万博を歩こう・TOP > 愛知万博訪問記 > 25

愛知万博訪問記

前へ 次へ


 #25 展覧車と「こいの池」 05/09/12

 曜日は仕事で藤が丘へ行く日、そしてそのまま万博へ直行する日になっています。土曜日はかなりの混雑ぶりでしたが、今日はいつもの駐車場へスムーズに入れました。

 1、日本広場

 西ゲートから入場すると、ついついグローバルループを無意識のうちに回っています。ゲートをくぐって、西エントランス内の上りエスカレーターに乗ると自然とGLの高さまで行ってしまうんですね。今日はちょっと気が変わって、GLまで上がらず、直進して日本広場の方へ足を向けてみました。

 日本広場とは、日本ゾーンの中央に位置する広場。西エントランス、こいの池、「大地の塔」、長久手日本館にはさまれたエリアです。ここでは頻繁にイベントが開催されていて、私もときどき楽しんでいます。しかも、選りすぐりのパフォーマンスばかりですから、どれも心に残るものばかりでした。

 イベントがないときは、「大地の塔」や日本の塔「月」(写真左)の手前で記念撮影をする人の姿をよく見かけます。まあ、大阪万博のときに「太陽の塔」の前で記念撮影をするのが定番だったのと同様ですね。また、以前は見かけなかった、モリコロのぬいぐるみをはさんでの有料記念撮影(写真右上)も行われるようになりました。なかなかの人気のようです。

 こいの池のほとりには、ご覧のような段々の席が設けてあります(写真右下)。毎晩催される「こいの池ナイトイベント」の客席なのですが、普段は池を眺めながらの休憩所になっています。ここに座り込んで休憩される方が、以前よりもかなり増えてきましたね。



「大地の塔」日本の塔「月」
 日本広場↑ ↓


 「大地の塔」の前を通り過ぎて、庭園の辺りをぶらぶらと歩いていると、大きなカメラを抱えた年配の男性から、記念撮影を頼まれました。今まで知らなかったんですが、こんなところにモリコロの植樹(写真下)があったんですね。私もついでに記念撮影をお願いしました。ひとりで来ていると自分自身の写真がほとんどありませんので、このようなときはちょうどいい機会です、いろいろとお話もできますし。

モリコロの植樹 大地の塔」を北側から望む



 2、ワンダーホイール 展覧車

 モン6を散策したあと、そのまま北上して、企業パビリオンゾーンへと足を運びました。平日とあってそれほど混んでいない様子、もう一度入館したかったお気に入りの企業パビリオンへ入る絶好のチャンスです。前回は三菱未来館、今回は愛知博の「ランドマーク」である「ワンダーホイール 展覧車」。毎回その姿を写真に収めているのですが、今日はもう一度中へ入ってみることにしました。待ち時間は100分との表示。こちらも開幕後すぐに待ち時間なしで入っているだけに、これだけ待つのに抵抗感がありました。が、行列に並ぶという機会もまもなく終わってしまうかと思うと、そんなに苦にはならないものです。実際の待ち時間は1時間程度、その間にもパビリオンの写真を真下から撮りながら列を前へと進めていきました(写真左)。

 観覧車に乗りながら展示を見るという発想も面白いものですし、50メートルの観覧車からの風景もなかなかのものです(写真右)。前回5月に入館した頃は、まだ会場の地理をそんなに把握していなかったのですが、最近はもう地図を見なくても異なるゾーンのパビリオン間を最短距離で移動できるほどに会場内の地理に精通してきました。ですから、観覧車から会場を眺めるときの視点も、前回の風景を楽しむものから、今回は会場を観察し写真を撮りからかして記録に残すというものに変わってきました。

 観覧車を降りてからは、展示ブースへ移動。未来の車の模型(写真下)が数多く展示してあるのですが、こちらはあまり興味がないので一通り見学して、パビリオンを後にしました。大阪博のときに入館したはずの「自動車館」はほとんど記憶に残っていないのですが、愛知博の「自動車館」は心に残るパビリオンとなりました。


