万博を歩こう・TOP > エッセイ > 2-18

万博イベントレポート

前へ 次へ→   


#18 市民大交流フェスタ2007 07/08/18

 名古屋・栄のオアシス21「銀河の広場」において、愛知万博の二周年記念事業「市民大交流フェスタ2007」が開催されました。なぜ8月18日なのかというと、2年前の今日は、愛知万博の目標入場者数の1,500万人を達成した記念すべき日だからとされています。

 大交流フェスタは昨年6月に引き続き2回目。昨年の主催者である博覧会協会は今年3月をもって解散。今回は、継承団体である地球産業文化研究所が主催する初めてのビッグイベントということになります。ちなみに、後援も行政(県・市)から地元マスコミに交代、これも時代の流れですね。

 さて、規模は縮小しましたが、内容・構成は前回とほぼ同じ。特設ステージのほか、万博に出展した市民プジェクトの展示ブースやワークショップなどが並びます(写真)。


 仕事を終えて会場にたどり着いた4時ころは、ラヴァースの公開放送が終了間際(写真左)。万博イベントでは欠かせない存在となっている佐野瑛厘さん、本日も大活躍のようです。会場に目を移すと、もうひとつの人気者モリコロ(今日はキッコロだけ)が登場、周囲は記念撮影をする親子連れで賑わっています(写真右)。もうすっかりとお馴染みになった風景です。



 展示・ワークショップ
今回のイベントのメインになっています。1回目のサブタイトルが「育てよう! 愛・地球博の種」、今回は「つながり、広がれ、愛・地球博」。万博会場で常設されていた 「EXPOエコマネーセンター」「森の自然学校・里の自然学校」を始め、地球市民村や海上の森で出展していたお馴染みの市民団体のブース・ワークショップがみられました(写真)。


 今日の一番の収穫は、「地球と握手」のブース。作者の松宮氏も来場されていて、ちょっとお話をさせていただきました。その中で、新しい情報を入手。

 瀬戸会場に展示されていたモニュメント「地球と握手〜大地の呼吸」が、2005年10月に敦賀市・金ヶ崎緑地に。そして、閉幕1周年を記念して作成され、アスナル金山に展示されていたオブジェが、今年の6月に小浜市・小浜公園山頂広場に移設されていたこと。閉幕して2年が経とうというのに、まだまだ新しい発見があるんですね。

 小浜城見学を兼ねて、若狭・「万博&城郭遺跡巡礼の旅」もいいですね。涼しくなってきたら、未訪問の「移転した万博遺跡」を巡りたいと思っています。


 サラゴサ&上海万博PRブース

 今回楽しみにしていたのが、上海万博のPRブース(写真左)。サラゴサ万博のブース(写真右)も出展されていましたが、こちらは訪問する可能性が0なので撮影しただけで、パス。

 上海万博は、開幕まで1000日を切ったということで、先日マスコミにも紹介されていました。日本語の公式サイトも開設され、一部の万博ファンの間でも話題になっているようです。ブース内では、上海万博の概要を示すパネルが展示され、なかなかの人気です。

 ”紙資料”収集家の私にとってうれしかったのが、上海万博を紹介する冊子の日本語版「上海 EXPO 2010」の創刊号。隔月発行だそうです。「上海万博誕生の誕生とカウントダウン」「動き出した日本館計画」など、万博開催に向かって盛り上がっていく様子が伝わってきます。そんな中、愛知万博の懐かしい写真もありました。

 愛知万博が閉幕した当初、各団体から愛知万博の軌跡を伝える報告書が多く発行されました。中でも一番目を引いたのが、誘致活動や誘致決定後のPR活動。愛知万博も、今日の上海万博ブースのように各地でPR活動を続けてきたんでしょうね。開幕後に愛知万博に夢中になった私にとって、開幕前の様子を見れなかったのが一番残念ですね。

 上海万博の開幕への盛り上がりも横目で見ながら、愛知万博開幕までのカウントダウンの雰囲気を疑似体験されていただくことにしようかと思っています。上海万博ですか? 行ってみたいですね、いろいろな意味で。



 
 市民交流フェスタは、19日(日)も開催され、フィナーレでは、ゲストのばんばひろふみ、嘉門達夫のステージもあり大いに盛り上がったようです。博覧会協会が解散して、もう周年イベントも開催されないかと思っていた矢先の今回のイベント。今後、このようなイベントがどのように継承されていくのか見守っていきたいものです。


前へ 次へ→