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万博遺跡レポート 

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 #78-1 グローバルループ、再び 08/04/01 

 06年7月の第1期オープン、07年3月の第2期オープンに続く、今回08年4月の新エリアオープン。言わば、第2期の”2次オープン”。今回も前回、前々回と同様、多くのエリアが開放されました。万博閉幕後、あの懐かしい場所に立てるというのは、毎度のことながら格別の想いですね。当初、9日の訪問予定でしたが、待ちきれず、”2次オープン”の初日、とうとうこちらまで足を運んでしまいました。

 それでは、今日、新しく開放されたエリアを順に歩いていくことにしましょう。なお、本サイトでは会期中の名称およびその跡地を[○○]のように表記しています。


 1、花の広場〜[コモン6]

 [コモン6]の「花の広場」は、他のエリアと比較して大きく改変された点があります。「散策の森」や「記念公園前」から何回も報告してきましたが、それは地形です。

 会期中の様子を復習してみましょう。
 コモン6の北側は一段高いグローバルループ・企業Zが、南は一段低い日本広場が位置していました(こちら)。犬山城の「本丸、二の丸、三の丸」のように、「上段=GL,中段=コモン6、下段=日本広場」と雛壇状に配置されていた訳です。中段から上段を見上げた様子(こちら)、下段から中段を見上げた様子(こちら)をご覧いただくとよくわかります。また、上段と中段の間に位置する迎賓館とコモン6は隔絶され、行き来は禁止されていました。
    
 それがどのように改変されたかというと、迎賓館の高さから下段まで緩やか傾斜の園路が設置され、それに伴い、埋め立てや掘削が行われました。

 さて、記念館の前から新しく延びた園路を下っていきましょう。その左部分が[オーストラリア館](写真左)。裏の崖(こちら)は、もう埋め立てられてありません。オーストラリア館の建っていた場所は、この下に埋もれているというわけです。園路を下って行く途中、左側に見られる新しい建造物がこの円形休憩所(写真右)。このエリアで唯一の新しい建造物でしょうか。

[オーストラリア館]跡地 休憩所

 「花の広場」の北端の辺りを散策(写真下)。花壇が広がっているようですが、どこも育苗中。まだまだ殺風景ですね。文字通り「花の広場」となるのは、もう少し先になりそうです。

北西端より東を望む 花壇

 中央には、会期中より残された数少ない建造物のひとつ[円形レストラン]。これまで、当エリアの定点撮影におけるランドマークとして活躍してきましたが、いよいよ中に入ることができます。ぐっと接近(写真右)、いや〜、本当に懐かしいです。

北端より南を望む [円形レストラン]

 今日からは、「花の広場休憩所」という新しい名称で再出発です(写真左上)。1Fは管理事務所とガーデンショップ「フラワーボックスコモン125」(写真右上)。会期中、この一角でカレーを食べたましたが、今日は周りを眺めても人影が少なく、当時の面影はほとんどありませんね〜。

 2Fへ上がってみましょう。中央部分のエレベーターを囲むような螺旋階段を上がりながら、会期中の記憶を辿ってみました。このエレベーターホール(写真左下)、なんとなく覚えがあるような、ないような・・・。2Fはお馴染みスガキヤ(写真右下)です。聞くところによると、この日、何人かの万博仲間がさっそくここで昼食をとったとか。次回は、私もこちらで休憩したいものです。

入り口 1F
エレベーター 2F

 2Fからの展望はご覧のよう。北側を望んだのが写真左。通路の上にはグローバルループがあったんですね。これに近い画像は、こちらでしょうか。このまん前に、ニュージーランド館が位置していたんですね。

 今度は反対の南側を展望してみましょう(写真右)。この真下は、(World Map)がありました。現在は花壇が並んでいますね。えらい変わりようです、本当。

休憩所2Fより北を望む 南を望む

 中段にあたる[コモン6]の東部分はまるで「堀切」のように掘削され、下段の[日本広場]=西エントランス広場へと下っていく、緩やかな傾斜の園路が設けられています。中段の南端からは下段に下る、傾斜の急な階段が設けられています(写真左)。階段途中から北を見ると、高台の上に[円形レストラン]。まるで石垣の上の櫓のように見えてしまうのは、私だけでしょうか? なかなか絵になる風景ですね。

「中段」南端より南を望む 階段途中より北を望む


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