展覧車、入場口 展覧車からの光景
展覧車展示スペースの「未来の車」



 3、日暮れの万博会場

 ローバルループを散策している間にも、日がどんどんと傾いていきます。「遊びと参加ゾーン」の入り口付近でちょうど日没(写真)。この愛知万博の会場へ通うようになって、日が沈むのをいったい何度目にしたんでしょうか。こんなにゆったりと日没を眺めるのも、久しぶりのことです。「大地の塔」や展覧車などなど、日没時にはどのパビリオンも絵になるもんですね。

 辺りも暗闇に包まれ始めたころ、コモン5に到着。是非、もう一度エジプト館に行きたいと思い、列に加わることにしました。約30分待ちの表示です。


 は、エジプト館は愛知万博で私が一番最初に入館した記念すべきパビリオンなんです。4月にバンドで来場したとき、真っ先に来たのがコモン5。なんか珍しいものでも食べようというのが第一の目的、ついでにこのエジプト館にも入場しました。コモン5内の広場もガラガラ、もちらん、アフリカ共同館やエジプト館も人の影を探すのが難しいくらい。その日の入場者は6万人、それが今では毎日その4倍近くですから、いかに万博人気が沸騰したかがよくわかります。

 などと昔を回想しながら、エジプト館前の行列からみえる光景を、しっかりと目に焼き付けておこうと、周囲を眺めていました。そして、このとき撮影したエジプト館外観の写真が、ここの2・3段目です。

 久しぶりに入場したエジプト館、人が多すぎて撮影もできないし、落ち着いて見学どころではありませんでした。もう少し前に、もう一度入場しておくんでしたね。

夕暮れの大観覧車 エジプト館前からコモン3を望む



 4、「こいの池」

 暮れの会場を撮影しながら散策しているうちに、時刻は19時。明日も仕事なのでそろそろ帰ろうかと思っていると、目の前に「こいの池」が。そういえば、こいの池のイベントもまだ見ていなかったことを思い出し、遅くなるのを覚悟してイベント見学することにし、場所取りへと向かいました。

 こいの池・ナイトイベントは、毎日20時から行われる、当博覧会の一大イベントです。19時を過ぎるといつも、こいの池の南のグローバルループの中央には柵が設けられ、見学スペースと通行スペースを分離するという大変な作業がされています。この20時という時間は、多くの観客が帰途に着き、会場内の混雑も解消され、外国館への入場が一番スムーズになる時間でもあります。これまでこのイベントのナレーションや音楽はよく耳にしていたのですが、外国館を巡るのに一生懸命だったのと、こちらはいつでも行けるという気楽さから、ついつい後回しになってしまいました。

 
 りも次第に闇に包まれ、観覧席から見えるパビリオンも照明に美しく映えてきます(写真左上)。改めて認識したのが、このイベントの舞台となる「こいの池」の絶妙な背景。正面には、丘陵の上に輝くランドマーク・展覧車。左には同じく暗闇に浮かび上がる「大地の塔」、右には「赤富士」こと「夢見る山」の頂上部分。開演前の1時間、このすばらしい舞台をみているだけで時間をわすれてしまいます。ちなみに、この時に撮影したのが右上の写真。なんだかお分かりですか? グローバルループを下から撮影した図です、暇でしたから。

 20時、やっとナイトイベントの開演。写真でもよく紹介されているのですが、実際にみるとかなりの迫力。猿が池の中から登場する場面には、会場中から歓声が起こりました(写真左下)。黒柳徹子の軽やかなナレーションと大音響による音楽、そして幻想的な演出。池の中から色とりどりの球が浮かび上がったり、「魚」や「鳥」が行きかったりと(写真右下)場面が変わるごとに、わくわくさせられ、30分はあっという間に終了。もう少しでこのイベントを見逃すところでしたが、万博の閉幕間近に至り、すばらしいステージを拝見させていただきました(演劇の類に弱い私には、メッセージはよく理解できませんでしたけど)。


開演を待つ観客 グローバルループの裏面
(左後方は「展覧車」) (左後方は「大地の塔」)


 食をとりそこねたので、コンビニで買ったおにぎりをほおばりながら、真っ暗な飯田街道を車で飛ばします。帰宅時は、いつもの就寝時間よりも1時間が過ぎていました。さすがに次の日は疲労と残暑でめまいを起こすほど、会社の同僚からは「万博の行きすぎだ」との声もありました。でも会期も残りわずかですからね。

                                                                ←前へ  次へ