも入場できず、来場したことをちょっと後悔しました。しかし、途中から雨も止み、このように充実した時間をすごすことができました。足を運べるときはなるべく来場したいものです。会期も残すところ、2/3ですものね。



〔追想〕
 05/10/12

 万博の楽しみの一つは外国パビリオンでの買い物。普段お目にかかれない珍しい品が目白押しでした。大阪万博が閉幕しても、時々お土産を広げては想い出に浸っていたように思います。

 愛知万博が終了して2週間近く、お土産に買ったぐい飲みで晩酌していると、購入したときの光景が思い出されます。3つ購入した後も、各外国館で探したのですが、西欧のスマートなデザインの陶器・ガラス器がみられただけ。どうも気にいりませんでした。結局、万博で購入したぐい飲みは民族色豊かなこの3つだけ、万博の想い出として、大事にしたいものです。


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