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万博遺跡レポート

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 #125 閉幕7周年記念〜秋まつり 12/09/22

 リニモ高架下

 愛知万博が閉幕して7年。会場跡地の変遷を記録しようと開設した当サイトも同様、7年近くになります。2〜3年でサイトも完成、終了と思っていたのですが、ここまで続くとは正直思ってもいませんでした。

 閉幕後、会場跡地の様子を撮影に毎週のように通っていた頃に見つけた「絶好のビューポイント」が、リニモ高架下。最初に訪れたのは、8回目訪問の11月のようです(こちら)。当時、この場所からは、トヨタグループ館、電力館、展覧車、北ゲートが一望できたものです。多くのエリアが取り壊しが終了して、記念公園としてオープン・開放されていくなか、こちらも7年にしてやっと整備が終了することになりました。変遷の様子は「北ゲート回廊」と「コモン1・2」に。ここには70回近く、通ったんですね。

 この26日には多目的競技場として開放されるようです。未整備エリアは残す所、コモン1・2のあったところだけになりましたね。



 市民交流センター
 

 秋まつりのメイン会場は、市民交流センター。その一角、食の広場では、ステージを囲むように地元愛知や東北地方の屋台が出展。なかなかの賑わいのようですね。


 体育館(白いドーム)の周囲を歩きながら定点撮影していると、アルプスホルンの練習をする一団と遭遇。今見てきたステージに出演予定、ここではリハーサルの真っ最中のようでした。初めて間近でみるホルン、管楽器を演奏する私としたは興味津々、しばらく見学させていただくことに。

 皆さん、楽器は自作、3か月は掛かったとの事。デザインもそれぞれ異なっていて、凝っていますね。バルブもなく、自然倍音だけで演奏するという古典的な楽器。音程を取るのがなんか難しそうでした。


 プログラムを拝見すると、皆さん、「大桑アルプホルンクラブ名古屋支部」の方々とのこと。1時過ぎから演奏とお聞きしたので、芝生広場を見学した後に再び、戻ってきました。

 演奏の様子はこちら、ホルンでの合奏曲は少なかったのですが、優雅でのんびりとした響きですね。大変珍しい演奏を聞かせていただきました。



 大芝生広場〜TOKAI ECO FESTA

 秋まつりと同時開催となっている、エコ・フェスタ。ステージでの演奏のほか、食のブースや手作り品のブースなどが多く出店し、とても賑やかですね。トルコ料理の屋台で、簡単な昼食としました。


 国際児童記念館

 この5月にモリコロパークに来園したときに目にしたのが、下の光景。青少年公園時代からの建物であり、万博会期中は「地球市民村」として活用されていた「国際児童開館」。閉幕後も多くのイベントが開催されていて、なかなか想い出深い建物でした。市民交流センターの完成に伴ない、こちらも閉館、そして取り壊し。


 そして今日。同じ場所に行ってみると、芝生広場に変っていました。芝生養生中のため、中は立ち入り禁止となっていましたが、やがては芝生広場として開放されるんでしょうね。入り口付近にあったカエルの置物(写真右下)は、記念館の取り壊しの後も保存されるようですね。なんか、懐かしく感じました。



 大観覧車

 秋まつりの個人的なイベントが、大観覧車からの定点撮影。会期中、記念公園開園、そして閉幕2周年からも毎年、継続している”行事”。愛知万博会場から、愛・地球博記念公園へと変貌がよくわかるんではないかと。

 毎年の画像を比較していると、間違い探しのよう。今回の一番の相違点はやはり、国際児童記念館の取り壊しでしょう。

 そしてもう一点、県道田籾線沿いの宅地開発。南駐車場に行くと嫌でも目に入る、森林を削って造成している箇所。観覧車からもその様子がよくわかりますね。 


 28日の新聞にちょうど、一面広告が掲載されていました。この一帯も、新興住宅地へと変っていくんですね。旧瀬戸会場の近辺と同じように。

パークサイドヒルズ長久手
 
 長久手、愛・地球博記念公園の西隣に、315区画の新しい街が誕生します。


  市民交流センター

 再び、市民交流センターに戻ってきました。ここで、万博ファンの皆さんと交流、毎度のことながら、閉幕7年後の今も万博の話で盛り上がれるというのは、うれしいものです。

 体育館前をはじめ、あちこちで行われている大道芸も春・秋のイベントに定着したよう、家族連れを初め、多くのお客さんがたで賑わっていました。そして、今も健在、モリコロのお出ましのところでした。写真のお子さん方は、愛知万博を知らない世代ということなんでしょうね。



 記念公園へ足を運ぶのも、隔週→月1→各月→イベント時と、徐々に減ってきました。会場の変遷を記録しようとして始めたこのサイトも、会場の整備がほぼ終了したといとで一区切りかと。ただ、開幕記念、閉幕記念の春・秋のイベントは皆勤、今後も続けて訪れたいものですね。


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