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愛知万博訪問記

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 #17 ナイトショー 05/08/13

 二人の娘たちは、一足先に私の実家へ。私はというと、今日まで仕事。そして夕方は凝りもせず、お盆の真っ最中だというのに万博訪問です。「えっ、今日も行くの?」という家内を強引に誘い、初めて夫婦二人だけで万博訪問となりました。

 
 1、ショップ〜インド館

 家内はこれで4回目。今日は、彼女のまだ行っていないコモン1・2を中心に巡ることにしました。最初のころは一緒にまわっていたのですが、お互いついつい自分の興味のある方へとひとりで行ってしまいます。途中何度もはぐれたのですが、今は「携帯電話」という便利なものがあり助かりますね。以前はよく「迷子」になって困ったものでした。

 入場時間が遅かったので、行列のできているパビリオンには入らなかったのですが、家内が一番絶賛していたのがメキシコ館。あまり万博を訪れていない友人・知人に、私が一番推薦しているのが、このメキシコ館。ほとんどの人が「よかったよ、ありがと」と言ってくれます。私の大のお気に入り、もう5〜6回は訪れたでしょうか。

 
 さて、今日、特に印象に残ったのがインド館2Fのバザー(写真右)。間口一間くらいの小規模のショップが20軒くらいは並んでいるでしょうか。インドカレーから、伝統工芸品、宝石と、いかにもインドという商品が所狭しと並んでいます。ほとんどのショップの商品レイアウトに大差はありませんので、競争もさぞ激しいことでしょう。

 ちょっと気に入った商品を見ていると、それを目ざとく見つけたインド人の店員さん、さっそく手にとって私の目の前までもってきて、あれこれ説明しながら強引に薦めます。私も以前、展示販売をしたことがあります。お客さんの視線の先の商品を薦めるというのは展示販売の定石なのですが、今日の店員さんのすばやいことといったら。いい勉強になりますねぇ。


コモン1 インド館2Fのバザー




 2、レストラン

 夕食も私のお勧め、スリランカ館のカレー専門店レストラン「コートロッジ」(パビリオンの左隣)。ちょっとぜいたくに2点注文してみました(ちょっと、高いけど)。私はチキングリルとユダンバ(写真左)、家内はミックスカレー(写真右)。チキングリルはチリソース味、チキンも柔らかくgood(ビールも注文するんやったなぁ)。ユダンバは店員さんのお勧め、初めて食しました。香辛料が効いていてやや辛め。他の南アジア諸国館併設のレストランでは目にしなかったものですね。ナンとはまた違った味を試せるのも、カレー専門店が並ぶ万博ならではですね。

 スリランカ館のレストランは、他の外国館併設のレストランのように紙の容器・プラスティックのスプーンではないし、民族衣装を身にまとったスリランカのウエイトレスさんが食事を運んでくれるなど、サービス満点。雰囲気もいいですし、もう一度くらいは訪れたいものです。

 ただ、ウエイターの方、頼んでもいない商品を強引にプレートに乗せるのは、インド館のバザーの店員さんの強引さとどこか共通したものがあります。気のいい日本人なんかはついつい「お勧め」の品まで注文してしまいます。インド商人、たくましいです。


チキングリルとユダンバ ミックスカレー

 



 3、ナイトショー

 
前回見た「エキスポ・オールスターズ・パレード」。混乱によりけが人が出て、すぐさま延期となってしまいました。パレードを楽しみに来たお子さんたち、さぞがっかりされたことと思います。モリゾーとキッコロ、大変な人気ですからね。その代替措置として8日から登場したのが、愛・地球広場で繰り広げられる「エキスポ・オールスターズ・ショー」。こちらもさっそく見てきました。

 20時15分開始なのですが、20時には広場は家族連れでもういっぱい。人をかきわけ、広場の中央までなんとかたどりつきました。広場は今まで見たこともない観客の数(写真左)。普段はあまり催しものもなく、人工芝で食事をしたり、昼寝をしたりしている人がちらほらと見られる程度です。これだけの音響設備が整っているのに、あまり活用されていないのはもったいないことだといつも感じていました。しかし、最近では夜間にコンサートが行われるようになったみたいです。


 ョーは、パレードのステージ版といったところ。でも、巨大モニターにオールスターズの面々のアップが映り、後方でも見やすかったですね。それにしても、協会関係者のみなさんのご苦労がしのばれますね。あれこれ対応していかねいといけませんから。




 大人気ののモリゾーとキッコロ。キャラクター・ビジネスでは、ディズニーの「くまのプーさん」などに続き、売り上げ第4位に躍り出たとか。新しいキャラクターが短期間でこれだけ売り上げるとは異例のことといいます。公式ショップも連日、レジ待ちの人の行列。凄まじい人気ですね。

 でも、万博閉幕後はどうなるんでしょうかね? 我が家にも万博はそんなに好きではないが、モリゾーは好きという人たちが約3名いるのですが、万博終了後もモリゾーをかわいがってくれるんでしょうかねぇ?




 4、大地の塔、夜景


 ショーの終了後は、夜景を見ながらのグローバルループの上を散策。家内は夜景を見るのが初めて、大変感激のようでした。グローバルループをコモン2から右回りに進むうちに、「大地の塔」が目に入り(写真左)、吸い込まれるように日本ゾーンへと降りていきました。

 「大地の塔」は世界一の万華鏡としてギネスにも登録されていますが、私は展示物である万華鏡よりも、「こいの池」のほとりにそびえるその姿に魅力を感じます。ランドマークは「大観覧車」や「展覧車」に譲るとしても、愛知万博で「塔」といえるのは、なにしろ「大地の塔」だけですからね。

 昼も、塔を撮影する人をよく見かけますが、夜の人気スポットは光に照らし出された、塔を囲む切り絵の数々。薄暗い会場において、ぼんやりとした灯りに浮かぶ切り絵は、心を落ち着かせてくれます。愛知県館前「かえで池」のほとりの「美濃和紙あかりアート」に相通じるものがあります。照明プロデューサー、石井幹子氏の意図する「なつかしい日本古来の故郷の明かり」を演出する、絶好の場所ではないでしょうか。


大地の塔 切り絵




〔追記〕
 05/10/18

 家内はこの後、閉幕1週間前にひとりで駆け込み入場。早朝からゲート前に並び、人気のトヨタ館や私のお勧め、瀬戸日本館へ行ってきたようです。感想を尋ねたら、早朝からの行列で、中に入ったらちょっと眠ってしまいあまり覚えていないとのこと。万博関係のブログなどを見ていると、このような人は少なくないようですね。


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