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万博遺跡レポート 

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#75 ”2次オープン”まで20日 08/03/02 

 今年もはや3月。そしてまもなく、愛知万博開幕3周年を迎えようとしています。今月の22日(土)・23(日)には、記念公園名古屋市内において愛知県主催の3周年記念イベントが開催される予定です。
 
 それに合わせて記念公園の一部が開放されます。2007年3月の第二期オープンに続く、いわば第二期の”2次オープン”といったところでしょうか。今日は、”2次オープン”まで残すところ20日となった記念公園を見ていくことにしましょう。

   1、西エントランス広場

 モリコロパークのスタッフの方によりますと、3周年でオープンするエリアの一つが、西エントランス広場。第二期オープン時よりずっと地肌が見えていた[日本広場]も、円形の休憩所が完成、カラーブロックが敷き詰められて雰囲気は一変。記念公園の新しい顔として生まれ変わろうとしています。正面にはモリコロの植樹、大花壇の前から引っ越してきたのでしょうか。

北側 休憩所
モリコロ植栽と日本の塔「月」 「ハルセミの丘」からの展望


 2、あいちアートスクエア

 長久手愛知県館の[あいち・おまつり広場]があった場所、つまり現在工事中の「多目的広場」(写真左・後方)と西口休憩所(写真右・右端)に挟まれたエリアも同様、第二期オープン以降は放置されたまま。資材置き場、関係者用駐車場として利用されてきただけでした。

 今日は、この区域も閉鎖され、整備工事中。当エリアは、彫刻などを配置し、県産材(瓦など)を舗装に活用した広場を設けた「あいちアートスクエア」となる予定。整備区間は、今月18日となっているのですが、3周年には間に合うのでしょうか。

北側から望む 南側から望む


 3、花の広場
 
 「花の広場」は園路が整備され、その両側は植樹も完了し、広場の輪郭が出来上がってきました。現在は花壇の整備に重点が置かれているようです。こちらも日曜日も工事中の真っ最中です。
 
 
記念館前より望む 「散策の森」より望む


 4、サイクリングロード
 
 3周年に向けて開放される予定のエリアの整備が終了間近なのに対し、最近、大掛かりな工事が進んでいるのがサイクリングロード。2ヶ月前からその様子を報告していますが、今回は地形の改変がみられるほど、です。場所は「風のひろば」の南側、西駐車場の西側に当たります。会期中で言うと、[IMTSの車庫]があった辺りになります。

 西口を出て、県道長久手線に向かう途中に撮影したのが写真下。斜面が削られて、ブロックが組み込まれているのがわかります。こちらも定点撮影の画像をアップする予定でいますので、その変遷を確認してみて下さい。

「風のひろば」より南を望む 西駐車場より西を望む
西口外側より北を望む


 5、グローバルループ

 長らく足を運んでいなかったフィールドセンターへ、久しぶりに行ってみました。バスから眺めた、今日のグローバルループの様子です(写真)。この雰囲気は会期中と変わりませんね〜。ただ、残念なことに、今回は供用されないとのこと。この上を歩くことができるようになるのは、もっと先のことになりそうです。

北側より望む 南側より望む


 6、[コモン4]
 
 こちらも久しぶり、昨年の4月以来でしょうか。まったく変わっていません。現在もサラ地のまま。写真はいずれも[EXPOドーム]があった場所になります。前回、ご紹介した予想図によりますと、南側がグランド、北側が駐車場になるようです。ここで定点撮影が出来るのは、随分と先になりそうです。

バス停前より「EXPOドーム」跡地を望む 階段上より


 7、フィールドセンター

 木造校舎のようなたたずまいを見せるフィールドセンター「もりの学舎(まなびや)」。外壁に使用されている木材が、実にいい味を出してきましたねぇ(写真左)。私の子供の頃はまだ、保育園・小学校・中学校・高校に木造の校舎が一部残っていて、ちょうど鉄筋校舎に変わりつつある時期でした(古い話ですが)。この「校舎」の木肌を眺めていると、なんだかとても懐かしく感じました。時の経過とともにより味わいでてきそうですね。

 2階へ上がってみました。奥の「もりの学校教室」では勉強会の真っ最中。手前の「もりのアーカイブス」では、環境問題やエコについて考える展示がなされています。初見の展示物が、中央に設置された「生命発見の樹」。支柱の下にあるハンドルを回すと、赤や青のボールがてっぺんまで運ばれ、屋根に張り巡らされたレースに沿って下ってくるという装置。各所に「ピタゴラスイッチ」のような仕掛けがあり、ついつい遊んでしまいました。


フィールドセンター 「生命発見の樹」

 
 さて、3周年記念イベントまであと20日。西エントランス広場以外にも開放されるエリアはあるのか、今日お話した公園のスタッフさんもよくわからないとのご返事。日曜日も含めての連日の突貫工事、どこまで整備工事が進むのか、そしてどのエリアが開放されるのか、当日のお楽しみってことですね。



 〈追記

 愛・地球博記念公園の追加供給エリア情報   08/03/15

 3月11日、愛知県より愛・地球博記念公園の追加供給エリアについての発表がありました(参照)。今回新しく供給される場所と時期をまとめてみました。


供給時期 供給エリア 会期中の名称
4月1日 西エントランス広場 日本ゾーン
花の広場 コモン6
大花壇
多目的広場 コモン3
グローバル・ループ 同左(C3〜C4)
4月末(GW前) 大芝生広場(お花畑) コモン2(西側)
大芝生広場(天然芝) コモン1(西側)


 グローバルループはもっと先の供給だと思っていたので、これはうれしいニュースですね。グローバルループや大花壇など、会期中と変わっていない施設・エリアから順に定点撮影に入ろうと思っています。

 3月下旬の3周年記念イベントに、記念公園の供給エリア追加と、万博ファンには忙しい春になりそうですね。

 



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