万博を歩こう・TOP > 愛知万博訪問記 > 21
愛知万博訪問記
#21 北海道の日 05/09/01 全国各地から多くの来場者を迎えた夏休みも終了。その間、車で来場していた私にとっては、駐車場探しが一苦労でした。新学期に入りこれで大混雑も一息、来場者もきっと激減しているに違いない。そう願いつつ、夏休みが終わるのを待ってましたとばかりに、新学期初日からさっそくの来場です。ここのところいつも満車だった、県道長久手線沿いの「三峰P」(写真左上)も、今日は楽々駐車、まずはほっと一安心です。 1、砂防公園 県道から西ゲートに向かう途中にあるのが、砂防公園。ここからのグローバルループの眺めはなかなかのものです。道すがら、いつも会場外からの景観を楽しんでいます。前回は、その景観に惹かれ、吸い込まれるように砂防公園に入ってにて撮影をしていました。パトロール中の警官に職務質問をうける羽目になってしまいましたが、今日はその姿もみえません。
公園に一歩、足を踏み入れると、橋の向こうにはこのような景観が広がっています(写真下段)。会場外からでは一番のお気に入りの景色です。左側はアフリカ共同館。さらに、グローバルループの向こう側には、コモン3のスペイン館やトルコ館などが確認できます。前回は曇天、そして職務質問(ちょっとくどいかな)。そして今日は、雲ひとつない青空。入場前から気分爽快です。 |
2、北海道の日 今日のこの日に来場した第一の目的は、来場者が減ったであろう会場を満喫すること。そして、第二が、EXPOドームで開催される催事「北海道の日」です。さらに言うなら、「アイヌ民族の舞踊・展示」を見るためです。 北海道というと、壮大な風景や札幌の街を思い浮かべる方が多いかと思われますが、私は北海道の先住民「アイヌ民族」。小学生のころ、アイヌ民族というと観光写真の中で民族衣装をまとって輪になって踊っている姿、という知識しかありませんでした。私の認識を一変させたのが、大学卒業のころに出合った『アイヌ民族文化史への試論』(山川力著)。その過酷な民族史を初めて知ったのでした。それからというもの、アイヌ民族に対する新聞記事や新著にもついつい目が行ってしまいます。あれから20数年、古老によるアイヌ語・文化復興運動、そして「アイヌ新法」などなど、アイヌ民族を取り巻く状況は大きく変ったように思います。特にアイヌ語復興運動の動向には非常に関心を持っています。 さて、会場のドームは、「新潟県の日」のリハーサルのときに一度入っただけ、イベント開催中は皆無です(ずぼらな私には、イベントに申し込むという習慣がないので)。したがって、イベント中の入場は今日が初めてということになります。ドーム中はこんな様子(写真)。客席と屋根の間に隙間があり、西武ドームのようですね。
会場に到着するとちょうどアイヌ舞踊の真っ最中(写真左上)。もしかして展示しか見ることができないかと思っていただけに、幸運でした。ステージ中央には祭壇、そして、今まではビデオでしか見ることがなかった舞踊やムックリによる演奏・歌に、初めて接する機会となりました。素朴な音色、単調なリズム、それでいて人を挽きつけずにはいない神秘さ。何か、アボリジニー(オーストラリア先住民)の伝統楽器ディジィリドウに通じるものがあるように感じました。 観客席上の通路では、ムックリ製作のワークショップや展示コーナー。ワークショップはかなりの人気、待ち時間が長そうでしたのでこちらはあきらめ、伝統衣装や歴史紹介のパネルに見入っていました。地球市民村での北海道ウタリ協会釧路支部による「先住民族による文化館」を見損ねただけに、今日はその分も堪能できました。 このような機会というのも万博ならではですね。でも、いつか、故・萱野茂氏が心血を注がれた、二風谷アイヌ文化博物館に一度は訪れたいものです。
|
3、トワイライトコンサート〜加山雄三 ドームを出る頃には既に陽も傾き始めていました。夕暮れのコモン3・5を散策、新学期になって会場も空いているはずなのに、どこのパビリオンも長い列。入場はあきらめて気の向くままにグローバルループを歩き続けました。「愛・地球広場」にたどり着くと、今日もトワイライトコンサートを待つ観客で広場は既にいっぱい(写真上)。座る空間はもうなく、再びグローバルループへと移動しました。 グローバルループの最前列でももう場所取りが始まっていて(写真左下)、なんとか”最前列”の一人分の空間を確保しました。陽が沈み行く中、会場の風景を眺めながら(こちら)、開演時間までちょっと休憩です。時間の経過とともにグローバルループ上の立ち見席も埋まっていきます。私の隣に座っていた、母親ほどの年齢のご婦人のグループ、「新学期が始まって空いとると思っとたに、えらい人だわ」。考えることは皆、同じだったんですね。今日の入場者数は17万人、夏休みの平均より多かったんですね。 さて、本日の出演者は加山雄三。先日のタケカワユキヒデのステージがカラオケだったのと違い、今日は生演奏。やはり、コンサートは生演奏でなくては。ステージの様子は、遠すぎてまったく見えませんが、大型スクリーンの画像や大音響で、雰囲気は十分に楽しめました。加山雄三の姿は生でほとんど見えないのですが、かなりの存在感。さすが、往年のスターだと関心すること、しきりでした。
|