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万博イベントレポート

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#14 閉幕1周年事業〜大津通ストリートフェスタ 06/09/23
 
 
 月上旬のこと、名駅桜通口付近を歩いていると、どこか遠くの方から聞き覚えのあるメロディーが流れてくるではありませんか。そうです、愛知万博の公式イメージソング”I'LL BE YOUR LOVE”。会期中ならともかく、閉幕後1年も経つというのに、これは空耳かと思いながら音のする方を探すと。駅の対面のビルに大型スクリーンから、万博閉幕1周年記念イベントのPRの映像が流れていたのでした。ホッとしました、空耳ではなくて。

 万博ファンの間では早くから話題になっている、そして世間一般では「まだ万博?」と白い目でみられている、「愛・地球博閉幕1周年記念事業」が、いよいよ9月16日から始まりました。前半は事前予約が必要なイベントがほとんど、予約ハガキを投函するという習慣がなく、行き当たりばったりの私向けのイベントは23日からの開始です。

 9月23・24日の二日間、大須・東別院・金山の3会場で繰り広げられるイベントが、博覧会協会やメ〜テレなどの主催の「大津ストリートフェスタ」。各会場では、多くのステージや展示が行われるとのこと、仕事を終えた午後から参加してきました。


 東別院会場・メ〜テレ

 最初に訪れた会場は東別院の「メ〜テレ」(テレビ局の名称、旧・名古屋テレビ)。地下鉄の駅から地上に出ると、そこにはいつもの万博イベントでみる光景が広がっていました(写真左上)。モリコロのTシャツ・ぼうしを身に付けた、いかにも「万博オタク」という風貌の方、リュックを背負った夫婦・親子・カップル、そして私のようなひとりで来ている40歳代の”普通”の万博ファン。会場に目を移すと、これまた黄色のジャケットを着たボランティアのみなさん、いつもご苦労様です。このような光景を見ただけで、「万博イベントに来たんだ」というボルテージが上がっていきます。

 会場は、ステージ(写真左下)、ショップ、モリコロ撮影コーナー(写真右下)で構成されています。撮影コーナーはごらんのように列ができるほどの人気、モリコロ人気は閉幕1年が過ぎても健在ですね。ショップも大盛況、閉幕1周年記念のバッジ、カップ、ぬいぐるみ、そして公式DVDが積まれ、レジの前でも列ができるほどでした。

 次の会場へ行くために、そそくさとメ〜テレを後にし、大須商店街へと向かいました。大津通りを北に歩いていくと、前を行く人や行き交う人の多くが、このイベントのパンフを手にしています。このイベントに、いかに多くの人が参加しているのかがよくわかります。

メ〜テレ
ステージ 撮影コーナー

 
 大須商店街

 大須商店街の中に、いくつかのイベント・スポットが設置されています。商店街に到着してまず目に付いたのが、記念イベントのモニュメント、というか看板。あちこちのスポットでよく目にすることになります。

 メイン会場はどこかと探しながら、まずは万松寺にて参拝。すると、どこかからまたまた流れてきました、”I'LL BE YOUR LOVE”。その音の先は、なんと本堂のすぐ右側。ここが、大須会場のメイン、イベント広場だったようです。こちらでも、スタンプラリーや万博グッズのショップがみられました。

 いくつかのスポットでイベントが開催されているということで、地図を片手に探したのですが、場所がよくわかりません。「ストリートフェスタ」のパンフを手に持った方にお聞きしながら、あちこちのスポットを訪れました。いくつかのスポットではトークショーや朗読劇など、万博のテーマに真摯に取り組んでいるものもいくつか見受けられました。が、このようなイベントはちょっと不人気のようでした。


モニュメント
万松寺イベント広場
BOYDS COFFEE 若宮広場


 Sol Ban Ban

 さて、本日の最大のイベントは、万博会期中にグローバルループで華やかなパフォーマンスを繰り広げていた”Sol Ban Ban”。一年ぶりの復活です。

 パレードの始まる14時半が近づくと、出発地点の万松寺前は黒山の人だかり。”Sol Ban Ban returns 2006”の文字の入ったTシャツを着た身内の方たち、数人がカメラを片手に囲んでいるのをはじめ、マスコミ関係者、万博ファン、通りかかりの人で商店街の通路はごった返し、私も撮影どころではありません。

 懐かしい掛け声と共にパレードの開始、グローバルループのような広々とした場所とは勝手が違い、”Sol Ban Ban”のみなさんもちょっと踊り辛らそうな様子。これを警護する「メ〜テレ」のスタッフも、人ごみに押されないように、えらいご苦労をされていました。万博ファンもカメラ片手に追いかけていくのですが、なかなか近づけないようです。

 それにしても、大変な人気ぶりでした。会期中、いつもGLで目に(耳に)することができたので、きっと多くの万博ファンも1年ぶりの復活を懐かしみ、喜ばれたことと思います。ノッポの方たち(写真右)の衣装を見ると、朱色がかなり日に焼けて色が薄くなっているのに気がつきました。これは半年間、炎天下で活躍されたことの「証」ですね。

大須商店街


 大須でのイベントを楽しんだ後は、次の会場「夜のモリコロパーク」へと向かいました。
 

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