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万博遺跡レポート

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 #122 閉幕6周年記念〜秋まつり 11/09/25

 愛知万博の閉幕記念イベントとして始まった「秋まつり」も、最近は愛・地球博記念公園の秋のイベントとしてしっかり定着した感があります。今年は連休を利用して、23〜25日の三日間に渡って開催されました。三日目の午後から、参加してきました。


 食の広場
 

 秋まつりのメイン会場は、地球市民交流センターを中心としたエリア。特に、「食の広場」では、ミニステージを囲むように多数の屋台が出店、今回は「東日本復興支援」と銘打って、茨木県や福島県の郷土料理も参加しています。ミニステージでは、愛知万博でお馴染みのSISAYも演奏、到着した頃にはステージが終わっていたのはちょっと残念でした。


 その他、中庭では「愛知工業大学AIT鉄人プロジェクト」によるロボットの実演(写真左)、大道芸のパフォーマンス、それに定番のワークショップも見られ、各所に人だかりができていました。



 TOKAI-ECO FESTA

 秋まつりと同時開催されたのが、東海地方の企業・NPOが中心となった東海エコフェスタ実行委員会主催の「第2回TOKAI-ECO FESTA」。こちらのメイン会場が、大芝生広場。
 メインステージでは、地元出身の若手ミュージシャンやFM AICHIの公開放送が行われ、ステージ前はなかなかの賑わいです。


 芝生広場の後方では、NPO・企業のブース、飲食関係の屋台、そして123店にものぼる雑貨のブースなどが出店。大芝生広場でのいつものイベントの光景となっていました。


 大観覧車

 愛知万博の閉幕イベントにおいて、私個人の恒例行事となっているのが、大観覧車からの定点撮影。記念公園がどのように変貌してしてきたのかを知る、いい機会となっています。定点撮影の画像を眺めていると、閉幕1・2年後はまだあちこちで赤茶けた表土が剥き出しであった万博跡地も、すっかりと緑に覆われた公園になってきたことが実感されます。

 特に目に付くのは、記念公園の新しいランドマークとなった白いドームではないでしょうか(写真左)。完成して1年、すっかりと公園の風景に溶け込んだように感じます。一方、青少年公園時代から万博会期中、そして記念公園へと移行した後もずっと活躍していた「愛知国際児童年記念館。地球市民交流センターと交替するように昨年度末に閉館、現在も柵に囲まれたままです(写真右)。


 西方向には、名古屋駅付近の高層ビル群がよく見えますね〜。名駅近辺もいくつかの高層ビルが計画されていて、数年後にはまた今と違った光景が見られることでしょう。南に目を移すと、南口の目の前で行われている、土地の造成工事の様子が一望できます。記念公園の周囲は緑に囲まれた環境でしたが、このように住宅地へと変貌していくのも時代の流れでしょうか。



 再び、秋まつり・イベント会場へ

 定点撮影のために記念公園を巡ってから、再び「食の広場」へと戻ってきました。

 ステージでは、私と同世代の方たちによるビートルズのコピーバンド。ベースもポール・マッカートニー張りのバイオリン・ベース、なかなかの懲り様ですね。中学生の頃は私もビートルズに夢中、とても懐かしく感じました。

 秋まつりの締めは、これまた恒例となっている「万博村の会」によるフォークダンス・マイムマイム。モリゾー、キッコロ、それに愛知県警のマスコット「コノハけいぶ」、そして参加者も一つの輪になり、和やかな雰囲気の中、秋まつりも無事終了です。


 市民交流センターの前を過ぎると、モリコロとの記念撮影のために人だかり。愛知万博のマスコットキャラクターだったモリコロ、現在も記念公園のシンボルとして人気のようですね。



 愛知万博が閉幕してもう6年。この記念公園も、万博の記憶が段々と遠ざかっていく一方、多くの人に親しまれる公園として定着してきたように感じます。この秋まつりは3日間で、40.100人の来園と、かなりの賑わいだったようです。また、個人的は毎度お馴染みの万博ファンの皆さんとお会いすることができて、楽しいひとときでした。

 帰りは、市民交流センター上の庭園をぶらぶらしながらリニモの駅へ。緑に囲まれた庭園から公園を眺めつつ、あちこちで鳴く虫の声を聞いていると、愛知万博の閉幕直前、グローバルループの上でも同じように虫の声を聞きながら散策していたのを、ついつい想い出してしまいます。

 記念公園の整備も、後は[コモン1・2]の公園と、サイクリングロードが残されているだけとなりました。それまでは、この移り行く記念公園の光景をずっと記録していきたいと思っています(なかなかサイトにアップできませんが・・・・・)。


 


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